鉄筋コンクリート水路橋(フルーム形式)の断面照査を行うプログラム
初版リリース:2010.12.20/最新Ver.リリース:2011.10.14
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「水路橋の設計計算」は、フルーム形式の鉄筋コンクリート水路橋の構造設計計算をサポートするプログラムです。
参考文献として、農林水産省農村振興局、土地改良事業計画設計基準・設計「水路工」基準書・技術書 平成13年2月 に準じて照査を行います。
プログラムの機能と特長
横断方向につきましては、フルーム形式の断面形状で計算を行います。床版については側壁を含めた一体構造とした場合と、床版を両端固定梁とした場合の断面力算定を行います。縦断方向につきましては、主桁の支持形式として単純支持,連続支持から選択して計算することが可能です。検討ケースは、最大20ケースまで指定することが可能で、許容応力度法による断面照査を行います。
入力機能
・基本条件
一般事項では、設計データを次回確認する時や再度検証する際に、わかりやすいようにタイトル・コメントや地域・名前・日付等の事項を記入することができます。設定した項目は計算書に反映させることも可能です。また、主桁の支持形式として、単純支持と連続支持を選択することができます。
・形状寸法
断面形状はガイド図を確認して頂くことにより、容易に入力・修正することが可能です。また、支持形式として連続支持を選択した場合は、最大5区間までの指定が可能となっています。
・材料
荷重計算に用いる各種単位重量や鉄筋,コンクリートの種類を指定することができます。鉄筋につきましては「水路工」掲載の3種類を指定することが可能です。SR235を選択した場合は丸鋼、SD295やSD345を選択した場合は異形棒鋼として扱いますので、鉄筋量の算出に変化があります。また、一般部材,水中部材を選択することにより許容値を変化させることができます。
コンクリートについても「水路工」掲載の4種類を用意しておりますが、使用したいコンクリートが存在しない場合は、新たに追加することも可能です。
・荷重
最大20ケースを検討することができます。考慮できる荷重は、水位、雪荷重、任意荷重となります。水位は、通常は満水状態としますが、任意の値を指定することも可能です。水位と雪荷重を同時に考慮する場合、通常は大きい方で設計を行いますが、合計値で設計することも可能にしています。
任意荷重については、等分布鉛直荷重を横断方向、縦断方向それぞれに指定することができます。
尚、これらの荷重は全て自由に組み合わせることができます。
・部材
側壁、床版、主桁ごとに個別に配筋を行うことができます。単鉄筋,複鉄筋の指定も可能です。また、外側、内側、上側、下側それぞれ2段まで配置することができます。使用鉄筋量は鉄筋径やピッチから自動計算しますが、任意の鉄筋量を直接指定することも可能です。せん断補強筋を指定することもできます。
・考え方
計算条件や照査条件に関する設計の考え方をを指定することができます。
・許容値
断面照査時の許容応力度を任意に指定することができます。
・計算用設定値
コンクリート及び鉄筋の基準値設定を行うことができます。基準値ファイルは、複数ユーザで基準値を共有する際や物件ごとに同じ基準値を適用する時に使用し、共有データとして設定することで基準値の共有が可能になります。
共有化することで、起動時に保存している基準値により初期設定され、毎回基準値を変更することが不要になります。また、複数ユーザで物件を設計する場合も、各ユーザが基準値を変更することで共有データの変更が行われるので、同一の環境にて設計することが可能になります。
計算機能
・荷重計算
横断方向につきましては、床版に作用する単位幅当たりの荷重を算出します。床版に作用する荷重は自重,内水重,雪荷重,任意荷重となります。また、側壁には内水圧を考慮します。
▲横断方向荷重図 |
内水重と雪荷重については、荷重画面での選択により、大きい方を採用するか合計値を採用するかが異なってきます。
縦断方向につきましては、主桁に作用する1本当たりの荷重を算出します。主桁に作用する荷重は自重,内水重,雪荷重,任意荷重となります。
内水重と雪荷重については横断方向と同様に扱います。
・床版断面力計算
床版に作用する曲げモーメントは、「側壁を含めた一体構造と考えた場合」と「底版を両端固定梁と考えた場合」の2ケースについて計算を行い、両者の大きい方の値を採用して設計を行います。断面照査時は床版端部曲げモーメントM1と床版中央曲げモーメントM2を設計曲げモーメントとして照査を行います。側壁に関しては水圧強度により生じる断面力を算出します。
▲床版断面力図 |
せん断力につきましては、床版端部よりt2/2離れた断面にて算出します。また、床版には水圧強度により軸方向に引張力Nが生じますが、Nを床版断面計算時に考慮するか否かは任意に指定することができます。
▲床版せん断照査位置 |
・主桁断面力計算
支持形式として単純支持を選択した場合は、主桁に作用する曲げモーメントは、主桁中央部で算出します。せん断力につきましては、支点からh/2離れた位置で算出します。
▲主桁せん断照査位置 |
支持形式として連続支持を選択した場合は、等分布荷重・不等間隔の連続梁として断面力を算定します。支点曲げモーメントの算出にあたっては、断面二次モーメント及び荷重を一定とした三連モーメントの定理を採用しています。三連モーメントの定理は、モーメントを未知数とした不静定梁構造の解法です。
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▲三連モーメントの定理 |
・部材の許容応力度法照査
部材照査は、許容応力度法にて以下の計算を行っています。
結果確認、計算書出力
・断面照査
断面照査結果を各検討ケースについて、横断方向,縦断方向毎ごとに断面力図及び一覧表形式で確認することができます。また、計算書においては断面力算出過程を詳細に確認することができます。
設計基準 | 土地改良事業計画設計基準 設計「水路工」基準書 技術書 平成13年2月 農林水産省農村振興局 |
※2021年4月からの消費税総額表示義務化に伴い、価格表記を「税抜」から「税込」へ移行いたします。
本体価格
価格は税込表示です
■本体価格
製品名 | 価格 |
---|---|
水路橋の設計計算 | ¥107,800(税抜¥98,000) |
■フローティングライセンス価格
本体価格の40%を追加いただくことで、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能となります。
製品名 | 価格 |
---|---|
水路橋の設計計算 | ¥43,120(税抜¥39,200) |
サブスクリプションサービス 契約価格
■サポート内容
・バージョンアップ無償提供 ・電話問合せテクニカルサポート
・問合せサポート(電子メール、FAX) ・ダウンロードサービス ・保守情報配信サービス
※ライセンス管理コスト削減、製品ご利用形態ニーズ多様化への対応を充実させることを目的として、従来の保守・サポート形態からより便利な、「サブスクリプションサービス」へ順次移行いたします(2016年4月1日~)。
価格は税込表示です
対象製品 | 初年度 | 1年 |
---|---|---|
サブスクリプション(水路橋の設計計算) | 無償 | ¥43,120(税抜¥39,200) |
サブスクリプション(水路橋の設計計算 フローティング) | ¥60,368(税抜¥54,880) |
フォーラムエイト・ポイント・バンク(FPB) 交換ポイント
「フォーラムエイト・ポイント・バンク(FPB)」は、ご購入時に購入金額に応じたポイントを登録ユーザ情報のポイントバンクに加算し、次回以降の購入時にポイントに応じた割引または、随時特別景品に交換するユーザ向けの優待サービスです。
製品名 | 交換ポイント数 |
---|---|
水路橋の設計計算 | 58,800ポイント |
■レンタルライセンス:短期間での利用により、低廉な価格でのライセンス利用が可能
■レンタルフローティングライセンス:ライセンスの認証をWeb経由で受ければ、誰でも、どこでも、どのPCでも製品の利用が可能
■レンタルアクセス:既に購入済みの製品の利用ライセンス数を増やす事が可能です。事前契約により、レンタルライセンス期間(1ヵ月~3ヵ月)の単位で自動的にライセンスが付与されます。利用実績に応じて後日請求いたします。事前申込価格として、レンタルライセンス価格の15%引きとなります。ユーザ情報ページにてお申込みいただけます。
※サービス強化、利便性向上を図る目的で「レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス」を2007年9月3日より提供を開始しました。
※レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス開始後の期間変更は出来ません。期間延長の場合は再申込となります。
レンタルライセンス/レンタルフローティングライセンス
価格は税込表示です
■レンタルライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
水路橋の設計計算 | ¥54,978 | ¥64,680 | ¥79,772 |
■レンタルフローティングライセンス
対象製品 | 2ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|
水路橋の設計計算 | ¥92,708 | ¥109,956 | ¥135,828 |
製品名 | アカデミー価格 |
---|---|
水路橋の設計計算 | ¥86,240(税抜¥78,400) |
バージョンアップ開発履歴
■バージョンアップ、リビジョンアップ(無償保守)の主な内容を一覧にしています。
旧版改訂、リバイバル版リリース時などの場合にご参考ください。
水路橋の設計計算 | ||
バージョン | リリース日 | 主なバージョンアップ内容 |
1.00.00 | 10/12/20 |
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動作環境
OS | Windows 10 / 11 | |
CPU | Intel Coreシリーズおよび完全互換のあるCPU | |
必要メモリ(OSも含む) | OSのシステム要件を満たし、問題なく動作する環境 | |
必要ディスク容量 | 約18MB以上 (推奨20MB以上) | |
ディスプレイ(画面解像度) | 800×600以上(推奨1024×768以上) | |
入力データ拡張子 | F6A | |
ファイル出力 | HTML、3DS F8出力編集ツール対応:TXT、HTM、 PPF、DOC、 DOCX、XLSX、XLS、PDF、 JTD、JTDC |
製品購入/お問い合わせ窓口
■FORUM8 オーダーページで購入
製品購入 - オーダーページ にて、バージョンアップ・新規製品・各種サービスの御見積作成・申込・決済ができます。
クレジット利用や、分割払いシステムでの購入も可能です。
ご質問は、バージョンアップセンタ(vc@forum8.co.jp)までお気軽にお問い合わせ下さい。
可能です。支持形式(単純梁、連続梁)に応じた照査が行えます。
横断方向:自重・内水位の水重及び水圧の水位の影響・雪荷重を考慮
縦断方向:主桁自重・内水位の水重・雪荷重を考慮
いずれの方向においても、任意の等分布鉛直荷重の考慮が可能です。内水重と雪荷重については、大きい方の値と合計値のどちらを採用するか選択できます。
フルーム形式の鉄筋コンクリート水路橋に対応しています。
水位、雪荷重、任意荷重を組み合わせて最大20ケース計算可能です。
等分布荷重・不等間隔の連続梁として、断面二次モーメント及び荷重を一定とした三連モーメントの定理により算定します。
可能です。通常は満水状態で設計しますが、水路高さの範囲内で任意に指定することもできます。
「荷重」-「水位と雪荷重の扱い」において、大きい方の値と合計値をどちらを使用するか選択できます。
「側壁を含めた一体構造と考えた場合」と「床版を両端固定梁と考えた場合」の2通りの方法で断面力を算出し、大きい方を採用します。
曲げ応力度、せん断応力度、付着応力度の照査を行います。せん断補強筋を配した照査も可能です。
下記位置で照査を行います。
横断方向・・・床版短部より床版厚/2の位置
縦断方向・・・支点から全高/2の位置
基本的に最大せん断応力度での照査となります。平均せん断応力度での照査も可能です。
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