自身が民間企業(電源開発株式会社)に在籍していた1980年代、土木部門で当時最先端の3D CADシステムを導入。その業務プロセスへの適用・開発に自ら携わったのを契機に、大阪大学大学院工学研究科環境・エネルギー工学専攻の矢吹信喜教授は後年、学究的な世界へ踏み出すのと併せ、今日のCIM(Construction Information Modeling(/ Management))に通じる研究に着手した経緯があるといいます。世界の建築分野で普及してきたBIM(Building Information Modeling)の手法を社会資本整備のプロセスに応用しようというCIM。2012年のJACIC(日本建設情報総合センター)セミナーにおいて元国土交通省事務次官(当時、技監)の佐藤直良氏が「CIMのススメ」と題して講演し、その考え方は大きく注目されることとなりました。