Ver. |
日付 |
内 容 |
1.07.01
↓
(Ver.2)
2.00.00 |
'06.07.28 |
■プログラムの機能追加
・節点荷重、部材荷重を表形式で入力する機能を追加しました。
【License】この機能を利用するには、「UC-win/FRAME(3D) V2」のライセンスが必要です。
・コンクリートヒステリシスに「堺-川島」モデルを追加しました。これに伴い、従来の「F3Dコンクリート」は「Hoshikuma」へ名称を変更しました。
【License】この機能を利用するには、「COM3&Advanced Hysteresisオプション
V3」が必要です。
・鉄筋ヒステリシス、鋼板ヒステリシス、PC鋼材ヒステリシスに「修正MP (堺-川島)」を追加しました。これに伴い、従来の「バイリニア対称、トリリニア対称|ノーマル」は「バイリニア対称、トリリニア対称|修正MP
(F8)」と名称を変更しました。
【License】この機能を利用するには、「COM3&Advanced Hysteresisオプション
V3」が必要です。
・コンクリートヒステリシスに「JSCE」タイプを追加しました。
これは、土木学会2002年制定コンクリート標準示方書[耐震性能照査編]に示されるコンクリートの応力ひずみ曲線です。
【License】この機能を利用するには、「COM3&Advanced Hysteresisオプション
V3」が必要です。
・コンクリートヒステリシスに「Mander」モデルを追加しました。内部履歴は「堺-川島」モデルです。
【License】この機能を利用するには、「COM3&Advanced Hysteresisオプション
V3」が必要です。
・部材に与える分布荷重の載荷幅の定義方法にj端からの距離入力を追加しました。これにより、i端から0m、j端から0mとすれば、部材全長に分布荷重が載荷されます。
・骨組み線から離れた位置に荷重載荷する偏心載荷を追加しました。部材集中荷重、部材分布荷重に対して、偏心量を与えることができます。
・M−θモデルで、断面を持つばね要素の軸力自動算出機能を追加しました。この機能は、M−φ要素の場合と同様に、「モデル設定」ウィンドウで指定された荷重ケースをモデルに載荷して軸力を求め、M−θ特性を自動決定します。
・M−θモデルで、断面を持つばね要素の残留変位照査機能を追加しました。同時に、計算後のメイン画面で降伏したばね要素の名称やステップ数などを確認できる損傷判定機能も追加しました。
・ばね特性に「緩衝装置」モデルを追加しました。これは、桁と橋台・桁どうしの衝突を緩和する緩衝装置を表す履歴モデルです。
・M−φ特性に「線形」タイプ追加しました。断面を持つ場合は降伏剛性となります。
・鋼板ヒステリシスに、「バイリニア対称」と「トリリニア対称」を追加しました。
・コンクリート材料データベースに16MPa、18MPaを追加しました。
・ばね特性「名古屋高速ゴム支承型」の支承データベースに、「名古屋高速道路非線形動的解析実施要領(案)、名古屋高速道路公社 平成15年10月版」を追加しました。
・ばね要素の結果画面に、時刻歴グラフなどを追加しました。複数ランの結果を個別に、あるいは、重ねて表示することができます。レポート出力にも結果画面と同じ図を出力できます。
■プログラムの機能改善
・節点数や解析ステップ数の多いモデルを、大容量メモリ(1〜2GB)を搭載したコンピュータで計算させると、「1つのアプリケーションが使用可能なメモリ消費量は2GBまで」というWindows(32bit
OS)の制限に抵触する場合があるので、できるだけプログラム側で回避するように改善しました。
・ファイバー要素やM−φ要素を用いたモデルのポストプロセスを改善しました。これにより、最大で2倍の計算時間短縮効果があります(注:モデルによっては、計算時間が以前と変わらない場合もあります)。
・曲率の照査機能に、応答塑性率の表示を追加しました。その他、ひび割れ曲率や許容曲率に対する比率も同時表示が可能です。
・「断面要素|応力度・耐力等の断面計算用」において、曲げ計算用準拠基準が「道示V(タイプII)」のとき、“横拘束効果なし”を設定できるようにしました。
・曲げ計算用準拠基準が「JH二集(タイプI)」のときの終局曲げモーメントを計算するとき、終局ひずみの定義を以下のように変更しました。
旧 εcu=ε'cc
新 εcu=εcc
・ねじり定数を算出するときに、断面をメッシュ分割してプラントルの薄膜アナロジーによる薄膜の体積を求めていますが、メッシュ分割の開始位置を断面端部から断面中心へ変更しました。
【注意】1.07.01以前のデータを読込んだ場合は、ねじり定数を再度算出しますので、値がわずかに異なることがあります。
・時刻歴グラフを複数ランで個別に出力できるように改善しました。計算後に節点、部材、ばね要素のいずれかを選択して、右クリックメニューを呼び出すと、「個別に出力」と「重ねて出力」の選択メニューが表示されます。
・軸力の自動算出機能によりM−φ特性を自動決定した場合に、その結果をグラフでもレポートへ出力できるようにしました。
・レポート出力「断面計算標準出力|応力度・耐力等(詳細)」に、炭素繊維シートやアラミド繊維シートの厚さ、枚数、面積を表示するようにしました。
・レポート出力「断面計算|標準出力|詳細|応力度計算」において、「グループ名称+部材名称+着目点位置(X=d.ddd)」の文字列が長い場合に、文字切れしてしまう問題を改善しました。
・断面やアウトラインなどの名称に「”」「&」「<」「>」の文字を使用できるようにしました。
・限界状態設計法のレポート出力で、「一覧出力」と「詳細出力」で同じ荷重ケースが抽出されるように改善しました。
・せん断計算に必要な係数Cdc、Ccについて、指定された準拠基準に応じて入力可/不可とするとともに、説明文を画面に加えました。
・画面解像度が1024x768のモニターでは、ばね特性エディター、ヒステリシスエディター、M−φエディターの各ウィンドウがはみでてしまい、OKボタンが押せませんでしたので、各ウィンドウのサイズを小さくしました。
・ばね特性のレポート出力で、許容回転角や許容変位の値を出力するように改善しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
・自動生成荷重ケース「水平震度荷重」のコピー、削除、名称変更が正しく動作していなかったので修正しました。
・「照査一覧|応力度・耐力等の照査|せん断耐力の照査」で、抽出キーが絶対値(例:Syp_ABS)の行に「S
< Sus」の照査結果が表示されない不具合を修正しました。
・断面の鉄筋配置で不正な入力データがあると、断面エディター起動時にエラーがでてプログラムが止まってしまう不具合を修正しました。
・「照査一覧|応力度・耐力等の照査|許容せん断応力度の照査|Aw」について、
(必要な配筋量)<(実配筋量)
の照査結果一覧の表示が正しくない場合がありました。たとえば、
zp軸方向:0=0
yp軸方向:900<1200
の場合に、一覧にはyp軸方向の結果が抽出されるべきですが、実際にはzp軸方向の結果が抽出されていた不具合を修正しました。
◆計算
・材端の結合条件がピン結合の部材を有するモデルを、「材料特性が非線形」または「幾何学的特性が大変位」の条件下で計算させると、部材端部の曲げモーメントがゼロにならなかった不具合を修正しました。
・断面計算結果のM−φグラフにおいて、yp軸まわりのM−φ結果が正負逆となっていた不具合を修正しました。M−φグラフの正側に、断面yp軸より右側を圧縮と考えた結果が表示されるべきでしたが、それを負側に表示していました。対称断面では問題ありませんが、左右非対称断面では面外方向のM−φ結果が正負逆となります。
・分布ばねだけで構造安定となるモデルに動的荷重を与えて計算させるとエラーが生じて計算できない不具合を修正しました。
・「部材の編集|荷重ケース|部材割増」のデータが正しく処理されておらず、ファイルにも保存されていなかった不具合を修正しました。
・台形アウトラインを用いて中空断面を作成し、曲げ計算用準拠基準を「道示V-TypeII」にすると、M−φ曲線の算出ができないことがある不具合を修正しました。
・複数の円形ボイドを組合せて作成した中空床版部材の質量と死荷重が正しく生成されないことがありました。任意形状断面を認識するプログラム側の処理が、ボイドを配置する順番に依存していましたので、依存しないように修正しました。
・円形が隣接する断面でねじり定数の算出値がゼロになる不具合を修正しました。
◆レポート出力
・節点結果のレポート出力で、複数ランの平均値が間違っていた不具合を修正しました。
・入力データ「支点条件」のレポート出力において、支点座標系の向きはベクトル(Vx,Vy,Vz)の値を出力していましたが、角度入力の場合に正しく表示されない場合があるので、入力された角度を出力するように修正しました。
・計算後のレポート出力において、「動的解析方法」がレポート出力設定ウィンドウを開く度にツリーに追加されてしまう不具合を修正しました。
・「一時的な断面計算|終局限界状態」の画面からレポート出力を行うと、印刷プレビュー画面で表示される、中立軸位置と角度の表示が逆になっていた不具合を修正しました。
・ばね要素のレポート出力で、1成分だけを指定して平均抽出結果を出力すると、中身のない表が出力される不具合を修正しました。
■ヘルプ、サンプル
・ヘルプに「目的別ガイド|死荷重(St.)と死荷重(Non.St.)」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|死荷重と慣性力」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|骨組み線位置(Cz,Cy)をずらした場合」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|剛域をモデル化するには」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|ばね要素の作り方」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|M−θモデルを作成するには」を追加しました。
・ヘルプに「目的別ガイド|照査一覧の見方」を追加 しました。
・サンプルファイルに「(社)日本道路協会、道路橋の耐震設計に関する資料、平成9年1月」に掲載されている「鋼5径間連続I桁橋」モデルをM−φ要素でモデル化した 例、M−θモデルでモデル化した例をそれぞれ、追加しました。
BlueBookSteelBridge_TypeII_Mtheta.f3d
BlueBookSteelBridge_TypeII_Mphi.f3d |
2.00.00
↓
2.00.01 |
'06.12.27 |
■プログラムの機能改善
・レポート出力に、下記項目を出力するようにしました。
保存したファイル名称
使用しているバージョン名
タイトル(レポート出力設定画面で入力)
コメント(レポート出力設定画面で入力)
・ファイバー要素に用いている断面のセル数をレポート出力へ追加しました。
・必要スターラップ量Awの計算では、鉄筋許容値σsaに荷重ケースの許容割増係数が考慮されていますが、レポート出力ではそれが考慮される前の許容値を出力していました。許容割増計数を考慮したσsaを表示するように改善しました。
・コンクリートヒステリシスにおいて、「横拘束材料なし」としたときはパラメータKを入力不可としていましたが、入力できるように変更しました。
・モデル設定で「シーケンス載荷」とした場合に、組合せ荷重ケースの「全体割増」係数を入力不可としていましたが、入力できるように改善しました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
・メイン画面「照査一覧」画面とレポート出力において、曲率の照査結果(平均荷重から)に対するOK/NGの判定が間違っている不具合を修正しました。
・メイン画面「照査一覧」タブで、OK/NG、OK、NGの切り替えボタンを押しても判定結果が正しく表示されない不具合を修正しました。
・PCヒステリシスに対して、[損傷基準の設定]ボタンをクリックするとエラーが生じる不具合を修正しました。
・数値断面の一覧表入力で、コピー/貼り付けを行うとエラーが生じて入力できない不具合を修正しました。
・名古屋高速ゴム支承の許容値を変更できない不具合を修正しました。
・「部材の編集|M−φ特性エディター」画面と「ばね要素の編集|M−θ特性エディター」の[OK/キャンセル]ボタンが、マウスを移動することにより点滅してしまう問題を修正しました。
・「ばね特性」画面の描画範囲に0を入れるとエラーとなって受け付けない問題を修正しました。
・荷重テーブルで、ばね要素に温度荷重が設定できないはずなのに入力を受け付けてしまい、「無効なクラスタイプキャスト」エラーが生じる不具合を修正しました。
・「部材荷重の編集」画面で、荷重を2行以上作成しておき、2行目を選択した状態で、「ローカル」と「グローバル」を変更すると、正しく表示されない不具合を修正しました。
・「ばね要素の結果(シーケンス抽出)」画面で、表示されているばね要素の変形状態図と数値と整合していない不具合を修正しました。
・「荷重ケースの編集」画面でランをコピーした後にシーケンスを選択し、OKボタンを押して画面を閉じようとするとエラーが生じる不具合を修正しました。
・PC鋼材の材料の許容引張応力度σpaが、断面要素ウィザードページ「応力度・耐力等の照査用パラメータの設定」に反映されていない不具合を修正しました。
◆計算
・M−θモデルで、「照査一覧|ばね要素の照査」で表示される許容回転角θaが、軸力を0として求めた値になっている不具合を修正しました。
・コンクリートヒステリシスに横拘束材料を設定し、かつ、Edesを任意設定としているときに、σcuとεcuが正しく算出されていない不具合を修正しました。
・組合せ荷重ケースに活荷重結果が含まれている場合に、組合せ荷重ケースと抽出荷重ケースの計算結果が正しくない不具合を修正しました。
・非対称のばね特性を用いたばね要素の損傷判定結果が正しくない不具合を修正しました(常に正側の損傷基準で判定していた)。
・ねじり定数の自動算出値が負の値となることがある不具合を修正しました(たとえば、薄肉L型鋼など)。
・せん断準拠基準が「道示-IV」のときに、平均せん断応力度の許容値τa1に考慮される割増係数Cdcが2回乗じられている不具合を修正しました。
・薄肉断面の終局モーメント計算でエラーが生じる。
◆レポート出力
・断面計算詳細結果のレポート出力で、PC鋼材量を2行に出力していたため、総鋼材量が2倍に計上されていた不具合を修正しました。
・計算後のレポート出力において、「フレーム計算|M−φ特性計算結果」がレポート出力設定ウィンドウを開く度にツリーに追加されてしまう不具合を修正しました。
・断面の編集画面からM-N相互作用図を表示させてその画面からレポート出力を行うと、Mu、Mcy、Mtyの値が正しくない不具合を修正しました。MuがMcyの欄に、McyがMtyの欄に、MtyがMuの欄に表示されていました。
◆ファイル
・アウトラインや断面などにつけた名称に半角カタカナが用いられていると、ファイル保存した後にそのデータを読込むことができない不具合を修正しました。
■ヘルプ、サンプル
・ヘルプ「基礎ばねを入力するには」において、橋軸直角方向の連成項Asvの位置が間違っていましたので修正しました(「yl-zl」の位置が正しい)。 |
2.00.01
↓
2.01.00 |
'07.06.19 |
■プログラムの機能追加
・ファイバー要素に作用する粘性減衰効果に「断面内の全材料を考慮」するオプションを追加しました。
・ファイバー要素でモデル化した鋼製部材をひずみで照査する機能を追加しました。この機能は「鋼橋の耐震・制震設計ガイドライン」(宇佐美勉編著・日本鋼構造協会編、2006年9月1日、技報堂)に準拠しています。結果はテキスト形式(*.csv)で出力されます。
・固有値解析で、計算するモード数を任意に指定できるようにしました。節点数の多い大規模モデルでは、計算させるモード数を10〜20に指定すると、固有値解析の計算速度が大幅に向上します。
・着目したい節点や要素へジャンプする機能を追加しました。メインメニュー「表示|アイテムの選択」画面を呼び出して名称を入力すると、節点や要素が選択状態になります。
・変形後のFRAME3Dモデルを3ds形式で出力する機能を追加しました。
■プログラムの機能改善
・非線形解析の収束計算アルゴリズムを見直しました。これに伴い、モデル設定画面の限界基準オプションを廃止しました。同時に結果画面で表示している収束状況の表示方法も変更しました。この改善によって、収束しにくいモデルの計算速度が最大で約30倍程速くなりました(製品添付の「s03_1RCPier[Compare]{Static}.f3d」の例です)。一方、収束しやすい安定したモデルではこれほどの速度改善効果はみられません。
・固有値解析の計算速度を改善しました。節点数の多い大規模モデルでは約2倍以上速くなることがあります。
・固有値解析の設定で、モードの選択方法を任意設定にして要素別剛性比例型なら振動数を、Rayleigh減衰ならα、βをそれぞれ直接与えた場合は、固有値解析を省略して本体解析を開始するようにしました。
・節点数や解析ステップ数の多いモデルを計算させた後に結果付きで保存すると、コンピュータ環境によっては「メモリストリームの拡大中にメモリが足りなくなりました」というエラーが生じてファイル保存に失敗することがありましたので、この問題をプログラム側で回避するように改善しました。
・照査一覧において抽出キーがABSの行では、非対称な断面計算結果(せん断応力度、せん断耐力)となるかどうかを判定して、非対称な結果がある場合はそれを無視する処理としています。無視したケースがある場合には、インフォメーションを表示するようにしました。また、対称か非対称かを判定するしきい値を緩くしました。
・断面の詳細結果画面で「M-φグラフ」内にある表現「有効プレストレスの考慮」を「プレストレスによるMpeの考慮」に変更しました。
・「断面力」タブの内容をその画面にあるレポート出力ボタンを押して出力した時に、曲率を表示していなかったので追加しました。同時に、メインメニューからのレポート出力では「断面力」タブの内容自体を出力していなかったので追加しました。
・部材を選択して、「要素y軸と全体座標系との関連付け」で要素座標系のベクトル表示をレポート出力できるようになりました。レポート設定画面の右側のタブ「入力データ|モデル|部材(要素座標系)」にチェックを入れると出力できます。
・標準出力の断面力図の大きさを荷重ケース毎に自動調整するオプションを追加しました。
・「M−φ自動計算用軸力の算出」ボタンを押して計算させたときに、警告がない場合でも警告がある旨の表示をしていたので改善しました。
・ばね要素の時刻歴結果の力/変位図のレポート出力で、応答履歴と識別し易いように骨格の線を太くしました。
・荷重ケースの編集画面で、名称変更、コピー、編集、削除等の機能をファンクションキーに割り当てました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
・鉄筋のみで作成された断面に対して「断面諸量と断面計算オプション」画面を開こうとするとエラーが生じていました。
・限界状態荷重ケースがある場合に、ばね要素の編集画面などを開いて「キャンセル」ボタンをクリックすると「List
index out of range error」が発生していました。
・ファイル「*.ms」がない結果付きデータを開いてメイン画面左側の固有値結果ツリーを選択すると、エラーが発生していました。
・部材の編集画面の着目点タブで部材i端とj端の節点名称が間違っていました。
・モデル設定でシーケンス載荷に設定し、通常の計算をさせたときに、「M−φ自動計算用軸力の算出」で生じたエラーメッセージをどこにも表示していませんでした。これをメイン画面下部に表示するようにしました。
・主節点が同じ剛体要素を2個作成することはできないはずですが、メイン画面左側の要素表で剛体要素をコピーするとそれが作成されてしまい、その後の操作においてエラーやファイル保存に失敗するなどの問題がありました。
・照査一覧の残留変位タブにおいて、平均の行のセルを右クリックすると「詳細の結果表示」を呼び出すことが可能なようにみえていました。残留変位の詳細表示画面はないので、選択できないようにしました。
・荷重テーブルの入力において、偏心量を与えた部材荷重を設定するときに、角度による方向指定が正しく動作しないことがありました
・荷重テーブルの入力において、荷重の方向を角度入力からベクトル入力に、ベクトル入力から角度入力に、それぞれ切り替えたときに正しく動作しないことがありました。
・部材分布荷重が部材長を超えている場合に計算を行うと警告メッセージが表示されますが、それをクリックしても該当する部材が選択されませんでした。部材を選択するように修正し、あわせて荷重テーブルでもその警告メッセージを表示するようにしました。
・レポート設定画面の左側ツリー「モデル|結果|フレーム計算|部材の結果」で、「Force」と表示していましたので「断面力」に修正しました。
・レポート設定画面で「断面計算標準出力|応力度・耐力等(一覧)|出力項目選択」にある「せん断耐力一覧表」という表現は「せん断応力一覧表」の誤りでした。
◆計算
・鉄筋コンクリート部材をファイバー要素でモデル化したときに、動的解析時は粘性減衰が鉄筋だけに作用することとしています。ところが、ファイバー要素内の鉄筋だけに粘性減衰を作用させるとき、その鉄筋ヒステリシスの種類は「F3D」と「COM3」が対象となっており、「バイリニア」「トリリニア」は対象外となっていました。同様に、粘性減衰を作用させる鋼板ヒステリシスの種類は「F3D」だけであり、それ以外の「バイリニア」「トリリニア」は対象外となっていました。本バージョンから、全ての鉄筋ヒステリシスと全ての鋼板ヒステリシスに対して、粘性減衰が作用するようになりました。
・モデル設定画面で幾何学的特性を「大変位」とし、ばね要素座標系と全体座標系の向きが異なる設定としている場合の計算が間違っていました。
・モデル設定画面で幾何学的特性を「大変位」とし、剛体要素とばね要素を配置したモデルの解析が正しくない場合がありました。
・M-φ特性で「線形」を設定したときに、残留変位の照査に失敗していました。
・モデル設定が「材料特性を線形+微小変位+シーケンス載荷」のとき、PC鋼材を配置した断面を割り当てて、部材タイプをファイバー要素とした部材のプレストレス荷重の算定が間違っていました。これに伴い、組合せ荷重ケースの結果も正しく計算されていませんでした。
・計算後の結果モードで、組合せ荷重ケースの中にある温度荷重ケースの「部分割増」係数を変更すると再計算時にエラーが生じていました。
・モデル設定が「材料特性を線形+微小変位+シーケンス載荷」のとき、ばね要素の結果が正しく計算されていませんでした。
・非構造材料で作成された領域に鉄筋が配置されていると、M-φの値(M−φグラフ、M−φ特性)が正しく計算されていませんでした。
・中空床版桁のように複数の中抜き図形があると、その部材の質量と死荷重が正しく算出されないことがありました。本来は中抜き図形を配置する順番には依存せずに算出されるはずですが、中央、右、左の順に配置している場合には処理結果が間違っていました。Ver.2.00.00においてこの問題を修正していましたが、不完全でしたので再度修正しました。
・断面が上下に対称であるにもかかわらず、上縁からの有効高さと下縁からの有効高さとで0.1%程度の微小な差異が生じることがありました。これは側面鉄筋がちょうど図心位置に配置されている場合などでみられます。このことが起因して、「照査一覧|せん断耐力」画面の抽出キーがABSの行では、非対称と判定されて上下の方向(yp)が無視されることがありました。
・断面作成ウィザードの途中のページでキャンセルボタンを押してメイン画面に戻り、他の断面を編集しようとすると「Invalid
class typecast」等のエラーが生じて、ハングアップする問題がありました。
◆レポート出力
・鋼板ヒステリシスが「バイリニア(対称)」と「トリリニア(対称)」の2種類に対しト、入力データのレポート出力を行うとエラーが生じてプログラムが動作不能となっていました。
・レポート出力「照査一覧」で照査結果はOKになっていてもプレビュー画面左側の項目欄ではNGと表示されていました。
・レポート出力「シーケンス荷重」において、地震波の加速度が最大・最小となるときの時刻表示が間違っていました。
・レポート設定画面の左側ツリーで「入力データ|断面(詳細)|[断面名称]|配置データ|プレストレス」を出力させると、有効プレストレスの単位がkNと表示されていました。正しくはN/mm2でした。
・レポート設定画面の左側ツリーで「入力データ|断面(詳細)|[断面名称]|寸法データ」を出力させると、PC鋼材の本数が実際の本数よりも2倍になっていました。
・照査一覧の抽出判定を「平均から」に設定しているとき、照査一覧タブで抽出キーの行まで表示させて、そこから直接レポート出力を行うと、部材としての判定結果が間違っていました。
・限界状態荷重ケースがない場合でもレポート設定画面左側ツリーに「限界状態設計法による照査」が表示されることがあり、これを出力しようとするとエラーが発生していました。これは、最初に限界状態荷重ケースを設定していて、その後モデル設定で「限界状態荷重ケースを使用」のチェックをはずした場合に生じます。
・レポート出力設定画面の右側タブで「入力データ|荷重ケース|シーケンス荷重|プロパティ」にチェックを入れると「補正係数」が出力されるはずですが、実際には出力されていませんでした。
・M-φグラフの中立軸角度αが正しく出力されていませんでした。場所は、レポート設定画面の左側ツリー「結果|断面計算|標準出力|一覧|曲げ耐力」から出力したページです。
・M-φ特性の名称が長い場合に「レポート設定画面|左側ツリー|モデル|入力データ|M−φ特性」にチェックを入れてレポート出力すると、yp、zpの項の「+曲率」が正しく表示されていませんでした。
・レポート出力「断面計算|標準出力|詳細」において、断面図の寸法表示が非構造材料の有無に関係なく全幅・全高を表示していました。非構造材料がある場合にはそれを控除した寸法表示をするようにしました。
・「モデル設定|荷重ケースの設定|活荷重ケースを使用する(影響線解析)」にチェックがない状態でもレポート設定画面のツリーには活荷重入力データが表示されていました。これにチェックを入れてレポート出力するとエラーが生じていました。
・レポート出力で節点の回転角の表示桁数を変更するための設定が「入出力書式の設定」画面の「荷重の入力|変位」となっていました。正しくは「回転角」でした。
・横拘束材料の「炭素繊維シートの層の厚さの単位」について、入出力書式の設定での有効桁(項目|材料定義|繊維シート一層当りの厚さ)を変更しても、レポート出力に正しく反映されていませんでした。
・入力データのレポート出力「剛体要素(剛域・質点)」で「個別」と表示すべき箇所が「合成方向」と表示されていました。
・横拘束材料をアラミドを用いて作成した断面をレポート出力すると「炭素繊維シート」と表示されていました。
◆ファイル
・結果付きデータに活荷重計算結果の載荷位置情報が保存されていませんでした。結果データを読み込んで、活荷重載荷位置を表示させようとするとエラーが生じていました。計算直後では正常に表示されます。
■ヘルプ
◆新規
「操作方法|設定|ファイルの読込みと保存|鋼製部材のひずみ照査(1)〜概要〜
「操作方法|設定|ファイルの読込みと保存|鋼製部材のひずみ照査(2)〜入力〜
「操作方法|設定|ファイルの読込みと保存|鋼製部材のひずみ照査(3)〜結果〜
◆加筆・修正
「はじめに|プログラムの概要|UC-win/FRAME(3D)とは(2)〜機能概要〜」
「目的別ガイド|ファイバー要素を使用するには」
「目的別ガイド|M−φ要素を使用するには」
「目的別ガイド|プレストレス部材を非線形とするには」
「操作方法|メインメニュー」
「操作方法|解析条件|モデル設定(フレーム計算用)」
「操作方法|解析条件|モデル設定(断面計算用)」
「操作方法|解析条件|固有値解析と減衰マトリクスの設定」
「操作方法|モデル作成|新規モデルとマージ機能(3)〜座標系の定義〜」
「操作方法|モデル作成|モデル(4)〜拡大・縮小・回転〜」
「操作方法|モデル作成|モデル(6)〜要素座標系の方向指定〜」
「操作方法|モデル作成|節点(3)〜支点条件〜」
「操作方法|モデル作成|節点(4)〜規則配置〜」
「操作方法|モデル作成|材料(1)〜リスト一覧〜」
「操作方法|モデル作成|M−φ特性(2)〜M−φエディター〜」
「操作方法|モデル作成|ヒステリシス(11)〜PC鋼材〜」
「操作方法|モデル作成|ばね特性(2)〜ばね特性エディター〜」
「操作方法|モデル作成|ばね特性(4)〜名古屋高速ゴム支承〜」
「操作方法|モデル作成|部材の定義・編集(4)〜カッティング〜」
「操作方法|モデル作成|ばね要素の定義・編集(1)〜一般〜」
「操作方法|荷重|荷重ケースの作成」
「操作方法|荷重|支点ケースと分布ばねケース」
「操作方法|荷重|節点荷重」
「操作方法|荷重|部材荷重」
「操作方法|荷重|荷重テーブル」
「操作方法|結果|固有値解析結果」
「操作方法|結果|フレーム計算結果(1)〜モデル全体〜」
「操作方法|結果|フレーム計算結果(9)〜活荷重の結果〜」
「操作方法|断面計算|断面計算結果(9)〜M-φグラフとM-N相互作用図〜」
「操作方法|設定|ファイルの読込みと保存|エクスポート」
「計算理論|フレーム計算関連|固有値について」
「計算理論|フレーム計算関連|減衰について」
「参考資料およびサンプルデータ|サンプルデータ」
■サンプル
・サンプルに、鋼製橋脚モデルを追加しました。通常のインストールでは下記のフォルダにあります。
C:\Program Files\Forum 8\UCwinFRAME(3D)\Samples\SequenceModel
HollowSteelColumn_StrainCheck.f3d
このモデルは、「(社)日本道路協会、道路橋の耐震設計に関する資料、平成9年1月」の第4章に掲載されている鋼製橋脚をファイバー要素でモデル化し、「鋼橋の耐震・制震設計ガイドライン」(宇佐美勉編著・日本鋼構造協会編、2006年9月1日、技報堂)に準拠したひずみ照査を設定した例です。
・地震波(*.dsn)を追加しました。通常のインストールでは下記のフォルダにあります。
C:\Program Files\Forum 8\UCwinFRAME(3D)\Samples\Waves\BridgeDesign
L1-I_II_III.dsn レベル1地震動、T種、U種、V種地盤用の3波形
L2-TypeI-I.dsn レベル2地震動、タイプT、T種地盤用、3波形
L2-TypeI-II.dsn レベル2地震動、タイプT、U種地盤用、3波形
L2-TypeI-III.dsn レベル2地震動、タイプT、V種地盤用、3波形
L2-TypeII-I.dsn レベル2地震動、タイプU、T種地盤用、3波形
L2-TypeII-II.dsn レベル2地震動、タイプU、U種地盤用、3波形
L2-TypeII-III.dsn レベル2地震動、タイプU、V種地盤用、3波形
これらの波形は、日本道路協会から提供されている加速度データを、設計用にまとめたものです。まとめる際に、3波形の最大振幅がそれぞれ正側にくるように調整しています。 |
2.01.00
↓
2.01.01 |
'07.07.04 |
■プログラムの機能改善
・f3dファイルのダブルクリックでUC-win/FRAME(3D)を起動することができるようにしました。
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
・M−φ特性に「線形」を選択して、部材の編集画面で曲率の照査を行うように指定した場合に、「照査一覧」をクリックするとエラーが生じて製品が使用不可になっていました。
◆計算
・固有値解析の結果から算出するモード減衰定数が誤っていました。Rayleigh減衰のα、βの算出に影響します。要素別剛性比例型減衰には影響しません。 |
2.01.01
↓
2.01.02 |
'07.12.14 |
■プログラムの機能改善
・「材料」タブ内で「従属要素の表示」を実行したときの処理速度を改善しました。
・「断面|断面諸量と断面計算オプション|せん断|b,d」で設定される有効幅bと有効高さdのデフォルト値を、従来の"1"から"0"に変更しました。
・「照査一覧|ばね要素の照査」で単位を表示するようにしました。
・「荷重ケースの編集|ラン|残留変位の編集」で「残留変位照査をする」にチェックを入れていてもランの計算をしない場合には、残留変位の結果を照査一覧に表示しないようにしました。
・曲げ応力度の計算で収束しない場合がある問題を改善しました。
・炭素繊維シートのデータベースに以下の新しいデータを追加しました。
・高強度 SU 245-450
・高強度 SU 245-600S
・中弾性 SU 440-340
・中弾性 SU 440-400
■プログラムの不具合修正
◆入出力画面
・ばね特性が「バイリニア非対称のGap/Hook型」に対する入力データチェックにおいて、警告メッセージ「正側のばね2次剛性がが正側の初期剛性未満です」が誤った表現でしたので、「正側のばね2次剛性を正側の初期剛性未満にしてください」に修正しました。
・ばね要素の編集画面において、断面から生成したばね特性(M−θ特性)を指定して「部材で固定」を実行した後に、ばね特性を任意設定のものに指定し直すと、「部材で固定」が解除されず、ばね要素の要素座標系が正しく設定できない不具合がありました。本バージョンよりも古いデータでは、ばね要素の要素座標系が正しく設定されていない可能性がありますので、整合性をチェックして警告を出すようにしました。
・M−φ特性のzp軸が「任意設定」、yp軸が断面からの自動算出となっている場合に、yp軸タブをクリックすると「任意設定」のチェックが入ってしまい、強制的に「自動算出」から「任意設定」へ変更していた不具合を修正しました。
・鋼製部材用ひずみ照査の設定をした後にメイン画面に戻ってグループを削除すると、再度「鋼製部材用ひずみ照査の設定」画面を開くときにエラーが生じる不具合を修正しました。
・荷重テーブル画面において、部材荷重を入力するときに、剛体要素の名称を与えると「無効なクラス型キャスト」というエラーが生じていました。
・複数の部材を選択して部材の編集画面を呼び出し、「境界条件」タブで分布ばねケースを追加後Kxp、Kyp、Kzpに値を入力しても、複数の部材に適用されない不具合がありました。この不具合は、同タブ内の「分布ばねを考慮する」というオプションにチェックを入れた場合や、同タブ内の「選択された全ての部材に適用」というオプションにチェックを入れた場合には生じません。つまり、表内のKxp、Kyp、Kzp、分布ばね名称を変更した場合ときに生じる不具合でした。
◆計算
・ファイバー要素に用いる断面のセル分割が正しくない場合がありました。この不具合はファイバー要素の計算結果に影響する場合があります。
・薄肉の鋼管がある断面などで、「断面|断面諸量と断面計算オプション|断面諸元一覧」の「ねじり定数J|断面一体」にチェックを入れると、ねじり定数Jの自動算出値がゼロになる場合がある問題を修正しました。
・節点数の多いモデルで計算中にポストプロセスでVisualFortranの計算エラーが発生することがありました。
・照査一覧のせん断計算で、メモリーエラーが発生することがありました。
・終局曲げモーメントの計算でエラーが発生することがありました。
・計算直後の状態で結果画面に表示される数値が正しくない場合がありました。この不具合は、結果付きで保存して再度それを読み込んだ場合には生じません。
・ファイバー要素にCOM3コンクリートヒステリシスを使用したときに、「M−φ要素・ファイバー要素の結果」画面でコンクリートヒステリシスの履歴図が「Invalid
paramters」となって正しく表示されないことがありました。
・ファイバー要素の解析結果で、PC鋼材が降伏していても損傷判定では「降伏」と表示されないことがありました。この不具合はPC鋼材をポステン(=ポストテンション)と設定した場合に生じます。フレーム計算そのものには影響しませんが、PC鋼材に対する損傷判定結果が変わる可能性があります。ポステンの設定は次の所で行います。
「PC鋼材|断面要素ウィザード|応力度・耐力等の照査用パラメータの設定ページ|プレストレスの与え方」
・限界状態荷重ケースを作成して終局限界状態荷重ケースにランを指定しているときに、M−φ特性を自動生成するための線形フレーム計算でエラーが生じて計算を続行できない不具合がありましたので修正しました。
◆レポート出力
・節点の結果画面の「ステップ結果」タブの内容をレポートへ追加してレポート出力を行うと、ランの種類を表示していなかったので、表示するようにしました。
・限界状態荷重ケースを2つ以上作成した時に、断面計算標準出力の「表形式」と「総合表形式」とで、一つのケースしか結果を出力していなかった不具合を修正しました。
・レポート出力設定画面のツリー「結果|フレーム計算|M−φ特性計算結果」にチェックを入れて出力したときに、M−φ特性が任意設定の場合でも部材の編集画面で与えられた軸力を表示していました。M−φ特性が任意設定の場合は軸力の情報は不要なので、「---」表示にするようにしました。
■ヘルプ
・「操作方法|モデル作成|断面計算の入力(3)〜せん断(b、d)〜」
・「計算理論|断面計算関連(一般)|ケん断関連の計算方法」
(変更内容)
「断面|断面諸量と断面計算オプション|せん断|b,d」において、「中立軸」が指定されている場合の有効高さは、中立軸から引張側の引張合力作用位置〜断面圧縮縁端として算出しています。ヘルプでは、中立軸から引張側の鋼材図心位置〜断面圧縮縁端などと説明していましたので、修正しました。 |