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3D・CGによるゲームコンテンツとVR技術の展開
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3D・CGコンテンツ事業を展開するCRAVA社による新連載が今号からスタートします。同社のゲームコンテンツ関連技術とUC-win/RoadのVR技術とのコラボレーションによる新たな展開から、クリエイター陣による企画・制作のノウハウまで、様々な内容を紹介していきます。今回は、「ローズオンラインゲーム」で作成した世界観をUC-win/Roadへ融合させたコンテンツを紹介します。 |
■執筆 CRAVA社 http://www.crava.co.jp/
2015年4月にフォーラムエイトと事業統合。汎用性の高い3D製作・デザイン技術で、2009年の設立以来、3DCGや3Dコンテンツそのものだけでなく、PC・スマートホン向けのアプリ、ゲーム、Webデザインなど、様々な領域での実績がある。 |
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今までにないオンラインゲームとの融合
UC-win/Road×ローズオンライン |
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■ローズオンラインとは
10年続く老舗オンラインゲームであり、ゲームジャンルとしてはMMORPG(Massively Multiplayer Online Role-Playing Game、
マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)、「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」などと訳され、オンラインゲームの一種です。ローズオンラインは中でも王道RPGと言われ累計65万人ものユーザーに愛されています。 |
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ストーリー
女神アルアが創造した7つの惑星。それらが、創造神の座を狙う邪神へバーンにより作り替えられてしまいます。この惑星がプレイヤーの始まりの場所です。星々を邪神から救うため、アルアに創られたビジター達の物語がローズオンラインのメインテーマです。
7つの惑星はそれぞれのテーマを持ち、異なる形をしています。それらの間に横たわる、我々が宇宙と呼ぶ場所は「魂の海」と呼ばれています。7つの惑星の共通項は、神とビジターという存在、そしてへバーンの陰謀により荒廃が進んでいるという事だけです。
果たしてあなたは世界を救う事ができるのでしょうか?
女神アルア
神々と伝説我々が考える神は高貴で美しく、絶大な力を持つ存在。しかし、彼らもまた、感情を持っているという。神々も喜び、笑い、時に泣き、怒るのである。
創造の女神アルア。7つの惑星を創造した彼女は、邪神へバーンの陰謀により窮地におちいっていた。
アルアの恋人であるジュノン。冒険の神である彼がへバーンの陰謀を防ぎ、恋人アルアを助ける為、その力を振るうところから伝説は始まる。
ビジター
ビジターの誕生イカネスとの戦争が終り、束の間の平和が訪れた。そんな最中、アクラーム王国にひとつの怪しい噂が流れてくる。
冒険家の草原に忽然と現れる正体不明の人間達。彼らの事は誰も知らず、また彼ら自身も自分が誰なのかを知らない。そんな彼らを、人々はビジターと呼び始めた。
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大人数での撮影会、プレイヤーは「ビジター」と呼ばれる |
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■コラボレーション内容 コンセプトとしてはゲーム空間をドライブシミュレートするといった今までにない発想で考えてみました。ゲームショウ向けなので、プラスの要素としてカボチャのモンスターを倒すとスコアがゲットできるといったインタラクティブなゲーム要素を追加し、あるポイントを通過するとプレイヤー画像とスコアが印刷されます。
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テスト走行段階ではUC-win/Roadのドライブモードを使用 |
本番用の実機によるテストシミュレーション |
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■UC-win/Road用データ作成・組み込み ゲーム上のデータでは、ブロック状に細かく作成されているので、まずそれを一つにし、ポリゴンのリダクションテクスチャはタイル状になっており、UC-win/Roadでは再現できないので、改めて新規で作成。また渋谷のイメージを崩さない様に地表より下げ追加するマップからは渋谷が見えない様にも配慮。次に弊社作成のOBJ2XML4UCwinを使い、UC-win/Roadへの地形データとして読み込みました。
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ゲームデータ ポリゴン数130,000 |
ゲームデータ ポリゴン数3300 |
配置オブジェクトの作成では、こちらもポリゴン数が多く、それぞれがテクスチャを持っている状態のため、処理が重くなってしまうのでポリゴンリダクションとテクスチャの統合をします。
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■東京ゲームショウ
ゲームデータとUC-win/Roadとの相性は総合的に考えると問題ないといえるでしょう。今回はPC用オンラインゲームで、ポリンゴン数とテクスチャ数、データ容量は贅沢に使っているので、リダクション作業の工数が発生しましたが、例えばスマートフォン用データであれば容量が比較的少なく、すんなりとデータのやりとりが出来たでしょう。こういったゲームとのコラボレーションは、新たな価値を見出し、夢があると思います。 |
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(Up&Coming '16 春の号掲載) |
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