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■機能
- 検討ケース1ケース当たりの計算:常時、地震時について以下の内容について照査。
液状化時では、極限平衡法による根入れ長照査は行わず、断面力・変位計算は「地盤バネばり構造計算」で行います。
- 安定計算として、せん断変形破壊、滑動、基礎の支持力を照査
- 内側、外側壁について極限平衡法による根入れ長照査
- 内側、外側壁について弾塑性法にて断面力、変位計算を実施
- 壁体、引張材(1段目、2段目)、腹起し材(1段目、2段目)の部材断面照査 4C>Σγhの照査
- 遮水効果の検討
常時ケースの水位条件を対象に照査。堤内側に掘削形状がある場合には、「浸透路長その2」についても照査。
- 円弧すべりに対する検討
常時、地震時ケースについて円弧すべりの照査に対応。円弧すべりの計算条件を「斜面の安定計算」データとして保存可能。
- 設計図書
- 設計図書は、詳細形式と一覧表で出力する形式の2タイプをサポート。
- 計算結果の出力は、項目の細分化、プレビュー機能により無駄のない出力が可能。
- 内側へ作用する荷重に対応
根入れ長(安定計算は除く)、壁体断面力の計算時に堤内側、堤外側矢板に逆向き(内側に作用)の荷重に対応。
堤体→堤内側、堤内→堤外側の双方向に荷重を作用させることが可能となり、壁体に対する検討がより詳細に可能。
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▲検討ケース |
- ワイド形・ハット型への対応
壁体に用いる鋼材として、新たにハット形鋼矢板および広幅型鋼矢板(ワイド形)に対応。これにより鋼矢板として、
(1) U形鋼矢板
(2) 鋼管矢板
(3) ハット形鋼矢板
(4) 広幅型鋼矢板(ワイド形)
の4種類が適用可能となりました。
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▲ハット形鋼矢板 |
- マクロデータ分析機能
「166の道路構造物の実例に学ぶ 設計不具合の防ぎ方」阪神高速道路株式会社・設計不具合改善検討会 2012年12月では、マクロデータ分析による設計の妥当性の評価法が紹介されています。本プログラムにおいて、設計の妥当性を簡単かつ短時間のうちに評価できるシステムを導入しています。
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▲マクロデータ分析対象の選択画面 |
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▲メイン画面 |
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▲マクロデータ分析結果画面 |
■特長
- 引張材は最大2段で検討可能
- 壁体種類は、「鋼矢板」と「鋼管矢板」の2種類で、堤内側と堤外側の壁体規模が異なる構造の検討が可能
- 中詰土(壁体天端から堤体区間の現地盤面までの間は1層扱い)は、砂質土または粘性土可能
- 現地盤面として堤外区間、堤体区間、堤内区間の3区間を別々に定義でき、段差のある地形条件にもモデル化によっては対応可能。
- 地層数は最大20層
- 検討ケースは、「常時」「地震時」「液状化時」の3ケース(地震時、液状化時については検討の有無を指定)に対応
- 統計的設計妥当性の評価法「マクロデータ分析」に対応
◆設計対象標準モデル
◆非対象モデル
以下のような構造モデルには対応しておりません。
▼堤外側水位<堤内側水位の場合 |
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▼堤外、堤体、堤内いずれかの現地盤面が
引張材より上にある場合 |
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▼水位が壁体天端より上にある場合 |
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▼切ばり式二重締切工 |
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※当社「切梁式二重締切工の設計計算」をご使用下さい。 |
■図面作成
- 作図対象 : 壁体(鋼矢板、鋼管、継手管)、腹起し材(溝形鋼、H形鋼)、引張材
- 作図内容 : 断面図、平面図、部材数量表、設計条件表、柱状図
- CADデータ交換標準SXF Ver2.0形式のファイル(レベル2)に対応
- 国土交通省「CAD製図基準(案)」、道路公団「CADによる図面作成要領(案)」に対応。
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