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  プログラム概要

道示コンクリート橋編(平成24年3月)に準拠したPC、RC主桁部の設計計算プログラム。
PRC橋の計算をサポートし、外ケーブル構造にも対応。「任意形格子桁の計算」の結果の取り込み、ねじりモーメント、せん断鋼棒を考慮した照査、曲げひびわれ、曲げ疲労の照査をサポート。A・B活荷重(L荷重・T荷重)に対応。
固有値解析、横方向解析、分割施工に対応。コンクリート許容応力度、外ケーブルの増加応力度など、NEXCO(旧道路公団)の設計要領にも準拠。断面力算出から断面照査、概算数量算出までの一連の計算ができ、設計総括表の出力が可能。
Engineer's Studio®RC断面計算へのデータファイルエクスポート(構造、断面、荷重、地震波データ)に対応。

  関連情報
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論文発表
PDF出力例
  プログラムの機能と特長

設計対象橋梁
  • コンクリート道路橋:PC橋(ポステンが対象)、PRC橋 、RC橋。
  • PC橋、PRC橋では、内ケーブル、外ケーブルが可能。
  • また、上部工だけでなく、ラーメン構造などのRC橋脚に対しても使用できます(ただし耐震設計を除く)。
  • 斜π橋のモデル化を簡単にできるウィザードを装備。
  • 外ケーブルの取り扱いで、エクストラドーズド橋に対応
桁断面形状
  • 箱桁、円孔ホロー桁、T桁など、断面寸法での入力、台形と円形の組合せデータ(ブロックデータ)での入力が可能。
  • ハンチ形状としてサークルを考慮可能。
  • T桁断面では、床版後打ち部の断面緒量を考慮でき、格子結果で得られたねじりモーメントを考慮した設計が可能で、外ケーブルの配置に対応。
  • 波形鋼板ウェブ断面に対応。
  • 格子モデルジェネレータ:箱桁、多主版桁、円孔ホロー桁
  • 連続桁ジェネレータ:直線橋、曲線橋
設計荷重種類
  • 設計時活荷重
    「L荷重」または「T荷重」、「線荷重」から選択。
    B活荷重かA活荷重かの区別は、活荷重データとして定義する「載荷長」により行う。
  • 疲労時活荷重
    「L荷重」または、「T荷重」、「TT_43」、「L(p1のみ)」から選択。
  • 車道部・歩道部
    「あり」、「なし」の指定。歩道橋の場合は、地震時慣性力に群集100kgf/m2全載の鉛直、水平荷重が付加される。
  • 支点強制変位
    「考慮する」、「考慮しない」の指定が可能。
  • 荷重強度入力
    格子モデルジェネレーター橋面、雪荷重強度入力に対応。
    平面線形(曲線橋)、斜角、桁高変化を考慮可、箱桁断面、ジェネレートオプションに対応。
設計・照査項目
  • 断面
    コンクリート総断面の断面諸量、汎用フレーム解析でのWT桁の片側断面解析、FRAMEモデルの面外方向の計算:構造解析、M-φ曲線、固有周期に対応。
  • 解析
    • 格子解析:多主版桁、円孔ホロー桁の格子解析に対応。
    • 断面解析:汎用フレーム解析において、WT桁の片側断面解析に対応。
      FRAMEモデルの面外方向の計算(構造解析、M-φ曲線、固有周期)を追加。
    • 横方向解析:床版をPC鋼棒などで横締めするときの床版設計、横桁設計、箱桁のウェブ、下床版の鉄筋量算定。
      横方向の設計用データ入力に骨組み構造モデル、主桁断面データ(数値入力タイプを除く)のデータ連動が可能。
    • 横桁・横方向の設計:横方向の設計に加え、横桁の設計、張り出し部の設計も対応。
  • 鋼材
    • 純断面、PC換算断面の断面諸量
    • PC鋼材応力度(導入直後、有効時、最大時)
    • PRC部材の鉄筋拘束力
    • PC鋼材の伸び量
    • プレストレス、プレストレス2次力と合成応力度
    • 引張補強鉄筋量
    • プレストレス導入度
    • PRC部材の曲げひびわれ幅
    ※1ステップで複数の鋼材GROUPの入力に対応
  • 照査
    • 破壊抵抗曲げモーメントと破壊安全度
    • 平均せん断応力度と斜引張鉄筋量、軸方向鉄筋量
    • PC、PRC部材の斜引張応力度
    • PRC部材の変動応力度と疲労強度
    • RC部材の曲げ応力度
    • 橋脚のM-φ曲線
    • 橋脚部材の活荷重Nmax時、Nmin時の検討
  • 付属設計
    • 震度法、保耐法タイプ I ・ II による固有値算出、横方向解析
    • 解析で入力されたスケルトンデータ及び荷重データ(自重など)より重量を自動計算して、FRAME計算により節点の水平変位を求め、固有周期を算出
    • 横桁、場所打ち床版による断面力の計算
  • 数量
    • コンクリート他の概算数量
格子モデルの結果3D表示機能
  • 3次元荷重図、影響線図の3D表示に対応。影響線図については、活荷重がどのあたりに載荷されたのかを確認可能。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲3D荷重図 ▲3D影響線図

バイプレ工法
  • PC鋼棒を圧縮することでプレストレスを導入する工法をサポート。
  • 定着端の切り欠きを考慮した断面諸量を計算。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲圧縮鋼棒の摩擦ロスとセットロス
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲圧縮鋼棒の有効鋼材応力度
処理実行
  • 設計段階の各照査項目に対して、設計者の判断で必要な処理だけを実行可能。
  • 全ての入力値が決定した後は全計算機能を連続して実行するセット処理に対応。
出力
  • 全計算項目についてまとめて出力操作ができ、照査項目によっては着目した照査点に限定した出力が可能。
  • 結果出力などは、Wordファイル出力、HTML出力、テキスト出力に対応。
データ連携
  • Engineer's Studio®エクスポート
    本製品で作成した橋梁モデルから、Engineer's Studio®の節点、部材、断面形状(鉄筋配置)、荷重情報などを作成することが可能です。例えば、レベル2耐震性能照査を3次元解析で行う際のモデル作成のコストが削減できます。
  • 断面力のFRAME計算及び「任意形格子桁の計算」(弊社別売)の結果読込に対応。
    画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
    ▲Engineer's Studio®構造、荷重図

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■ 分割施工版の機能

概要
施工方法を考慮して、構造系が順次変化していくときのクリープ力の計算(クリープ解析)をサポートしています。
想定した施工方法は、1径間ごとのステージング施工、(プレキャスト部材の)張り出し架設などであり、構造系の変化としては、架設部材数の増加、支点条件の変化、部材結合条件の変化、仮設材・仮設支点の有無、内ケーブル・外ケーブルの緊張を考慮できます。

コンクリート物性値
クリープ係数、乾燥収縮、ヤング係数などは、道路橋示方書、CEB-FIP Model code90のどちらかに準拠でき、また、数値直接入力もサポートしています。

クリープ解析
クリープ解析により断面力の算出だけでなく変位量も正しく計算して、上げ越し量の計画や架設中の施工管理にも使用できます。着目ステップでの弾性変形、過去の全ステップの弾性変形に起因するそのステップでのクリープ変形を計算します。


分割施工データ一覧表印刷機能
施工ステップの状況をわかりやく出力すると同時に、構造ステップ図に加え、PC鋼材配置ステップ図も一覧表形式で出力できます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲施工ステップの入力画面

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲構造ステップ図
 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲PC鋼材配置ステップ図

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UC-BRIDGE → Engineer's Studio®データ活用

登録断面、FRAMEデータの利用が可能。面倒な動的解析データ作成に役立ちます。

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  適用基準及び参考文献

  • 日本高速道路株式会社、設計要領 第二集 橋梁建設編:平成18年4月
  • 日本道路公団 設計要領 第2集 -橋梁・擁壁・カルバート-:平成10年7月、平成2年7月
  • (社)日本道路協会、道路橋示方書・同解説 I 共通編:平成14年3月、同解説III コンクリート橋編:平成14年3月
  • (社)土木学会、コンクリート標準示方書 設計編:平成8年3月
  • (社)日本道路協会、コンクリート道路橋設計便覧:平成6年2月
  • 技報堂出版、PRC橋の設計:平成5年6月
  • (社)PC建設業協会、JIS橋げたによるPC道路橋 設計・製造便覧:平成7年4月
  • (社)PC建設業協会、JIS橋げたによる軽荷重PCスラブ橋 設計・製造便覧:平成8年3月
  • 山海堂、プレストレストコンクリート上部構造の設計計算例:平成4年9月
  • (社)土木学会、コンクリートライブラリ-44号
  • 2002年制定コンクリート標準示方書[構造性能照査]
  • CEB-FIP Model Code 90
  • コンクリート構造物の応力度と変形 川上洵他訳 技報堂出版 1995年
  • 変位法によるコンクリート構造物のクリープ・乾燥収縮解析の基礎理論 佐藤他 プレストレスコンクリート vol.22, No.2, Apr.1980
  • 波形鋼板ウェブ合成構造研究会、波形鋼板ウェブPC橋 計画マニュアル(案)
  • 山海堂、新しいPC橋の設計「新しいPC橋の設計」編集委員会 編 2003年5月
  • バイプレストレッシング工法協会、バイプレストレッシング工法 設計・施工マニュアル 平成16年3月

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