今回の改訂では、ラーメン式橋脚のEngineer's Studio®エクスポート機能を追加します。
この機能は、本製品で作成したラーメン橋脚をEngineer's Studio®ファイルとして保存し、動的解析を行えるようにするものです。骨組や断面形状に加えて、平成29年版
道路橋示方書・同解説 V耐震設計編に準拠した照査用パラメータも付加する予定です。
エクスポートするラーメン橋脚のモデルは、レベル2地震動照査時の構造を元に作成します。M−φモデルとしてエクスポートする場合、柱の上端、下端、および梁支間部の左右両端に塑性ヒンジ領域の部材を設定します。
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図1 Engineer's Studio®エクスポートモデル |
図2 レベル2地震動照査時のラーメン橋脚の
骨組モデル |
塑性ヒンジ領域の部材の長さは、直接指定する方法に加えて、本製品のレベル2地震動照査で使用した塑性ヒンジ長を自動設定する機能を用意します。鉄筋配置が非対称な断面の場合は慣性力方向により塑性ヒンジ長が変化しますので、自動設定時は慣性力方向を指定することになります。
ラーメン橋脚の橋軸方向の保有水平耐力照査は、各柱を単柱式橋脚として照査しています。この結果を参照して、柱基部の橋軸方向のM-φ特性は、単柱式橋脚と同様のバイリニアモデルで定義することを可能にします。これ以外のM-φ特性は、死荷重時の軸力から算出したトリリニアモデルを設定します。
ラーメン橋脚は複数のはり、柱部材をモデル化するため、Engineer's Studio®エクスポートモデルでは多くの断面が定義されます。エクスポート後のモデル確認を容易にするため、断面の共有化や、わかりやすい断面名とすること等を検討させていただきます。
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図3 ラーメン橋脚の橋軸方向の保有水平耐力照査
結果画面 |
図4 Engineer's Studio®エクスポートモデルの断面サムネイル |
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