プログラム概要
FRAME(面内)SDKは、
FRAME(面内)
の計算機能プログラムをAPIとして提供するものです。FRAME(面内)の入出力画面にとらわれることなく、入力データをセットして計算を行い、計算結果を取得することが可能となります。
なお、プログラミングの参考図書としては、『土木建築エンジニアのプログラミング入門』(2010年11月19日発売/日経BP社)をご用意しています。
製品内容は主にWidnows用アプリケーション拡張ファイル(DLL)と、そのDLLの関数および関数とのデータのやり取りに使用する構造体などを定義したヘッダファイルで構成されています。
本製品付属のヘッダファイルについては、Embarcadero® Delphiにて作成されているため、本ヘッダファイルを利用する際には別途Embarcadero® Delphiが必要になります。
※ 本製品を利用するには別途「UC-1 FRAME(面内)」本体が必要となります。
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関連情報
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新製品紹介
FRAME(面内)SDK Ver.1.00
(Up&Coming '10 晩秋の号掲載)
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プログラムの機能と特長
FRAME(面内)SDKは、「UC-1 FRAME(面内)」からユーザインタフェースを取り払い、計算機能のみをライブラリとしてユーザに提供する開発キットです。FRAME(面内)の持つ面内荷重解析などの機能を、ユーザが作成したプログラムに組み込む目的で利用できます。
独自インタフェースの実装が可能
本製品はUIを一切もたないAPIライブラリのため、計算条件の指定や計算結果の取り出しをユーザが独自に実装することが可能です。計算条件の指定も、各パラメータに対して直接アクセス可能なので、ユーザ独自のファイルフォーマットによるデータの入出力や計算書の出力が行えます。ExcelやCSVなどのデータを活用して、大量の断面モデルの計算を一括で行うようなコマンドライン的な用途など、幅広い業務への適用が可能です。
▲FRAME(面内)SDKの提供形態
制限事項
本SDKではFRAME(面内)の制限事項に準じますが、下記の機能は使用できません。
二重格点の入力
剛域処理の指定
プレストレス荷重
上記については、使用方法が特殊なため本SDKでは対応していません。
使用方法
本SDKが提供するDLLがFRAME(面内)のプログラムを呼び出して動作します。SDKを使用して作成したプログラムはSDKと同じフォルダか、SDKのフォルダの内容一式をコピーしてご利用ください。なお、本SDKを使用したプログラムを動作させるためには、FRAME(面内)が必要となります。
APIの機能
計算に関わる機能はすべてFrameCalc関数に集約されています。入力条件の指定は、すべてFrameCalc関数に渡す単一の構造体に格納され、断面力・変位・反力・部材力などがこの関数によって一括計算されます。また、計算結果もすべて、FrameCalc関数が返すポインタが指す単一の構造体内に格納されています。
本製品のAPIを利用する際の流れは以下の通りで、非常にシンプルな設計となっています。
(1) 入力条件を構造体のメンバにセットする
(2) FrameCalc関数に (1) で条件をセットした構造体を渡す(計算実行)
(3) FrameCalc関数より返される構造体から計算結果を取り出す
これ以外にも2つの関数が提供されますが、これらは計算時に使用したメモリ領域の解放、計算時にエラーが出た際のエラー情報取得といった、FrameCalc関数実行後に呼び出す補助的な機能となります。
サンプルデータ/プログラム(ソースコード)の提供
ファイルの入出力と、APIが使用する構造体に値をセットするまでの一連の過程をまとめたサンプルプログラムのソースコードを付属しています。サンプルソースではDOS版のFRAME(面内)が採用していたテキストファイルを読み込んでデータにセットし、計算結果を同じくテキストファイルとして出力するまでを行います。また、テキストデータのサンプルも付属します。
付属するサンプルデータでは、BOXカルバートをモデルとして断面力、荷重、部材力計算などを行います。
▲サンプルプログラム画面
▲添付サンプルプログラムのデータ
▲動作フローチャート
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