静的な地盤の応力~変形解析を行う2次元弾塑性地盤解析プログラム

Geo Engineer's Studio Ver.3

初版リリース:2017.07.28/最新Ver.リリース:2024.03.27

Standard
¥715,000(税抜¥650,000)
Lite(線形解析限定版)
¥495,000(税抜¥450,000)

関連製品・サービス: 地盤解析支援サービス

プログラム概要

平面ひずみ解析、軸対称解析を対象とした、静的な地盤の応力~変形解析を行う2次元弾塑性地盤解析プログラムです。土留め掘削解析、シールドトンネル掘削解析、液状化解析、圧密連成解析、など地盤に連動する多くの土木構造物の断面力・変位、および周辺地盤の変形影響解析を実施する場合に、威力を発揮する汎用FEM製品です。FEMモデルの作成はCAD的な入力方法を採用し、SXF、DWG、DXFファイルのインポートにも対応しているため、容易に行えます。Liteは線形解析限定版となります。

▲液状化・弾完全塑性モデル例

▲圧密連成解析(間隙水圧コンタ図)

▲液状化安全率(FL)の分布図

モデル種類 構成モデル Lite Standard 備 考
弾性モデル 線形弾性モデル 等方性
非線形モデル Hardin-Drnevichモデル ×  
Ramberg-Osgoodモデル ×  
鵜飼・若井モデル(UW-Clay) ×  
弾・完全塑性モデル Morh-Coulomb方式 × 関連流れ則非関連流れ則
液状化モデル せん断剛性低減材料1 × 液状化層の直上層
せん断剛性低減材料2 × 液状化層の直上層
液状化材料1 × 平成19年河川構造物耐震性能照査指針用
液状化材料2  × 平成28年河川構造物耐震性能照査指針用
弾塑性モデル(圧密連成解析) Cam-clayモデル × 圧密連成解析用
修正Cam-clayモデル × 圧密連成解析用
梁要素のM-φ 線形弾性モデル
バイリニアモデル ×
棒要素 線形弾性モデル
バイリニアモデル ×
バネ要素 線形弾性モデル

▲材料特性

Ver.3.0.0 改訂内容<2024年 3月 27日リリース>NEW

  • 圧密連成解析(土-水連成解析)に対応。<Standard>

関連情報

◆新製品情報
Geo Engineer's Studio Ver.3(Up&Comming’23 春の号掲載)
◆ユーザ製品体験レポート
株式会社 ブルドジオテクノ 代表取締役 花田俊弘 技術士(建設部門/総合技術監理部門)(Up&Comming’21 秋の号掲載)
◆関連セミナー
弾塑性地盤解析セミナー(2D/3D)

プログラムの機能と特長

弾塑性解析

バイリニア梁およびバイリニア棒要素

(Standard版のみ対応)
梁および棒要素に対して、バイリニア構成則が追加されました。これにより高速道路を横断するボックスカルバートを、応答震度法(設計水平震度をかけて静的に地震時の検討する)に基づきレベル2地震時の耐震照査が可能となります。


▲応答震度法によるボックスカルバートの検討例


モールクーロンモデルへの対応

(Standard版のみ対応)
2次元ソリッド要素に弾塑性の土の構成則としてモールクーロンモデルが追加されました。周辺地盤の緩みを変形やせん断ひずみの分布等によって表現することが可能になり安全性をより確かに評価することができます。


▲推進管発進立坑の掘削にともなう近接施工影響検討

▲最終掘削時の変形

▲最終掘削時の変位コンタ図

圧密連成解析

Biotの圧密理論に基づく圧密解析に対応しています。有限要素法による圧密連成解析の理論的背景は複雑ですが、本製品では簡易な操作で解析モデルを作成することができます。モデル作成ではCADデータインポートに対応しており、有限要素メッシュ作成ではオートメッシュ分割にも対応しております。従来の設定に加えて圧密解析に必要な排水条件や対応する構成則などを設定すれば容易に圧密解析結果を得ることができます。


▲有限要素メッシュ図


本製品は入力条件を設定するプリプロセッサ(Pre部)、解析処理を行うソルバー(解析部)、解析結果を可視化するポストプロセッサ(Post部)で構成されています。Post部では、解析結果として得られる変形図や各コンター図などを簡単に確認することができます。
下図は盛土載荷100日、放置期間900日とした解析例です。圧密沈下の特徴である、荷重の載荷に伴い間隙水圧が上昇し、その後、時間の経過とともに間隙水圧が消散して沈下が進行していく様子がわかります。


▲変形図(最終沈下形状図:倍率30倍)

▲時刻歴図(Y方向変位:盛土中央部および法肩部)

▲コンター図(間隙水圧)

▲時刻歴図(間隙水圧:盛土中央部直下)

液状化解析

「平成28年3月河川構造物の耐震性能照査指針」に対応した地盤の液状化解析が可能です。指針に基づき、レベル2-1及びレベル2-2地震動に対して、液状化に伴う土のせん断剛性の低下を考慮し、堤防の変形を静的に算定します。


▲液状化に伴う自重による変形解析のフロー


「地震前(液状化前)の変形解析」、「地震後の(液状化後)変形解析」、「液状化層の体積圧縮に伴う沈下量(変形解析)」の3ステージを設定し、液状化が発生してから終了するまでの変形解析が行えます。液状化による安全率(FL)を計算し、FL値から指針に準拠して、液状化の剛性変化を考慮します。自重に対して剛性が低下することで液状化による変形が発生します。 変形量は、液状化による変形と、液状化後に間隙水圧が消散する過程で体積圧縮(動的圧密)する変形量について求めます。両者を合算することで、モデル全体の変位量を求めます。


▲液状化安全率(FL)の分布図

結果比較

GeoFEAS2Dとの解析結果比較を次の表に示します。完全に一致しているだけではなく、演算スピードは格段に向上していますので、手軽に安心してご利用いただけます。


土留め掘削解析
比較項目 GeoES GeoFEAS2D
X方向変位(m) -5.7745E-003 -5.7745E-003
Y方向変位(m) -5.6355E-004 -5.6355E-004
回転変位(rad) 0.0000E-000 0.0000E-000
シールドトンネル掘削
比較項目 GeoES GeoFEAS2D
X方向変位(m) 8.2968E-004 8.2968E-004
Y方向変位(m) -2.8853E-002 -2.8853E-002
回転変位(rad) 1.4652E-004 1.4652E-004

データ互換

一部の項目を除き(下表参照)GeoFEAS2D Ver.4.0.0 [ファイルバージョン:4.0.0]までのデータファイルとの互換性を有します。


項目 互換状態
解析状態 【通常】固定
ソリッド要素プロパティ 構成則 【弾性】固定
方式 【線形弾性】固定
梁要素プロパティ 構成則 【線形弾性】固定
ジョイント要素 無効
MPC 無効
ピン結合 無効

適用基準及び参考文献

  • Concepts and Applications of Finite Element Analysis Robert D. Cook et al. John Wiley & Sons 1989
  • O.C.ツェンキーヴィッツ ロバート・L.テイラー 矢川元基訳:マトリックスと有限要素法[改訂新版] 科学技術出版 1996
  • 塑性の有限要素法 D.R.J.Owen 他著 科学技術出版 1999
  • 地盤技術者のためのFEMシリーズ① 弾塑性有限要素法をまなぶ (社)地盤工学会 2003
  • 地盤技術者のためのFEMシリーズ② 弾塑性有限要素法がわかる (社)地盤工学会 2003
  • 地盤技術者のためのFEMシリーズ③ 弾塑性有限要素法をつかう (社)地盤工学会 2003
  • 非線形有限要素法 弾塑性解析の理論と実践 EA de Souza Neto 他著 森北出版 2012

※ 2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。

製品価格

本体価格

価格は税込表示です

■本体価格

製品名

価格

Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥715,000(税抜 ¥650,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite ¥495,000(税抜 ¥450,000)

■フローティングライセンス価格

本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。

製品名

価格

Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥286,000(税抜 ¥260,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite ¥198,000(税抜 ¥180,000)

>>ライセンス形態についての詳細はこちら

グレードアップ

グレードアップ価格

価格は税込表示です

プログラム名 対象製品 価格/種別 備考
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥264,000(税抜 ¥240,000) グレードアップ -
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite
フローティングライセンス
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard
フローティングライセンス
¥369,600(税抜 ¥336,000) グレードアップ -

サブスクリプションサービス 契約価格


サブスクリプションサービス 契約価格

■サポート内容
・バージョンアップ無償提供  ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX)  ・ダウンロードサービス  ・保守情報配信サービス  

※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。

価格は税込表示です

対象製品 初年度 1年
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard サブスクリプション 無償 ¥286,000(税抜 ¥260,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite サブスクリプション ¥198,000(税抜 ¥180,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard サブスクリプションフローティング ¥400,400(税抜 ¥364,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite サブスクリプションフローティング ¥277,200(税抜 ¥252,000)

■Geo Engineer's Studio Standardユーザ様対象のサブスクリプション更新価格について

初回更新に限り、Geo Engineer's Studio Ver.3 Standardへのエンハンストおよび旧サブスクリプション契約での更新となります。

エンハンスト費用

:¥77,000(税抜¥70,000)

エンハンスト費用フローティングあり

:¥107,800(税抜¥98,000)

旧サブスクリプション価格

:¥255,200(税抜¥232,000)

旧サブスクリプションフローティング価格

:¥357,280(税抜¥324,800)

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス価格


■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能

■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能

■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。

※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。

※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。

レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス

価格は税込表示です

■レンタルライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥321,750 ¥378,950 ¥464,750
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite ¥222,750 ¥262,350 ¥321,750

■レンタルフローティングライセンス

対象製品 2ヶ月 3ヶ月 6ヶ月
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥536,250 ¥636,350 ¥786,500
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite ¥371,250 ¥440,550 ¥544,500

アカデミー価格


教育関係者、研究者、学生などの教育目的のご利用に向けて、アカデミーライセンスを提供しています。

アカデミー価格

価格は税込表示です

製品名 アカデミー価格
Geo Engineer's Studio Ver.3 Standard ¥572,000(税抜 ¥520,000)
Geo Engineer's Studio Ver.3 Lite ¥396,000(税抜 ¥360,000)

バージョンアップ開発履歴


バージョンアップ開発履歴

■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。

 Geo Engineer's Studio Ver.3
バージョン リリース日 主なバージョンアップ内容
3.0.0 24/03/27
  1. 圧密連成解析(土-水連成解析)に対応。<Standard>

動作環境


動作環境

OS Windows 10 / 11
CPU OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要メモリ(OSも含む) OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境
必要ディスク容量 300 MB 以上の空き容量が必要
なお、上記の制限はインストール時の制限で計算実行時には、数GB以上の空き容量が必要です。
ディスプレイ(画面解像度) 1024×768以上推奨
フォントサイズは[小さいフォント]のみをサポートしています。

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画面サンプル

▲LandXML地形データのインポート

▲トンネル交差部

▲杭基礎問題

▲トンネル問題

▲堤体内の浸透検討

▲集水井の検討

▲応力ベクトル図

▲変形図

▲変位図

▲境界条件

▲最大ひずみ応力

▲切断面コンタ図

▲ポテンシャル図

▲間隙水圧

▲流速ベクトル

▲ベクトル図

▲材料特性の入力ダイアログ (浸透流解析)

▲等値面

▲等値面

▲飽和度

▲z方向動水勾配

▲レポート出力(GeoFEAS)

▲レポート出力(VGFlow)

Q&A(製品評価や導入の際に役立つQ&Aです)

何ができるのか?

3次元汎用解析ツールとして、2次元モデルから3次元立体フレームモデルまで作成可能です。
また、板要素を使用したFEMモデルも作成可能で、部材は線形要素から非線形要素まで、荷重も静的荷重から動的荷重まで対応可能となります。

どのような計算に活用できる?

橋梁の静的解析や動的解析、河川構造物の耐震計算や水道施設の耐震診断、建築構造物の計算に活用できます。
また、他社にない機能としまして弊社のUC-1設計シリーズの橋台・橋脚・基礎・震度と連携して、保耐法の計算データから動的解析が可能なデータを自動生成可能です。

報告書として成果に活用可能?

もちろん可能です。ただし対象を桁橋や直線橋などに限定していませんので、出せるものは計算書レベルの出力となります。
Excelへのカット&ペーストが可能ですので報告書のひな形へ貼り付けながら結果をとりまとめることが可能です。

どのような基準に対応している?

橋梁設計で使用される道路橋示方書のH14年版、H24年版、H29年版に対応しています。
また、断面照査ではコンクリート標準示方書の限界状態設計法にも対応しており、構造物の照査まで可能です。

どのグレードを購入すればよい?

線形解析、静的解析メインの方はLite版、フレーム解析で非線形解析、動的解析まで必要な方はadvanced版、非線形のFEM解析が必要な方はultimate版をご購入下さい。

入力について不明な場合は?

製品ヘルプもしくはHPに電子マニュアルに製品詳細と操作法を準備しております。その他、定期的に開催される有償セミナーでは静的解析モデル、動的解析モデル、FEMモデルの3つのモデル化の講習が受講でき講師と質疑応答も可能です。また有償となりますが、計算モデルを作成する解析支援サービスもあり年間100件を超える実績がございます。
解析支援サービス:https://www.forum8.co.jp/product/ucwin/ES/ESkaiseki.htm


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