Q1−1. |
どのような製品? |
A1−1. |
xpswmmは1969〜1971年にアメリカ環境保護庁(U.S.Environment Protection Agency)の指導・援助により、コンサルタント会社Metcalf
and Eddy社、フロリダ大学(University of Florida)、Water Resource Engineers社(現Camp,Dresser
and McKee,Inc.)の3機関によって開発されたコードに起源を持つ解析ソフトで、下水道の設計、流下能力の改善および管理に最適な対策を計算できる総合的雨水流出解析システムです。自然水路や設計河川などの開渠と下水道などの暗渠の両方を含むネットワークによる雨水流出計算、洪水追跡と水質計算に利用できます。最近では表面流の追跡機能を活用して津波の遡上解析にも活用頂いております。 |
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Q1−2. |
基本的な機能は? |
A1−2. |
本システムは複数の計算モジュールから構成されますが、大きく、降雨損失モデル、地表面流出解析モデル、管内水理解析モデル、氾濫解析モデル、汚濁負荷解析モデルから構築されます。xpswmmの基本機能では1D解析による暗渠および開渠による水位の上下動、氾濫解析を行うXP2Dによる表面流解析、およびマンホールや貯水施設から溢水する水の浸水範囲や水深、流量などが計算できるようになっております。 |
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Q1−3. |
モデル作成方法は? |
A1−3. |
解析モデルはDTM等の数値地図データ等の読込にて容易に地形データを構築し、地表面にはCAD、SHPファイルや航空写真などの背景地形データマッピングしてベースモデルを作成します。そのベースモデルに1D解析で使用する流路(暗渠or開渠(自然河川))をノードという点で設定し、断面を別途割り当ててモデル化します。そのほか氾濫解析の場合は解析するメッシュを割り当てて(通常10mメッシュくらいですが、解析目的に応じ調整致します)地表面の土地利用(住宅地、裸地、水田など)を設定、降雨の設定(降雨量、降雨継続時間)しモデルを作成します。
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Q1−4. |
特徴は? |
A1−4. |
他のソフトにないユニークな機能として以下のようなものがあります。最大の特徴は2次元の解析結果を3次元のバーチャルリアリティソフトUC-win/Roadに取り込んで3次元の水流の表現が可能な点にあります。 |
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- xpswmmの氾濫解析結果をUC-win/Roadにデータ連携しVRで表現
- 河川、下水道、河川と下水道の統合解析、汚濁負荷、氾濫解析等のあらゆる用途に適用
- 逆流や背水、ループをなすネットワーク流れ等の複雑な流れを、1次元(管路)と2次元(地表面)の不定流解析により厳密に解析
- DTM等の数値地図データ等の活用により、容易に地形データを構築
- CAD、SHPファイルや航空写真などの背景レイヤーをインポート・管理
- リアルタイムコントロール機能:既存施設の活用方法や運用方法の立案、ポンプ施設等の最適運転ルールの提案
- シナリオマネージャー機能:対策施設(バイパス管、貯留施設等)を組み込み、操作性良く効果を検証
- 1D/2D解析:地下の管内流と氾濫原の地表流との統合解析、浸水深に応じて粗度が変わるとした高密度の解析、降雨を二次元領域で時間的・空間的に与えた解析が可能
- 浸水シミュレーション:管路内の水理と地表面の氾濫現象とが連動した一体化解析が可能
- 設定降雨に対する浸水エリア、浸水深、浸水時間、氾濫流速などの解析結果が3Dやアニメーションで表示され、解析結果の評価を支援
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Q1−5. |
適用基準および参考文献? |
A1−5. |
・「水理公式集 平成11年版」
・「流出解析モデル利活用マニュアル 2006年3月、(財)下水道新技術推進機構」
・「都市域氾濫解析モデル活用ガイドライン(案)−都市浸水−平成16年11月、国土技術政策総合研究所 水害研究室」
・津波シミュレーションモデル利活用マニュアル 2013年3月、(財)下水道新技術推進機構 |
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Q1−6. |
サポート体制は? |
A1−6. |
弊社UC-1設計製品などと同様、メール・ファックス・電話(フリーダイヤル年18回)による技術的なお問い合わせに対応のほか、有償の解析支援サービスによるモデル化のお手伝いおよび解析結果のとりまとめなど実施しております。
※御見積ご希望の際は営業窓口までお問い合わせください |