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 Maxsurf 総合情報 Vol.46
 Maxsurf Stability

タンクの定義

Maxsurf Stabilityでは、タンクおよび区画(ルーム)の定義を行い、復原性等の検証を行います。Ver.20以降、タンク内、区画内の液体表面のシェーディングや、クロスハッチングの表示が可能になりました。
以下に、タンクおよび区画の設定方法を紹介します。
タンク定義は、InputウインドウのRoom Definitionタブを使います。

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■図1 InputウインドウのRoom Definitionタブに定義されたタンク等

Maxsurfのタンクは、タンク(もしくは区画)を形成する前後左右上下の6面のタンク壁を設定して定義します。つまり、6面を持つ矩形となります。前後の壁は垂直ですが、左右上下の壁は傾斜させることが可能です。また船体の面と交差する箇所は、その船体面がタンク境界面となります。さらに、Maxsurf Modelerにより定義された面をタンク境界として認識させることができます。

下図の例は、エンジンルームおよびアフトスターンドライブスペースを浸水区画として定義してモデリングしたものです。

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■図2 エンジンルームとスターンドライブスペースを区画として定義し、クロスハッチング表示している。

例では、3つの矩形を定義されており、区画が3つに分けられているのが判ります。この3つの区画は、タンクのタイプをLinked Compartmentと指定することにより、互いにリンクさせることができ、一つのタンク/区画として認識されます。

Ver.20での新機能として、タンク内液体表面のシェーディング表示があります。右図は、浸水区画内の液体表面を表示したものです。

例で示す区画はエンジンルームなので、実際にこの区画が浸水した場合、エンジンその他の設備がこの区画内にあることにより、浸水の量は、定義された区画の容積よりもかなり小さくなるはずです。そして、その減少量は、例えばエンジンやバッテリーの体積分ということになります。このような場合は、Permeabilityで浸水率を設定するのではなく、エンジンやバッテリーの容積分を、タンク定義の中で差し引きするようにします。これは、浸水区画の中に、エンジンやバッテリーの容積と同等のタンクを設定することで可能になります。

ここで紹介したタンク/区画のさまざまな表示は、Displayメニューの、Visibilityダイアログで行います。

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■図3 タンク内シェーディング表示
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■図4 浸水区画内に定義されたタンク

開発元:Bentley Systems(Formation Design SystemsはBentley Systemsに吸収合併)


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(Up&Coming '17 春の号掲載)
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