プログラムの機能と特長
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■適用基準と計算機能
適用基準 |
・中国建築基準 コリンクート構造設計基準(GB50010-2002)
・中国土木基準 道路鉄筋コンクリート及びPCコンクリート橋設計基準(JTGD62-2004) |
計算方法 |
方法1 |
断面力、断面形状と鉄筋量を入力して耐力を計算 |
方法2 |
断面力、断面形状を入力して必要鉄筋量を計算 |
断面形状 |
矩形、T形、I形、円形、任意形 |
耐力計算 |
曲げ、軸力、せん断耐力を計算 |
鉄筋量計算 |
引張鉄筋、圧縮鉄筋、スターラップ筋の鉄筋量を計算 |
機能と特長
本製品は以下のような機能と特長を持っています
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▲対応断面形状 |
- 中国基準として「中国建築基準 コンクリート構造設計基準(GB50010-2002)」および「中国土木基準 道路鉄筋コンクリート及びPCコンクリート橋設計基準(JTGD62-2004)」に対応しています。建築と土木では、円形断面の曲げ耐力算出式や基準値などが異なります。なお、任意形については日本版RC断面の計算方法を一部利用しています。
- 計算方法は大きく2通りあり、方法1では断面耐力の計算として曲げ耐力・軸耐力・せん断耐力を計算、方法2では、設計断面力を与えて、その断面に必要な鉄筋量を算出します。
- 標準断面として、矩形、T形、I形、円形の4種類に対応しています。各断面について、設計断面力の組み合わせ(曲げのみ、軸圧縮、曲げ圧縮、軸引張、曲げ引張)に応じて、方法1は断面耐力を求める計算、方法2は配筋量を求める計算をします。
- 任意断面は、矩形と円形の追加もしくは控除により、ブロックの組み合わせによって構成される断面について断面耐力を求める計算をします。
- 断面力照査は、コンクリート強度、鉄筋およびPC鋼材の種類に応じて登録されている許容値を呼び出して行います。
- 耐力計算は終局強度のみ算出し、計算結果は画面で確認しやすいように見やすくまとめられています。
- 計算書としては、計算過程や代入値を追いやすいように報告書スタイルとなっています。
- 異なる断面パターンを取り混ぜて1プロジェクト当たり最大100ケースまで同時に処理できます。1データファイルに複数のプロジェクトを取り扱えます。
- 鋼材種類として鉄筋、PC鋼材を混在させて使用できます。鋼材は各断面で20段まで入力できます。
- 材料データの常用値を内部セットしています。
- 断面形の描画では断面寸法値、配筋データを表示します。
- 入出力結果をコンパクトにまとめて一覧出力できます。
- 断面形の登録機能、再利用のためのコピー・編集機能を持っています。
▲RC断面初期入力画面
日本版との相違点
日本版のRC断面計算では、コンクリートの圧縮応力度の分布を応力ひずみ曲線より得られる2次放物線(道示Vの場合はn次放物線)として、これを厳密に積分することで軸方向力と曲げモーメントを算出しています。
一方、中国版では下の模式図に示すように圧縮側でコンクリートと圧縮鉄筋が降伏に達していると仮定し、同様に引張側は引張鉄筋が降伏に達しているものとして、両者の釣り合い式から曲げ耐力を求めており、シンプルな計算手法を採用しています。
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