フィッシュマーケットとマンリー
シドニー・フィッシュマーケットは、オーストラリア中から魚が競りにかけられる。魚の取扱量は世界第3位の魚市場【図5】。第1位はなんと、東京築地市場(現・豊洲市場)だそう。「美味しい海産物はみな築地にあつまる」といわれる所以か。魚市場は、都市観光の楽しみの条件といわれる、「食べる」楽しみ、「買う」楽しみ、「見る」楽しみ、「憩う」楽しみなど様々な要素が複合しており、本当に楽しい場。夕方に訪問したが、シドニー市民や旅人は魚市場で買って食べながら、休日のひと時を過ごしていた。
マンリーは、タスマン・シーからシドニー港に入る半島に位置する町【図6】。ジモティに勧められて訪問してみた。マンリーへ向かう海上には、ヨット、観光船、漁船、フェリーなどが浮かび、水辺と共生するオージーの多様なライフスタイルを表している。
カフェやレストラン、ビーチ、アートをテーマとしたフリーマーケットなど、とにかく魅力に溢れたマンリー。将来のオリンピック選手を目指す?子供達が集まる水練学校も。「マンリーは、住んでよし、訪れてよし」と脳にしっかりと焼きついた。
シドニー大学
シドニー大学へ初めて訪問したのは、CAADRIAカンファレンス。2001年に開催され、筆者にとっては南半球で最初の論文発表の場。思い出すのは、筆者がプレゼンテーションをはじめようとした正にその瞬間に、火災報知機が鳴り響き、全員が屋外へ一時避難したこと【図7】。結局何事もなかったのだが、お陰様でプレゼンテーションの緊張はどこかへ吹っ飛んでしまった。
2008年は、ANZAScA2008カンファレンスの後に訪問した。建築学部では丁度、学生主催による卒業設計展が開催されていた。建築の教育がデジタル化へ大きくシフトしつつあるのが、世界的な傾向である。これは、CAD/BIM/CG/VR/インターネットなどの技術を用いながら、PC上でデザイン行為を推進したり、デザインプロセスをオープンにしたり、意匠・構造・設備の融合を図ろうとしているだけではない。ラピッド・プロトタイピングやデジタル・ファブリケーションに関する技術を用いながら、実世界や実物とデジタルとの入出力を積極的に図ろうとしている。
そして2009年、conVR2009カンファレンスのために訪問。次は、いつのことやら。
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