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  プログラム概要

本製品は、セメント系固化材を用いた深層・浅層混合処理工法の設計計算を行うプログラムです。改良体および地盤の安定計算、沈下の計算、円弧すべりの検討をサポートします。(※)
建築基準として「2018年版 建築物のための改良地盤の設計および品質管理指針(日本建築センター)」、「改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(日本建築センター)」に準じた深層・浅層混合処理工法の設計、土木基準として「陸上工事における深層混合処理工法設計・施工マニュアル」に準じた深層混合処理工法、液状化基準として「液状化対策工法設計・施工マニュアル(案)」に準じた深層混合処理工法の設計が可能です。
※準拠する基準によって、設計項目が異なります。
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▲メイン画面

▲深層混合処理工法 ▲浅層混合処理工法

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  Ver.7.0.0 改訂内容<2020年 2月 25日リリース>NEW

  1. 「2018年版 建築物のための改良地盤の設計および品質管理指針」に対応
    ・戸建て住宅等の検討としてスウェーデン式サウンディング試験結果の入力対応
    ・液状化対策としての検討に対応(格子配置のみ)
  2. 格子配置の入力に対応(建築基準)
  3. 3Dアノテーションに対応

  プログラムの機能と特長

■対応項目一覧

セメント系固化材を用いた深層混合処理工法
適用基準 検討項目 対応形式



2018年版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針、
改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(H14)
(日本建築センター)
鉛直支持力の検討
水平支持力の検討
偏土圧作用時の検討
円弧すべりの検討
沈下の検討
杭形式
壁形式
ブロック形式
全面改良



陸上工事における
深層混合処理工法設計・
施工マニュアル
(土木研究センター)
複合地盤的設計手法
  • 改良体の耐力の検討
  • 滑動の検討
  • 支持力の検討
構造物的設計手法
  • 外部安定の検討
    • 滑動の検討
    • 転倒の検討
    • 支持力の検討
  • 内部安定の検討
    • 改良体の耐力検討
    • 端し圧の検討
円弧すべりの検討
沈下の検討
杭形式
壁形式
ブロック形式
全面改良
※ブロック形式以外では
千鳥配置が可能




液状化対策工法設計・
施工マニュアル(案)
(建設省土木研究所ほか)
転倒の検討
滑動の検討
支持力の検討
端し圧の検討
水平せん断力の検討
抜け出しせん断力の検討
鉛直せん断力の検討
円弧すべりの検討
格子形式
ブロック形式


セメント系固化材を用いた浅層混合処理工法
適用基準 検討項目



2018年版 建築物のための改良地盤の設計および品質管理指針、改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(H14)(日本建築センター) 改良地盤の鉛直支持力の検討
下部地盤の鉛直支持力の検討
パンチング破壊の検討

■改良体の形式


■2018年版建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(2018指針)に対応
2018指針準拠にした場合、液状化対策や戸建て住宅等の選択が可能です。2018指針の液状化対策では、格子配置が対象となっており、本製品でも格子配置に対応しています。また、液状化層より上の周面摩擦は考慮せず、照査項目も通常設計とは一部異なり、側方地盤からの外力に対する検討が追加されます。

▲基準の選択
▲側方地盤からの外力に対する検討

戸建て住宅等を選択した場合、スウェーデン式サウンディング(SWS)試験のデータを入力することができます。SWS試験の結果をそのまま入力すれば、換算N値や一軸圧縮強度quを計算し、設計用の地盤データを自動的に生成することができます。このとき、下部地盤の許容鉛直支持力度の算出に必要なNswも自動で算出されます。

▲SWS試験の入力画面


■液状化基準による設計計算の概要
【計算モデル】
格子配置においては、下図の赤枠部分の様な検討用モデルを用いて改良率の計算および照査を行います。

▲格子配置検討用モデル ▲格子配置(液状化対策基準)

【液状化の判定】
本バージョンでは、液状化の計算自体は行いません。液状化に対する抵抗率FLを層毎に設定し、その入力値によって非液状化/準液状化/完全液状化の判定を行います。
 FL ≦ 1.0      ・・・完全液状化
 1.0 < FL ≦ 1.3   ・・・準液状化
 1.3 < FL       ・・・非液状化
※準液状化層と判定される上限値(1.3)については、変更が可能です。
また、液状化低効率により過剰間隙水圧比ruを算定します。


【水圧の算定】
通常の設計と大きく異る点が土水圧の算定方法です。液状化の状態によって、算定方法が異なります。

完全液状化層
(a)液状化した土層の泥水圧 + 動水圧

準液状化層
(b)常時土圧 + 土水圧の漸増成分 + 動水圧
(c)間隙水圧を考慮した地震時土圧
 ※(b)(c)の大きい方を採用する

非液状化層
(d)地震時土圧
間隙水圧を考慮した地震時土圧は、内部摩擦角度φと壁面摩擦角度δを過剰間隙水圧比により低減して算定します。

【改良体の外的安定の検討】
外的安定の検討として、下記の検討項目を実施します。
  • 滑動の検討
  • 転倒の検討
  • 支持力の検討

【改良体の内的安定の検討】
内的安定の検討として、下記の検討項目を実施します。
  • 端し圧の検討
  • 改良体全体の水平せん断の検討
  • 格子改良壁の抜け出しせん断の検討
  • 鉛直せん断の検討
【全体安定の検討】
液状化時の計算においては、過剰間隙水圧を考慮した有効応力法により、改良体の外側を通る円弧について検討を行います。計算方法としては、修正Fellenius法を用い、地下水以浅および盛土内ではテンションクラックを考慮します。安全率の算定には、過剰間隙水圧の増分のみを考慮し、地震時慣性力は考慮しません。
本プログラムでは、円弧中心の格子範囲、すべり円の刻み幅等々詳細な設定を行うことができます。中心の格子範囲指定および半径の一定刻みを選択した場合は、最も厳しい結果を抽出して最終結果とします。
円弧すべりの検討データは、弊社別製品の「斜面の安定計算」の入力データファイル(*.f8m)として保存することができます。

▲円弧すべりのモデル

■3Dアノテーション
製品メイン画面において、3Dモデル上でも形状寸法が確認できる3Dアノテーションに対応します。これまで2D図のみの寸法表示だったため、1方向からのみの寸法しか確認できませんでしたが、3Dアノテーションに対応することにより、3Dモデルにおいて、躯体の寸法を一目で確認することが可能となります。また、3D図左上の視点変更ボタンを選択していただくことで、各方向からの寸法を確認することができます。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲3Dアノテーション表示

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  適用基準及び参考文献

  • 2018年版 建築物のための改良地盤の設計および品質管理指針 2018年11月30日(第1版) 日本建築センター
  • 改訂版 建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針 平成14年11月30日(第1版) 日本建築センター
  • 陸上工事における深層混合処理工法設計・施工マニュアル 平成16年3月 土木研究センター
  • 河川堤防の液状化対策の手引き 平成28年3月 国研 土木研究所
  • 液状化対策工法設計・施工マニュアル(案) 平成11年3月 建設省土木研究所ほか
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