■機能
落石運動の計算
落石の落下開始から停止するまでの運動計算を指定された試行回数分行います。
(モンテカルロシミュレーション)
基本統計量の計算
モンテカルロシミュレーションの結果から、照査点での最大値、最小値、中央値、平均値、標準偏差、歪度、尖度などの基本的な統計量を計算します。
到達距離
モンテカルロシミュレーションにより落石の到距離の分析を行います。
正規性検定
信頼値の算定に用いる理論分布を決定するための正規性検定を行うことが可能です。
判定可能な理論分布は正規分布と対数正規分布の2種類となっており、正規性検定の結果、適合されると判断した理論分布を用いて信頼値を計算します。
正規性検定は、「D'Agostino-Pearson検定(K2-test)」、「Shapiro-Wilk検定(W-test)」、「Anderson-Darling検定(A2-test)」のいずれか、もしくは全てを同時に行うことが可能です。
理論分布による信頼値の計算
直接指定した理論分布または上記の正規性検定の結果で採用された理論分布により、指定された信頼係数に応じた信頼値を計算します。
跳躍量、線速度、通過角度、エネルギーの4種類について計算を行います。
■特長
- 「地表面形状作成ツール」を用いることにより、CADファイルや画像ファイルの平面図から本プログラム用の斜面形状を作成することが可能です。
▲地表面形状作成ツール
- 参考資料に掲載されている斜面表面特性を準備値として用意しています。準備値は任意に追加・変更が可能です。
- 落石データは、重量・単位体積重量・半径のうち2つが既知であれば解析が可能です。
- 遠心力による飛行を考慮するか否かの指定が可能です。
- 正規乱数発生方法として、「95%信頼区間で発生する方法」と「標準偏差が変わらないように95%信頼区間で発生する方法」のいずれかを選択することが可能です。
「標準偏差が変わらないように95%信頼区間で発生する方法」は、群馬大学工学研究科・蔡助教が考案した独自の考え方です。
- シミュレーションの軌跡をアニメーションで確認することが可能です。
アニメーションは動画ファイル(*.avi)として保存することができます。
- シミュレーションの結果を、OpenMicroSimファイルを介してUC-win/Roadにて3次元で確認することが可能です。
>> サンプルムービー(YouTube)
>> UC-win/Road マイクロ・シミュレーション・プレーヤー
- 照査点分析箇所として最大5箇所を設定することが可能です。
- 落石の到達距離の結果を断面図上に描画されたグラフで確認することが可能です。
- 照査点の分析結果として、跳躍量・線速度・通過角度・エネルギーについて詳細に確認することが可能です。
- 解析結果はHTMLおよびグラフ・図で表示されますので、クリップボードへのコピーやファイルに保存することによって、自由に計算書に反映させることが可能です。
また、グラフについては見栄えなどの詳細な設定を任意に変更することが可能です。
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