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  プログラム概要

「設計要領 第三集 トンネル編」を主たる適用基準としており、NATMトンネルの設計業務において幾何学的要素で決定される項目の計算を支援いたします。
建築限界座標計算、内空断面トライアル、決定断面計算、本坑数量計算が可能。9種類の岩種タイプに対応し、岩種 によって異なる覆工厚などを考慮して、トンネル掘削、覆工コンクリート、吹付コンクリート等の設計数量、支払数量の計算を行います。
 
  関連情報
新製品紹介

  プログラムの機能と特長

■機能
  • 建築限界の各種寸法を与えて建築限界各点の座標値を出力します。
  • 建築限界各点を包含するトンネル内空断面を試算(トライアル)します。上半半径R1、トンネル中心の道路中心に対する偏心量e、スプリングライン(S.L)の計画路面高F.Hに対するズレh他をトライアルします。
  • 決定されたR1、e、hとトンネル下半の条件から、残りの決定断面要素の諸数値(インバート半径R3等)を算出します。
  • 岩種によって異なる覆工厚などを考慮して、トンネル掘削、覆工コンクリート、吹付コンクリート等の設計数量、支払数量の計算を行います。
  • 建築限界座標計算、内空断面トライアル、決定断面計算の計算機能を、それぞれ単独で利用することができます。


■特長
  • 内空断面の形状は「3心円」を検討対象とし、インバート部、側壁導坑を考慮できます。
  • 内空断面のトライアル方法を指定するための、R1の増分量ΔR1、R1の最大値と最小値の差、インバート半径のまるめ単位を自由に変更できます。
  • 内空断面トライアルでは最大3ケースの路面勾配タイプに対して余裕量を算出します。
  • 数量計算書の出力内容は、各岩種に対して加背割図、数量総括表、数量計算書から構成されており、各々の総括表をまとめて表化した全体総括表の作成ができます。
  • 計算書においては、項目をツリー形式で表示し編集することもできます。
操作性については、入力項目をツリービュー表示し、原則として上から下へ順に入力を進めるようにし、各入力項目の左に、アイコンマークを表示し、入力状況が一目で分かるようにしています。
また、データの視覚的な確認,図をまじえたわかりやすい結果表示など、わかりやすく容易な操作方法となっています。


■FEM連携機能

トンネル断面算定で入力した断面データを弊社製品「弾塑性地盤解析(GeoFEAS) 2D」で読み込み可能な、地盤解析用地形データファイル(*.GF1)として保存することができます。※弾塑性地盤解析(GeoFEAS) 2D Ver2.01.00以上

保存対象となる設計は、車道部建築限界、歩行空間建築限界、決定断面です(決定断面計算が実行されていない場合実行できません)。車道部建築限界、歩行空間建築限界はスイッチにより取り込むかを選択可能です(建築限界座標が入力されていない場合は選択不可能です)。

また、出力に際し、以下の値を設定することができます。
  • 原点座標(上半の円中心の位置)
  • 上半半径区間、下半半径区間、インバート半径区間、すりつけ半径区間の分割数
ただし、ここで指定した原点座標と区間分割数は保持されません。


■適用範囲

本プログラムは、以下の条件を満たしているモデルに適用することができます。
内空断面形状 3心円
横断勾配 片勾配、拝み勾配
建築限界 歩行空間は、設置無し、右側、左側、両側の何れかを指定することができます。
インバート 設置無し、設置ありの何れかを指定することができます。
側壁導坑 設置無し、設置ありの何れかを指定することができます。
内空断面
トライアル
横断勾配は、最大3ケースまで指定することができます。
トライアルの設定値として、「上半半径の刻み幅」、「上半半径の上限値(増分)」を指定できます。
本坑数量計算 以下の岩種に対して数量計算を行うことができます。
A、B、C I 、C II 、D I 、D I -i、D II 、DIIIa、DIIIa
施工方法は「発破」、「機械」を指定できます。

  適用基準及び参考文献

  • 「道路構造令の解説と運用」 社団法人 日本道路協会 平成16年2月
  • 「設計要領 第三集 トンネル編」 東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社 平成24年7月
  • 「設計要領 第四集 幾何構造編」 東日本高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社 平成19年8月
  • 「国土交通省 土木工事積算基準」 一般財団法人 建設物価調査会 昭和63年度版
  • 「トンネル標準示方書 山岳編・同解説」 土木学会 昭和61年度版
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