プログラム概要
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最先端の交通マイクロシミュレーションとUC-win/Roadを連携させることで交通解析と3Dバーチャルリアリティのベスト・オブ・ブリードシステムを実現するために、今回、道路形状データの交換を行うS-PARAMICS連携プラグインを開発しました。
全体計画では、交通解析の結果をUC-win/Roadで可視化できるよう開発を継続します。
ここでは、道路ネットワーク交換機能を紹介します。
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■ UC-win/Road Ver.4.00.03 新規プラグインオプション S-PARAMICS連携プラグイン 操作ムービー
('10.04.22掲載) |
・連携プラグイン操作事例ムービー |
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('10.04.08掲載) |
・PARAMICSの操作例(GTSM Terminal) |
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・PARAMICSの操作例(Ourston Roundabout Design Submission) |
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・PARAMICSサンプルデータのPARAMICSでの操作 |
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・PARAMICSデータのUC-win/Roadへのインポートの流れ |
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・PARAMICSデータのUC-win/Roadからのエクスポートの流れ |
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・PARAMICSサンプルデータのUC-win/Roadへのインポート後の操作 |
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■ 新製品紹介
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プログラムの機能と特長
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道路の形状情報を交換するので、両アプリケーションで同形状の道路ネットワークを持つことが可能です。
開発中のS-PARAMICS/OpenMicroSimの変換ツールが完成すれば、S-PARAMICSで解析した結果を可視化することが可能になります。その時、道路と車両の位置関係の保持に今回リリースするS-PARAMICS変換プラグインが大いに機能します。
UC-win/Roadの仮想現実(VR)で景観、道路設計、交通を簡易に検討し、更にドライビングシミュレーションで運転者の視点から道路状況の確認が可能です。そして、高度に交通シミュレーションを行う場合は、本プラグインを有効に活用できます。UC-win/Roadで作成した道路ネットワークを変換し、S-PARAMICSで必要な作業を大きく削減可能になります。
VRと交通解析を双方向的に連携、分かり易さと先端技術の組み合わせが道路と交通の改善を支えると期待しています。
●データ変換機能
交通解析とVRで扱う道路情報の違いが存在するため変換処理が必要です。S-PARAMICS側マイクロシミュレーションでも交通解析に必要な道路情報は実際の形状情報の全てではありません。そのためUC-win/RoadにS-PARAMICSのデータを読み込んだ後、道路形状に関する詳細設定を行った方が現実的になります。逆にS-PARAMICSでUC-win/Roadのデータを読み込んだ後、接続点また交通に関する詳細設定が必要になります。本プラグインでは作業量を減らすように可能な範囲内で情報を交換します。交換の詳細は以下の通りです。
▼S-PARAMICSデータ、インポート仕様 |
S-PARAMICSファイル |
Nodes:
- リンク端部の位置(3D)
- 接続点としての情報
- オンランプ情報
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Links+Centres:
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Categories:
- 横断面属性:車線数、車線幅、種類(Urban/Highway)
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UC-win/Roadオブジェクト |
道路+交差点:
- 道路線形位置情報、縦断線形に使用
- 交差点の基本設定(通常/ロータリー)
- オンランプ生成
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道路:
- 道路平面線形:直線、円弧としてインポート
- オフランプ生成
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横断面:
- 横断面形状:車線数、車線幅、テクスチャの割り当て + 初期盛り土・切り土、歩道などの設定
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▼S-PARAMICSデータ、エクスポート仕様 |
UC-win/Roadオブジェクト |
道路:
- 道路形状の変更:車線数、車線幅、平面と縦断曲線の変更、ランプ、交差点
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道路平面線形:
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横断面形状:
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S-PARAMICSファイル |
Nodes:
- 変更のない空間を1つLinkとして出力するためにNodes(リンクの接続点)を生成します。ランプの設定を行います。
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Links+Centres:
- 通常のLinksとCentresとしてエクスポート
- 線分割し、直線のLinksとしてエクスポート
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Categories:
- 横断面属性:車線数、車線幅。Urbanとしてエクスポート
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■ S-PARAMICSからロータリーをインポートした結果です。
ロータリー属性を持っているNodeをUC-win/Roadで表現します。また、右側横断面の変化を表現しています。
■ 複数の交差点で構成されている大型ロータリーのインポート結果です。
S-PARAMICSではロータリーを複数の接続で設定することが多く、UC-win/Roadでは連続した交差点で表現します。
また、基データに高さ情報を持たせたので、UC-win/Roadで縦断線形の設定が可能になりました。
ロータリーの下を通る道路を自動的にトンネル空間に設定します。
●ユーザインタフェース
分かり易い形でこれからインポートしようとするデータを容易に確認できます。また、インポート処理のパラメータ、横断面のテクスチャを設定することが可能です。
●サンプル
■ 第9回3D VRシミュレーションコンテストデータ、「韓国ジュクジョンサービスエリア乗換VRシミュレーション、GTSM Inc.(韓国)」をS-PARAMICSデータに変換した結果です。
■ 第9回3D VRシミュレーションコンテストデータ、「US41プロジェクトロータリーデザインにおけるVRデータ、Ourston Roundabout
Engineering, Inc.(USA)」をS-PARAMICSデータに変換した結果です。
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S-PARAMICS、SIASについて
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>> コラボレーション・ニュース SIAS社(SIAS Limited)(英国) (Up&Coming '10 新年号掲載)
SIASは様々な道路交通や交通流の問題に対する知識と支援を提供する交通計画コンサルタンツ会社です。主な取引先は公的機関と民間部門の開発者で、英国ではマイクロシミュレーション技術を初めて採用した会社です。
現在50人の企業で、1974年にエディンバラでロンドンのSIA Limited支社として設立されました。当時、販売されていた中で欧州最高級コンピュータ(CDC6600)を使用し、現在科学博物館で展示されています。1988年にスコットランド運営部に買収されパース、グラスゴー、ロンドン、そしてバーミンガムにオフィスを拡張しました。恐らく、先端技術を採用した歴史からSIAS社が常に交通解析と計画方法を開発する立場を持ち続けてきたということで、1990年代に常務取締役にOBE(Order
of the British Empire : 大英帝国勲位)が授与されました。
SIASはS-PARAMICSという交通マイクロシミュレーションソフトウエアの開発者でもあり、コンサルタンツとしての長年の活動をソフトウエアの仕様に活かし続けています。取引先と同じアプリケーションを使用することで、英国での交通計画ビジネスを極めました。スコットランド当局の交通と輸送の顧問として勤めている実績を持っています。
経験を積み重ね、SIASのスタッフが、多くのマイクロシミュレーションモデルを作成してきたことにより、最適なサポートおよびトレーニングを提供可能です。この活動はS-PARAMICSの成功と世界中への導入を支え続けています。
S-Paramicsの開発はSIASの革新的な姿勢を反映しています。その交通流解析には、スコットランド交通局が提案された道路計画の評価やそれらの交通や経済活動への影響量を評価するために開発されたNESA("Network
Evaluation from Surveys and Assignment(調査と割り当てによるネットワーク評価)")が含まれています。
NESAは1978年に初めて紹介され、現在でもスコットランド交通局の交通や経済評価を行う重要なツールとなっています。 |
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