Shade3Dに搭載されている10種類のジョイントは「パート」の構造をもち、ジョイントに内包した形状を形状単位で移動させることができます。また、それぞれを階層構造で組み合わせることでより複雑な動きを表現することができます。最初に紹介する移動、回転、拡大縮小、均等拡大縮小ジョイントは、タイヤの回転、シリンダーの動きなど、メカニカルな動きを表現するときに有用なジョイントとなります。
● 直線パス間を移動する直線移動ジョイント
図面ドラッグして作成した2点からなる直線間で形状を移動します。
● 軸で回転移動する回転ジョイント
図面をクリック、またはドラッグして作成した軸を中心に形状を回転移動します。
● 軸方向に拡大縮小する拡大縮小ジョイント
図面をドラッグして作成した軸の方向に形状を拡大縮小します。
● 均等に拡大縮小を行う均等拡大縮小ジョイント
図面のドラッグ開始位置を中心にドラッグした距離分で形状を均等拡大縮小します。
回転ジョイントは1軸での回転ですが、X、Y、Z軸それぞれに回転の値を指定できるのがボールジョイントとボーンジョイントとなります。フレキシブルな形状や人体の関節などを表現するときに有用なジョイントとなります。
● ボールジョイント
図面をクリック、またはドラッグして作成した球の中心で形状を3軸方向に回転移動します。また、モーションキャプチャデータのBVHを読み込んだときにそのモーションがボールジョイントとして読み込まれます。
● ボーンジョイント
図面をクリック、またはドラッグして作成した球の中心で形状を3軸方向に回転移動します。3軸それぞれに稼働範囲を設定できるので、人体関節など稼働制限のある動きを表現するのに適しています。
ジョイントは「パート」として階層構造をもたせられるので、例えば直線移動ジョイントの中に回転移動ジョイントを、その中に均等拡大縮小ジョイントを配置して形状を入れることで回転しながら拡大縮小しつつ移動するといった動きも表現することができます。
・図面とブラウザのジョイント構造
・形状が縮小しながら回転しつつ移動します
ジョイントに内包すると形状全体が移動・変形しますが、スキン設定によりその影響範囲を段階的に設定することができます。
・スキンのウエイト設定とブラウザのジョイント構造と別パートの形状
・「ボーンB」による形状の変形
線形状に沿って形状を移動します。Standard/Professionalでは形状の向きをパスに沿って回転させることもできます。
変形ジョイント内の複数の形状をマテリアルを含めて滑らかに変化させるモーフィングを行います。
スイッチジョイント内の複数の形状を任意の順番で切り替えて表示します。部品を変えたシーンのバリエーションの表現などが行えます。
Ver.23で搭載されたマルチタイムラインではシーンに複数のタイムラインを持つことができ、切り替えて使用することができます。
・プライマリ(初期設定のタイムライン)のアニメーション
・追加したタイムラインのアニメーション
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