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  Q&A (製品評価や導入の際に役立つQ&Aです)

 1.図面作成偏

Q1−1. 図面作成の際、「タイトル版」に自分で作成したタイトルを追加することはできるのか?
A1−1. 「図面作図条件」の図面属性のタイトル版指定で図形データファイル(*.HDF、*.SDF)の読み込みをサポートしていますので、それらのファイルに独自のタイトル版データを追加して頂ければ図面に反映できます。
 ・*.HDF・・・表シンボル用図形データファイル(表シンボル生成機能で作成)
 ・*.SDF・・・部品用図形データファイル(「UC-Draw」の部品登録にて作成)
但し、本製品ではタイトル版を作図し、タイトル版用データファイルに追加する機能はサポートしておりませんので、別途、「UC-Draw」にて準備して頂く必要があります。
 
Q1−2. 本製品で生成した図面を「SXF 形式」や「DXF 形式」のファイルへ出力するには?
A1−2. 生成した図面の、「SXF形式」や「DXF形」式のファイルへの出力は、「図面確認」の「編集モード」の「出力」メニューにて行います。
 
Q1−3. 本製品で生成した図面を「UC-Draw」へ取り込むには?
A1−3. 本製品で生成した作図データは入力データ保存時に入力データファイルと同じ名前で拡張子が「PSX」の図面データファイルに保存されていますので、そのファイルを「UC-Draw」の「ファイル」→「開く」で読み込みます。

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 2.安定計算関連

Q2−1. 堤内側と堤外側の矢板長が異なる場合の根入れ先端面はどちらで考えればよいか、その理由も知りたい。
A2−1. 安定計算を照査する根入れ先端面は、矢板長の短い方、すなわち、矢板先端位置が浅い方を根入れ先端面としています。これは、せん断変形破壊照査の抵抗モーメントMspの計算において、堤内側矢板と堤外側矢板の小さい方の値を2倍するという考え方になっていることから、両者が等しく抵抗する範囲を前提としているものと解釈し、両側にきちんと壁体がある範囲、すなわち、短い方の矢板先端からを安定計算の照査開始面としました。
根入れ先端の深い方の位置で、安定計算の照査を行いたい場合は、一時的に、堤内側と堤外側矢板の全長を長い(先端の深い)方に等しくするか、堤外側矢板の照査をしないとして、堤内側矢板の全長を長い方にするなどで、計算を実行すれば、検討はできますので、状況に応じてお試しください。
なお、安定計算時の水圧分布形状は、堤外側の矢板先端までを考慮した水圧分布形状としています。よって、例えば地盤タイプ1においては、照査面が全長の短い堤内側矢板先端で行われた場合には、照査面における水圧強度は0.5Pwではなく、堤外側矢板先端位置との差の分だけ比例配分された若干大きめの値になります
 
Q2−2. せん断変形破壊の検討で、いくら堤体幅を拡げても必要安全率を満足させることができない。その理由と対策をお教えて欲しい。
A2−2. 堤体幅を拡げても安全率が改善されない理由は、以下の通りと考えられます。

  1. 照査面より上の抵抗モーメント(Mr)は、ある堤体幅以上になると増加しなくなる(一定値になる)。
  2. 地震時においては、堤体幅を拡げることにより、変形モーメントである慣性力モーメントが大きくなる。
ことが挙げられます。
1.については、照査面より上の抵抗モーメント、すなわち、中詰土の(受働−主働)土圧モーメントは、その作用高さyo(受働崩壊面と主働崩壊面の交点位置)が、堤体幅の増加に伴って、無限に高くなるわけではなく、yoの計算過程の説明文にもある通り、堤体天端で上限が押さえられるため、ある堤体幅以上からは、堤体天端から照査面の間の中詰土の(受働−主働)土圧モーメントに限定されてしまうからです(これが、せん断変形破壊照査では堤体幅を拡げることが得策ではない理由です)。
2.については、説明するまでもなく、堤体幅を拡げれば、堤体重量は大きくなり、結果として、慣性力モーメント(変形モーメント)がどんどん大きくなります。
以上の理由(原因)から、最も、効果的な対策は、中詰土の土性を改善する、具体的には、内部摩擦角φを大きくするとか粘着力cを大きくすることが考えられます。しかしながら、照査面より上の抵抗モーメントの作用範囲yoが、中詰土に関係しない範囲になった場合は、堤体区間の地盤改良まで検討する必要性があると考えられます。照査面より上の抵抗モーメントの作用範囲などからご検討ください。
 
Q2−3. 提外矢板の検討(常時)において水位の入力の際、なぜ提体内残留水位が提外水位よりも高い水位でなければならないのか?
A2−3. まずはじめに、外側矢板の照査が本当に必要か否かを十分ご検討ください。設計マニュアルp.21「7.1 水圧分布」では、堤内側と堤外側は同じ矢板を用いる事を標準とするとあり、照査は、条件の厳しい堤内側で行う旨の記述があります。
さて、ご質問の水位の件ですが、当方では、外側(河川側)矢板を照査する時は、河川水位が高水位状態から急激に低水位状態に変化し、堤体の残留水位が、その河川側の水位変動に追いつかず、結果的に堤体残留水位が、堤外水位より高い状態となる状況を仮定しています。このような状況で外側矢板を照査することにより、外側矢板を照査する際の外力(土圧、水圧)が、基本的に、矢板を外側に撓ませる向きに作用し、設計条件として、外力的には厳しい状況になると判断したからです。
もし、ご質問のように、内側矢板を照査する時と同様に、堤外水位>堤体残留水位とすると、外側矢板照査時の水圧は、外側矢板を堤体側に撓ます向きに作用し、堤体側から作用する土圧と、相殺する向きになると考えられます。よって、そのような条件では、逆に言うと、外側矢板を照査する必要性がなくなるものと思われます。
以上の理由により、外側矢板を照査する時の水位条件は「外側水位≦堤体内残留水位」としています。
 
Q2−4. 二重締め切りの『転倒』の検討は可能か。
A2−4. 本プログラムでは「せん断変形破壊」が転倒照査に該当すると考えられます。計算確認−安定計算、根入れ長結果 をご確認ください。

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 3.外力の計算関連

Q3−1. 堤体内側の鋼矢板を設計する場合に、背面水位は堤外と堤内の平均値(マニュアルに準拠)で設定されるが、背面水位をHWLに設定することはできるか?
A3−1. 入力の[考え方|設計方法]にて「残留水位の設定(堤外水位−堤内水位)×比率」の値を1.0にしていただくことで可能です。

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 4.腹起し関連

Q4−1. 腹起し材(溝形鋼)の種類を追加することはできるか?
A4−1. 腹起し材(溝形鋼)の種類を追加する場合は、[基準値-鋼材-腹起し(溝形鋼)]画面で追加して下さい。
その上で、計算実行後に、[腹起し材の決定]画面が表示されますので、こちらで、お考え(使用する)の鋼材番号を入力して下さい。

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 5.壁体応力度関連

Q5−1. 材質テーブルの鋼矢板の許容曲げ応力度、許容せん断応力度の標準値は何の基準の値を引用したものか。
A5−1. 許容曲げ応力度は、鋼矢板二重式仮締切設計マニュアル 平成13年5月 (財)国土技術研究センター 山海堂 P.11に示されています。
許容せん断応力度につきましては、照査そのものが必要かという疑問もあるかもしれませんが、道路土工 仮設構造物工指針 平成11年3月 社団法人 日本道路協会 P.48の溶接部から引用しています。同書は仮設構造物扱いですので、ここで示されている許容せん断応力度を地震時扱いと考え、常時は、1/1.5倍しています。
以上、これに拠りがたい場合は、お手数ですが、設計者のご判断にて、適宜、変更して下さい。

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 6.断面力、変位、反力関連

Q6−1. 弾塑性法で設計する理由をお教え欲しい。
A6−1. H13年に河川局から通達がなされており、設計マニュアルに準じて設計するようになりました。

 7.その他

Q7−1. 材質テーブルの鋼矢板の許容曲げ応力度、許容せん断応力度の標準値の根拠は?
A7−1. 許容曲げ応力度は、鋼矢板二重式仮締切設計マニュアル 平成13年5月 (財)国土技術研究センター 山海堂 P.11に示されています。
許容せん断応力度につきましては、照査そのものが必要かという疑問もあるかもしれませんが、道路土工 仮設構造物工指針 平成11年3月 社団法人 日本道路協会 P.48の溶接部から引用しています。同書は仮設構造物扱いですので、ここで示されている許容せん断応力度を地震時扱いと考え、常時は、1/1.5倍しています。
これに拠りがたい場合は、設計者のご判断にて、適宜、変更して下さい。

 >> サポートページ 二重締切工の設計・3DCAD Q&A集

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