躯体作成
躯体生成には、「断面形状から作成」「矩形押出から作成」「小判から作成」「矩形面取りから作成」「円から作成」することができます。躯体の作成には、面を押し出して立体形状を作成するスイープと、2つの面を直線で結ぶことで立体化するロフトの二通りの方法に対応、入力イメージは以下の通りです。
■スイープ
- 基準となる面の寸法を入力
- 押出し量と押出し方向を指定
- 押出し先の面の寸法を入力
- 生成された面に対してスイープを行う場合は面を選択して(2)〜(3)を繰り返す
- 躯体全体に対して斜角や勾配を設定
■ロフト
- 面Aの各頂点座標を入力
- 面Bの各頂点座標を入力
- 面Aと面Bの対応する頂点間で辺が生成
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▲断面形状から作成 |
▲矩形押出から作成 |
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▲躯体生成画面 |
■断面変化のある躯体生成(複数断面躯体生成)
「複数断面の入力」に対応し、断面形状が変化する躯体でも1つの躯体として入力・生成することが可能です。
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▲2断面を結ぶ躯体生成 |
▲複数断面を結ぶ躯体生成 |
■開口部入力
開口部を含む躯体の生成を容易に入力・生成することが可能です。躯体入力「断面形状から作成」機能で入力された躯体面に配筋する鉄筋(縦鉄筋、横鉄筋、組立筋)は、「開口部箱抜き処理」を自動で行います。また、「開口部補強筋」の配筋に対応しています。
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▲躯体入力(断面形状から作成)機能
の「開口部対応」 |
▲開口部に対する開口部箱抜き・
開口部補強筋対応 |
躯体配置
生成した躯体の配置(オフセット、配置角度)を設定できます。これにより構造物躯体を複数に分けて生成し、各躯体の位置を設定することで、1つの構造物を構成することが可能です。
鉄筋生成
鉄筋の種類(主鉄筋、配力筋、組立筋など)、や鉄筋径など選択し、配筋範囲を指定します。 鉄筋形状は、配筋方向と垂直の断面図上で入力します。
■配筋範囲の指定
- 配筋させたい面とかぶりを入力
- 配筋方向の始端となる面とかぶりを入力
- 配筋方向の終端となる面とかぶりを入力
■鉄筋形状
- 配筋方向と垂直な断面を生成
- 躯体の面に沿って鉄筋の折れ点を設定
■仮想面への配筋
仮想配筋面へ配筋することで、配筋対象とする配筋面がない場合でも、目的の鉄筋を配筋することが可能です。
■複数面への配筋対応
配筋範囲が複数の「配筋面」や「鉄筋先端面」にかかる場合(指定された躯体面以外)でも、鉄筋形状が変化しなければ、配筋するように改善しました。
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▲鉄筋生成 |
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■配筋ピッチの指定
配筋には基準ピッチで配筋範囲に自動配筋する方法と、配筋ピッチとピッチ数を詳細に指定する方法をサポートします。
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▲矩形押出から作成 |
▲鉄筋生成/確認画面 |
■属性入出力
3D配筋CADで生成する「躯体・鉄筋」への「属性入出力」が可能です。
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▲属性入力 |
▲属性出力 |
■数量計算対応
躯体数量(コンクリート体積、型枠面積)および鉄筋数量の算出に対応し、算出した数量の数量計算書(数量総括表、躯体寸法図、各部躯体数量、鉄筋数量)を出力します。
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▲数量計算対応 |
干渉チェック
他の鉄筋と衝突している、または所定の間隔を満たしていない鉄筋を検出してリストに一覧表示します。
また、施行時に衝突を回避するために鉄筋をずらすスペースがあるかどうかのシミュレーションも可能です。
■鉄筋間隔計算
指定した鉄筋どうしの間隔を計算し、所定の間隔を満たさない鉄筋を検出します。
■回避シミュレーション
図面作成には反映されませんが、鉄筋を移動させることで衝突を回避できるかをシミュレーションできます。
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▲干渉チェック |
▲干渉チェック/確認画面 |
また、「鉄筋1本ごとのオフセット設定」による「鉄筋1本ごとの干渉回避シミュレーション」に対応しています。図1のように2種類の鉄筋の一部に干渉が生じている場合は、干渉鉄筋のオフセットを設定(図2)することで、干渉を回避することが可能(図3)です。
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▲図1 鉄筋の干渉表示 |
▲図2 2本目の鉄筋オフセット設定 |
▲図3 鉄筋の干渉回避表示
(鉄筋毎のオフセット設定) |
干渉チェック画面での「鉄筋ごとのオフセット設定」および「鉄筋1本ごとのオフセット設定」による干渉回避シミュレーション結果を表形式で出力することができます。
1. 鉄筋ごとのオフセット値(X,Y,Y)
2. 干渉鉄筋1本ごとのオフセット値(鉄筋番号、X,Y,Z)
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▲鉄筋の干渉回避表示(鉄筋毎のオフセット設定) |
■施工シミュレーション
干渉チェックの結果を鉄筋の施工順に確認することができます。鉄筋が追加された時の干渉ポイントが順番に描画されます。
視点設定、色設定機能
種々なCAD図面ファイル出力に対応しているので、走行軌跡図をCAD図面ファイルで保存した後、普段使い慣れたソフトウェアで編集することもできます。
図面作成
作成した躯体と鉄筋を2次元図面に出力します。
図面の種類は一般構造図、配筋図(平面図・正面図)、配筋図(縦断面・平断面)、加工図(鉄筋表付)から選択可能です。
また、3D配筋画像出力」(ファイル出力、クリップボード出力)が可能です。
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▲2D図面作成機能 |
▲3D配筋画像出力 |
インポート/エクスポート
UC-Drawツールズで生成した3次元配筋データを読込および、3DS形式、IFC形式(幾何形状/鉄筋出力)、Allplan形式での保存が行えます。
UC-1設計シリーズのCAD統合版製品からの連携
3次元配筋ビューワ機能が搭載されている下記UC-1設計シリーズについては、本製品をインストールすることで、干渉チェック、および躯体や鉄筋の追加が可能となります。
「3D配筋データ連携」時に「躯体・鉄筋の入力データ」へ展開する機能をサポートし、連動された躯体・鉄筋情報の編集を可能としています。
※3D配筋連携情報の編集に対応した「UC-1設計シリーズ」は、随時リリースする予定です。
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▲連携情報の編集対応 |
- 橋脚の設計・3D配筋
- 橋台の設計・3D配筋
- ラーメン橋脚の設計・3D配筋
- プラント基礎の設計・3D配筋
- BOXカルバートの設計・3D配筋
- 擁壁の設計・3D配筋
- マンホールの設計・3D配筋
- 柔構造樋門の設計・3D配筋
- 開水路の設計・3D配筋
■橋脚の設計・3D配筋 連携画面
■橋台の設計・3D配筋 連携画面
■ラーメン橋脚の設計・3D配筋 連携画面
▲3D配筋ビューワ
■プラント基礎の設計・3D配筋 連携画面
■BOXカルバートの設計・3D配筋 連携画面
▲3連BOX |
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▲斜角付きBOX |
▲翼壁補強鉄筋配筋形状確認 |
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▲干渉チェック |
■擁壁の設計・3D配筋 連携画面
■マンホールの設計・3D配筋 連携画面
■柔構造樋門の設計・3D配筋 連携画面
▲鉄筋画面 |
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▲干渉チェック |
▲施工準表示画面 |
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▲回避シミュレーション画面 |
■開水路の設計・3D配筋 連携画面
▲鉄筋画面 |
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▲干渉チェック |
▲施工準表示画面 |
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▲回避シミュレーション画面 |
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