■H29部分係数に対応 部分係数には、作用力に乗じる「荷重・組合せ係数」と、耐力に乗じる「抵抗係数」があります。本製品では、[基準値]メニューに設定画面を用意しています。
本製品で考慮する作用の種別は、死荷重データ(D)、および、支点沈下(SD)の2種類が対象となります。これら以外の作用の種別データは本製品では入力表示を省略しています。
荷重値に対する部分係数の基本的処理は、以下のとおりです。
荷重値=入力荷重値×荷重係数γq×荷重組合せ係数γp
■コンクリートの応力度の制限値
架設途中にある床版コンクリートの応力度の制限値は、コンクリート打設後の材齢を考慮して求めるものとします。
材齢を考慮したコンクリートの応力度の制限値 手順
- 各架設ステップの応力照査位置において、コンクリートの材齢を考慮したヤング係数Ecを計算します。このヤング係数Ecは、28日強度のEcに対して材齢t(日)に対する係数を掛けることで得られます。
- 設計基準強度とヤング係数の表(グラフ関係)をもとに、材齢を考慮したヤング係数Ecからコンクリートの強度σckを求めます。
- コンクリートの圧縮応力度の制限値σcaは、コンクリートの強度σckから以下で算出します。
道路橋示方書(H29)鋼橋編(U)、p396、表14.6.1 |
コンクリートの設計基準強度σck (N/mm2) |
27 |
30 |
1) 床版としての作用 |
10.0 |
10.8 |
これ以外のσckに対するσcaは2点を直線補間して求める(図1)
- コンクリートの引張応力度の制限値σtaは、コンクリートの強度σckから以下で算出します。
道路橋示方書(H29)鋼橋編(U)、p396、表14.6.1 |
コンクリートの設計基準強度σck (N/mm2) |
27 |
30 |
床版の上縁、下縁 |
2.0 |
2.2 |
これ以外のσckに対するσtaは2点を直線補間して求める(図2)
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