プログラムの機能と特長
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主な機能と特長
全19種類の断面について、最大100断面まで同時に計算が可能です。 対応断面と照査項目については、以下の通りです。 「合成 I 桁断面」、「合成箱桁断面」の負曲げ、不静定力の入力および詳細出力に対応しています。
断面と照査項目一覧
項目\断面形 |
I桁曲げ部材 |
箱桁曲げ部材 |
軸力部材 |
非合成 |
鋼床版 |
合成 |
非合成 |
鋼床版 |
合成 |
箱形 |
トラス形 |
鋼管 |
H形鋼 |
軸方向力 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
一軸曲げ |
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○ |
○ |
○ |
○ |
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二軸曲げ |
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○ |
○ |
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付加応力度 |
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○ |
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NとM |
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○ |
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せん断力 |
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○ |
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○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
ねじり |
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○ |
○ |
○ |
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○※ |
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SとM |
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○ |
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○ |
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曲げとせん断 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
板厚チェック |
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○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
抵抗モーメント |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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補鋼材鋼度 |
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○ |
○ |
○ |
○ |
○ |
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リブの照査 |
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○ |
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○ |
○ |
○ |
○ |
○※ |
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疲労照査 |
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○ |
○ |
○ |
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○ |
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※印はトラスI形では照査しません。
部分係数
部分係数には、作用力に乗じる「荷重・組合せ係数」と、耐力に乗じる「抵抗係数」があり、本製品では[基準値]メニューに設定画面を用意しています(図1)。
また、入力する断面力には荷重係数を乗じた後の数値を設定することを前提としています(図2)。ただし、合成I桁断面や合成箱桁断面で、プログラム内部で計算されるクリープ、乾燥収縮や温度差による断面力については、基準値で設定されている荷重係数を乗じます。
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図1 部分係数設定画面 |
図2 断面力設定画面 |
断面諸量
設計に必要な断面諸量については、以下の項目について算定しています。
- 断面積(Gross値),合成断面のときは換算断面の値
- 水平軸回り(Z軸)断面二次モーメント
- 鉛直軸回り(Y軸)断面二次モーメント
- ねじり定数
- 相乗モーメント
- 非対称断面の主軸の傾き、反時計回りに回転するときプラス
- 主軸水平断面二次モーメント
- 主軸鉛直断面二次モーメント
- 図心から断面上縁までの距離(>0)
- 図心から断面下縁までの距離(<0)
- 図心までの距離(鉛直方向)
- 図心までの距離(水平方向)
照査項目
照査項目は次の通りです。
- 軸力による直応力度
- 曲げモーメントによる直応力度
- 軸力と曲げモーメントによる直応力度
- 曲線I桁の付加応力度
- せん断力によるせん断応力度
- ねじりモーメントによるせん断応力度
- 曲げモーメントとせん断力による照査
- 最小板厚のチェック
- 抵抗モーメント
- 補剛材の必要剛度
- 疲労照査
照査方法は、日本道路協会「道路橋示方書・同解説 U鋼橋・鋼部材編」に準拠しています。他の基準類に基づいて設計する場合には作用応力度はそのまま採用することができますが,制限値や板厚チェックの結果をそのまま用いることはできません。
なお、本製品で入力する断面力は荷重係数を考慮した後の値を用います。
RibテーブルRibテーブルとは各計算ケースで使用したいリブをタイプごとに選択したもので、Ribの入力ではこのテーブルから設置種類(平鋼/球平形鋼/閉リブ/不等辺山形鋼/T形)を指定します。
照査結果照査結果の出力帳票については、各断面毎にコンパクトにまとめており、そのまま計算書の一部としてご利用いただけます。 また、合成I桁断面及び合成箱桁断面については、手計算で計算過程が追える詳細出力に対応しています。 照査結果については、各断面毎に同一画面内で容易に確認できますが、照査結果一覧機能を利用することで、参照したい結果をすばやく表示することができます。
疲労照査について
道示U(H29)「6章 耐久性能に関する部材の設計」の「6.1 一般」(p.139)に「経年的な劣化の影響として,少なくとも鋼材の腐食及び疲労を考慮しなければならない。」と明示されており、本製品でも「疲労照査
フロー」に準拠し、照査1および照査2の方法で照査を行います。
- 照査1 : 一定振幅応力に対する応力範囲の打ち切り限界を用いた照査(寿命無限)
- 照査2 : 累積損傷度を考慮した疲労照査(寿命有限)
▲疲労照査フロー
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適用範囲
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断面種別 |
対象部材 |
非合成I桁 |
プレートガーダーの主桁,横桁など |
鋼床版I桁 |
鋼床版I桁 |
合成桁 |
単純活荷重合成桁のI桁,箱桁 |
非合成箱桁 |
箱桁 |
鋼床版箱桁 |
鋼床版箱桁 |
箱桁 |
ラーメン橋脚の梁,柱,アーチリブ,補剛桁など |
トラス形 |
トラスの上・下弦材、腹材、横構、アーチリブなど |
円環 |
入力値または「'11 JBA manual デザインデータブック」P203「6-5 鋼管、角形鋼管、ステンレス鋼管、ガス管、電線管」の一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3444) |
H形鋼 |
「’11 JBA manual デザインデータブック」P192「6-4 形鋼、軽量形鋼」のH形鋼(JIS G 3192) |
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適用基準及び参考文献
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- 道路橋示方書・同解説 II 鋼橋編 平成29年11月,(社)日本道路協会
- 鋼道路橋の疲労設計指針 平成14年3月,(社)日本道路協会
- 鋼道路橋の疲労設計資料 平成15年10月,(社)日本橋梁建設協会
- デザインデータブック 2011年4月,(社)日本橋梁建設協会
- 鋼構造物の疲労設計指針・同解説 1993年4月,(社)日本鋼構造協会
- 連続2主桁橋の設計例と解説,平成17年8月,(社)日本橋梁建設協会
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