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■構造タイプ
- 掘削平面形状が矩形(最大4壁同時設計)または直線形状(1壁の設計)
- 突出モデル(水中掘削可)
■土圧理論の考え方
日本基準と中国基準では基本的な考え方は同様ですが、細部で異なる点が多数あります。その代表的なものが土圧の考え方です。中国基準(JGJ120-99)ではRankine土圧理論を基にしていると考えられますが、下図のように主働側の土被り重量が掘削底面以深は増加しないものとして扱っています。
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▲Rankine土圧理論 |
▲中国基準 |
■慣用法
慣用法の計算では、根入れ長の計算や断面力の計算、支保工反力の計算などを行います。自立時は片持ち梁構造とし、支保工がある場合は状態に応じて単/多支点構造として根入れ長や断面力を計算します。
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▲自立時(片持ち梁構造) |
▲多支点構造(等値梁法) |
■弾性法
本製品では、日本の弾塑性法レベルに近いと考えられる「弾性法」により土留め壁の断面力計算、支保工反力の計算を行うことができます。水平地盤バネや切ばりバネ、アンカーバネなどを考慮して計算モデルを作成し、構造計算を行います。
▲弾性法の計算モデル
■断面計算
計算する断面は大別すると、鋼断面(鋼矢板、親杭、鋼管矢板など)とコンクリート断面(地中連続壁)がありますが、コンクリート断面の計算では、近日リリース予定の「RC断面計算(中国版)」の計算部を活用しています。
■全体安定照査(円形すべり法)
本製品は、円形すべり法による全体安定性の照査に対応しています。入力した地層条件や水位、荷重条件(上載荷重など)を考慮し、「臨界すべり面の安全率(抵抗モーメント/滑動モーメント)≧必要安全率」を満たしているか否かの照査を行います。
■計算内容
計算法としては、「慣用法」および日本の弾塑性法レベルに近いと考えられる「弾性法」に対応しています。断面力の計算では、各掘削ケースごとにフレーム解析を行います(図9・図10)。また、掘削底面の安定照査や全体安定照査(円形すべり法)、決定根入れ長に対する転倒照査などを行うことができます。
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▲フレーム解析モデル(慣用法) |
▲フレーム解析モデル(弾性法) |
計算結果の確認
[計算確認]画面では、慣用法や弾性法の結果総括表や詳細(根入れ部の安定計算結果や断面力、変位、支保工反力)を確認することができます。断面力に関しては掘削ケースごとに、フレーム解析結果を確認することも可能です。また、壁体断面照査や支保工、掘削底面の安定、円形すべり法などに関しても、結果総括や詳細を確認することができます。
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▲計算確認(慣用法の結果総括表) |
▲計算確認(慣用法の計算結果) |
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▲計算確認(フレーム解析結果) |
▲計算確認(円形すべり法) |
印刷機能
計算書の印刷(プレビュー)機能として、設計条件と計算結果の詳細をすべて印刷する「全印刷」(図15)や設計条件のみを印刷する「設計条件」、計算過程等を省いた各照査の結果一覧表のみを印刷する「結果一覧」(図16)などがあります。また、特定の章のみを印刷したり、任意の照査項目を除いて印刷を行うなど、細かい設定を行うことができます。
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▲計算書作成(全印刷) |
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▲計算書作成(結果一覧) |
■適用範囲
計算法 |
慣用法(根入れ長の計算、断面力の計算、支保工反力の計算、壁体応力度照査)
弾性法(断面力の計算、支保工反力の計算、壁体応力度照査) |
壁体 |
鋼矢板、軽量鋼矢板、親杭横矢板、鋼管矢板、SMW壁、地中連続壁 |
支保工 |
自立式、切ばり支保工、アンカー支保工、切ばり+アンカー併用工 |
底面安定 |
ボイリング、パイピング、ヒービング、盤ぶくれ |
その他 |
全体安定照査(円形すべり法)、転倒照査、不浸透性の検討など |
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