FIA WRC世界ラリー選手権13戦FORUM8 Rally Japan2023 大会を前に東京都港区の綱町三井倶楽部で歓迎イベントが開かれ、たくさんのゲストとラリージャパン2023の成功達成を祈念した。

フォーラムエイト社長 伊藤裕二
2000年からVRの開発をはじめ、交通、運転シミュレータなどに展開していきている。除雪、船舶のシミュレータ、ウェブ上でVRを使うメタバースの開発を進めている。ラリージャパンでは競技コースや自治体エリアなどさまざまなメタバース空間が体験できる“豊田スタジアムを舞台にメタバース体験”の開発協力を行った。来年のラリージャパン2024も引き続きサポートすることを伝えた。

WRC世界ラリー選手権・フォーラムエイトラリージャパン2023 歓迎イベント
日時 : 2023年11月10日(金)
場所 : 網町三井倶楽部(東京都港区三田)
主催 : フォーラムエイトラリージャパン2023実行委員会
後援 : 自由民主党モータースポーツ振興議員連盟
カーボンニュートラルのための国産バイオ・合成燃料を推進する議員連盟/水素議員連盟/経済産業省/国土交通省/環境省/スポーツ庁
特別協力 : 株式会社フォーラムエイト

会場には多くの来賓が開催を祝福に駆けつけた。
八木環境副大臣、工藤内閣府副大臣、衆議院議員 大岡氏、山本左近氏、島尻氏、川崎氏、参議院議員若林氏、青山氏、三原じゅん子氏、スポーツ庁室伏氏

第1部 歓迎式典

太田稔彦(豊田市市長)ラリージャパン2023実行委員会会長は、「自治体主催としての大会1回目は極めて重要」、「皆の協力があってこその成功」と開会にあたり挨拶。来賓祝辞として、盛山正仁 文部科学大臣は、「豊田スタジアムのSSSで、更に見応えのある大会となると期待。世界のモータースポーツファンに向け,日本の魅力の発信という意味においても,極めて大きな意義がある」。吉田宣弘 経済産業大臣政務官は、「WRC車両はサスティナブルな燃料を100%採用しており、カーボンニュートラルの取り組みに意欲的な大会である。合成燃料はじめ多様な道筋をつけることが重要」と述べた。

太田稔彦 豊田市長

盛山正仁 文部科学大臣

吉田宣弘 経済産業大臣政務官

WRCプロモーター マーク・デ・ヨン氏
「エンジニアは常に効率を追求している。サステナビリティとモータースポーツは相反するものではなく、いつも足並みを揃えている。”Beyond Rally” モータースポーツを土台として、気候、生物多様性、革新、責任ある経営、社会的影響といった幅広いメッセージを明確にし、伝え、持続可能な未来へ取り組みを進める」

P1レーシング・フューエルズCEO マーティン・ポピリカ氏
化石燃料を使わない燃料は、WRCを含むレースで使われ、6年以上の実績がある。乗用車への燃料の大量導入にはWRCでの学びが欠かせない。自動車メーカ、燃料会社にとって貴重なデータとなる。気候変動を脅威ととらえ、SDGsの目標を達成するために幅広いパートナーシップを求めている。

小坂喬峰(恵那市長)実行委員会副会長
「カーボンニュートラルへの取組~WITH EARTH / 環境にやさしい大会づくり~」サスティナブルなモータースポーツは世界の潮流である。ラリージャパン2023は ①クリーンエネルギーを使用した大会運営 ②環境に優しい素材の積極的な使用 ③二酸化炭素排出量の適切な算定 ④地元の小中学生への環境教育 ⑤山林の保全に取り組んでいる

古屋圭司衆議院議員(モータースポーツ議員連盟)
世界最高峰のWRCを見にきてください。モータースポーツを楽しみ、カーボンニュートラル、技術革新の問題に取り組む。技術を生産に生かす。モータースポーツ文化を日本にしっかり定着させていこうとすること。その象徴の一つがWRCだ。大いにみんなでラリーを楽しもう。

M-SPORT FORD リチャード・ミレナー 代表
尽力をいただいた皆に感謝します。この週末のエキサイティングな大会を楽しもう。大成功をおさめるよう願っている。

HYUNDAI SHELL MOBIS シリル・アビテブール代表
ディフェンディングチャンピオンとして全力で向かっていく。日本のファンは特別です。日本のファンとアクションのなかで会えることを楽しみにしている。サポートしてくれた皆さんに感謝申し上げます。

甘利明 衆議院議員
世界最高峰のラリー選手権が再び日本で開催される。2050年になっても70%は内燃系エンジンの車が走っているだろう。内燃系エンジンを悪者にすることはない。素晴らしい技術だ。燃料をクリーンにしていこう。素晴らしいエンジン音で観客を魅了し、ラリーもF1も、地球に貢献していることを見せてください。

乾杯は三原じゅん子氏
今回は、なんと豊田スタジアムにSSのコースをつくってしまったと。どんな走りを見せてもらえるんだろう、ワクワクでいっぱいです。WRCは合成燃料など、カーボンニュートラルへの取り組みをしていること、WRCの魅力をしっかり日本中に広めていきたい。本大会の大成功と大健闘を祈り乾杯。

続いて招待選手の、TOYOTA Gazoo Racing WRT 勝田貴元、エルフィン・エバンス選手、ヤリマティ・ラトバラ(監督)、Hyundai ティエリー・ヌービル、マルティン・ウィダグ選手、M-SPORT FORD アドリアン・フルモー選手らが、開催に対するすべての関係者へ感謝を込めて、素晴らしい走りを魅せ「勝ちにいく」と意気込みを語った。

TOYOTA GAZOO Racing WRT
勝田貴元選手

Hyundai Motorsport
ティエリー・ヌービル選手

M-SPORT FORD
アドリアン・フルモー選手

第2部 「WRCカーボンニュートラルへの取り組み」についての発表

モハメド・ビン・スライエムFIA会長から、2030年までにカーボンニュートラルの実現をめざす取組みについてのビデオメッセージが寄せられた。

第3部 第3部の歓迎パーティにおいて、作曲、音楽プロデュースを中心に国内外で活動する実力派DJ ONI氏の音楽をバックに、草月流の華道家 横井紅炎氏のLive華道パフォーマンスがおこなわれた。一本ずつ挿されていく草花は、自ら光を放つかのように美しく照り輝き、まさに秋、紅葉の中を駆けるラリーの舞台をイメージさせる情熱的な作品になった。

あいにくの雨天ではあったが、大正時代に建てられた、ルネサンス様式の外観を誇る名建築に映し出されるデジタル掛け軸は、優しく会場を包み込んでいた。

(Up&Coming '24 新年号掲載)



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