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  Q&A (製品評価や導入の際に役立つQ&Aです)


 1.維持管理編 考え方

Q1−1. RC床版の累積疲労の照査は可能か?
A1−1. 床版の支間方向と支間直角方向を独立して照査することが可能で、永久荷重による応力度および変動荷重による応力度と繰返し回数が明らかであれば、「RCはりの疲労」の機能で累積疲労損傷度による照査が可能です。

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 2.ひび割れ調査編 考え方

Q2−1. 補修と補強の違いは何か?
A2−1. 「コンクリートのひび割れ調査、補修・補強指針-2003-」において「補修」と「補強」はそれぞれ以下のように定義されています。
  • 補修:
    ひび割れの発生によって損なわれたコンクリート構造物の耐久性、防水性など、耐力以外の性能を回復させることを目的とする行為
  • 補強:
    ひび割れの発生によって損なわれたコンクリート構造物の耐力低下を回復させることを目的とする行為
 
Q2−2. 短期的な荷重、長期的な荷重とは何か?
A2−2. 短期的な荷重とは構造物に一時的に作用する荷重で、建築構造物でいう「短期荷重」、土木構造物でいう「従荷重」から「温度変化の影響」を除いた荷重を指します。具体的には「地震の影響」と「風荷重」が相当します。
 
Q2−3. ひび割れ原因の推定のみを行うことは可能か?
A2−3. [中断]ボタンで中断することにより可能です。未設定の部分は報告書には含められません。
なお、複数の部位をひとつの調査としているとき、最後の部位以外で「補修・補強の要否判定」や「補強工法の選定」を飛ばして、次の部位の「ひび割れ原因推定」を始めるときは[スキップ]ボタンを利用してください。
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 3.施工編 操作
Q3−1. 安全係数等の係数を複数与えて照査することはできるか?
A3−1. 乾燥しにくい環境か乾燥しやすい環境か、部位が上面か否かなどの条件により安全係数等が異なってきますが、本プログラムでは同一構造物においては使用されるコンクリートの品質は同一であると考え、厳しい条件で照査することを標準としており、安全係数等の係数は照査対象項目に対して一つだけ設定できるようにしています。
 
Q3−2. 配合設計において、セメント(結合材)水比とコンクリートの圧縮強度の関係を設定することとしているが、この式における定数aおよびbはどのように与えればよいか。
A3−2. [施工編]の解説では、上記に関し以下のように記述されています。
「コンクリートの圧縮強度は、ある範囲では、式(6.4.2)に示されるように、セメント(結合材)水比と直線関係にあることが知られている。この式における定数aおよびbは、セメントの種類や骨材の品質などによって相違するので、同一の品質について十分な資料がない場合には、試験によってこれらを定める必要がある。その場合は、適切と思われる範囲内で3種以上の異なった水セメント(結合材)比を用いたコンクリートについて試験して定めるのがよい。試験における誤差を小さくするため、試験値は2バッチ以上のコンクリートから造った供試体における平均値をとるのが望ましい。」したがって、十分な資料を有しない場合には、基本的には試験により定数を定めることとなります。
 
Q3−3. 維持管理支援ツールとしてどういった場面での使用を想定しているのか?
A3−3. 同示方書の主旨より、「新たに建設される構造物」を対象として、構造性能照査編や耐震性能照査編によって設計された構造物が、径時変化により生じる現象を許容できるかの検討(耐久性照査)を行うものと考えております。
よって、本来施工に当たって照査すべき事項であり、「維持管理」とは少しずれるところが有るかもしれませんが、以下のことを考慮して維持管理支援ツールの一つとして位置付けています。
  1. 施工編に基づいた照査をクリアしているならば、施工が多少困難であり初期コストが掛かったとしても、施工後の維持管理費を抑えることができるであろうと予測されること。
  2. 既設の構造物において水結合材比が推定できれば、施工編に基づく照査により当該構造物の維持管理の必要性の程度をある程度予測することができること。
 
Q3−4. 適用できる構造物の制限は?
A3−4. RC構造物のみです。
疲労については、床版、または、はり構造に限定されています。
それ以外の劣化要因については、特定の構造を想定してはいません。
 
Q3−5. 地域特性、自然環境などの外部環境を考慮できるか?
A3−5. 対象とする劣化要因によります。
例えば、塩害の場合は、検討パラメータに表面の塩化物イオン濃度がありますが、これは自然環境によって定まってくるものですので、考慮できると言えます。
疲労の場合は、検討パラメータに該当するものがありませんので、考慮できません。
 
Q3−6. 塩害に対する照査におけるひび割れはどのようなひび割れを対象としているのか?
A3−6. 「構造性能照査編」で取り扱われている曲げひび割れが対象です。

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 4.入力
Q4−1. 塩化物イオンの拡散係数はどのように設定すれば良いか?
A4−1. 塩化物イオンの拡散係数の予測値は試験結果等によって求めるのが原則ですが、データが無い場合には「施工編 6章」に示されている推定式を用いて推定するものやむを得ないと考えます。
特性値は予測値を用いて6章に示されている性能照査を満足するように定めます。この特性値から設計値を求め、塩化物イオン濃度を求めて照査します。
なお、コンクリート構造物表面の塩化物イオン濃度が0の場合は、塩化物イオンの侵入がありませんので鋼材面の塩化物イオン濃度は0となります。
汀線より1km以上離れた位置での塩化物イオン濃度を推定する方法は持ち合わせておりません。悪しからずご了承ください。
 
Q4−2. 許容ひび割れ幅はどのように考えて入力すればよいか、教えてほしい。
A4−2. かぶりに所定の係数を乗じて得られる許容ひび割れ幅そのものを入力して下さい。

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