プログラム概要
『耐震性貯水槽の設計手引き及び管理マニュアル』(財団法人 日本消防設備安全センター、耐震性貯水槽等に関する技術検討委員会)に準じた計算方法により、現場打ち鉄筋コンクリート製水槽(角型一層式、自由水面式)の耐震設計計算(FRAME計算、スラブ計算、RC断面計算)を支援するプログラムです。
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関連情報
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新製品紹介
耐震性貯水槽の計算 Ver.1
(Up&Coming '10 盛夏の号掲載)
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PDF出力例
サンプルデータ
プログラムの機能と特長
■計算内容
現場打ち鉄筋コンクリート製水槽(角型一層式,自由水面式)を対象として、常時および地震時(震度法)の断面力計算,許容応力度法による応力度照査を行います。
また、浮力に対する検討を行い、浮上りに対する安全率が許容値以上であることを照査します。
■計算条件
部材の結合条件は、以下の3種類から選択可能です。
タイプA : 各部材端がすべて剛結合
タイプB : 底版の部材端がヒンジ結合
タイプB : 底版および頂版の部材端がヒンジ結合
タイプA
タイプB
水平断面
長辺方向
短辺方向
水平断面
長辺方向
短辺方向
水平断面
長辺方向
短辺方向
:剛結合 ○:ヒンジ結合
■荷重
常時
鉛直荷重
載荷重、自動車荷重、土かぶり荷重及び頂版重量、側版自重、底版反力
水平荷重
土圧+水圧、内水圧
地震時
鉛直荷重
載荷重、土かぶり荷重及び頂版重量、側版自重、底版反力
水平荷重
土圧+水圧、内水圧、内水の動水圧
内水の動水圧による抵抗土圧、側版自重の水平慣性力
側版自重の水平慣性力による抵抗土圧
土かぶり土の水平慣性力、 頂版自重の水平慣性力
底版自重の水平慣性力
土かぶり土の水平慣性力・頂版自重の水平慣性力・底版自重の
水平慣性力による抵抗土圧
■計算モデル
タイプAの計算モデル
Ho : 鉛直方向
Bo : 短辺方向
Lo : 長辺方向
Bo/Lo≦0.4 且つ Ho/Lo≦0.4の場合
鉛直断面(短辺方向)のボックスラーメンの計算と、これに係わらない端部側版(Bo×Ho)を四辺固定支持スラブとして計算します。
Bo/Lo>0.4 又は Ho/Lo>0.4の場合
下表のように、鉛直断面(短辺方向)ボックスラーメンの計算を必須として、もう一つの計算モデルを、鉛直断面(長辺方向)ボックスラーメン,水平断面ボックスラーメン,端部側版(Bo×Ho)四辺固定支持スラブから指定できるようにしています。
タイプA 計算モデル
Bo/Lo≦0.4 且つ Ho/Lo≦0.4
鉛直断面(短辺方向)ボックスラーメン
端部側版(Bo×Ho)の四辺固定支持スラブ
Bo/Lo>0.4 又は Ho/Lo>0.4
鉛直断面(短辺方向)ボックスラーメン
以下から一つを選択
・鉛直断面(長辺方向)ボックスラーメン
・水平断面ボックスラーメン
・端部側版の四辺固定支持スラブ
タイプA 計算モデル図
■「Bo/Lo≦0.4 かつ Ho/Lo≦0.4」の場合
■「Bo/Lo>0.4 又は Ho/Lo>0.4」、「端部側版の四辺固定支持スラブ」の場合
■「Bo/Lo>0.4 又は Ho/Lo>0.4」、「鉛直断面(長辺方向)ボックスラーメン」の場合
■「Bo/Lo>0.4 又は Ho/Lo>0.4」、「水平断面ボックスラーメン」の場合
タイプBの計算モデル
水平断面ボックスラーメンにより側版の断面照査を行います。頂版・底版は、結合条件に応じて四辺固定支持スラブまたは四辺単純支持スラブとして計算し、また、部材端の結合条件を半固定と考える場合に対して、端部を四辺固定支持,支間中央を四辺単純支持として断面力を算出することができます。
タイプB 計算モデル
水平断面ボックスラーメン
頂版
:
剛結合
四辺固定支持スラブ
:
ヒンジ結合
四辺自由支持スラブ
底版
:
ヒンジ結合
四辺自由支持スラブ
タイプB 計算モデル図
■FRAME計算
FRAME計算が実行済みの場合に、入力データを保存すると、同名のフレームデータ(拡張子:$O1)が保存されます。
このデータは、弊社製品「
FRAMEマネージャ
」、「
FRAME(面内)
」、「
Engineer's Studio®
」で読み込みが可能です。
「
Engineer's Studio®
」で利用する場合は、一旦 「
FRAMEマネージャ
」などで読み込み、「*.FSD」として出力していただく必要がございます。
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適用基準及び参考文献
「耐震性貯水槽の設計手引き及び管理マニュアル(平成17年6月)」 (財)日本消防設備安全センター,耐震性貯水槽等に関する技術検討委員会
「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説−許容応力度設計法」 (社)日本建築学会
「鉄筋コンクリート構造計算用資料集」 (社)日本建築学会
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