本製品と弊社製品「擁壁の設計・3D配筋」との計算手法の大きな違いは以下の箇所となります。
■逆T擁壁型と重力式擁壁型の断面力の算出方法
「洪水吐の設計計算」においては、洪水吐形式「逆T擁壁型と重力式擁壁型」をU型FRAMEとしてモデル化して断面力を算出していますが、「擁壁の設計・3D配筋」においては、背後地側と貯水池側の接合部にて2つのモデル化が必要となります。
■応力度照査
「洪水吐の設計計算」においては、抵抗モーメントの計算をサポートしておりますが、「擁壁の設計・3D配筋」においては抵抗モーメントの計算はサポートしておりません。
■補足
本製品は「土地改良事業設計指針「ため池整備」平成18年2月」を主たる基準書として、洪水吐の設計計算に限定した簡素な入力仕様としていますので、擁壁(洪水吐)等の構造計算を熟知していない方にも簡単にモデル化、設計計算できるようにしております。
例えば本製品においては、洪水吐形式、開水路の対策方法等を選択するとその形式に合わせ形状寸法を入力することができ、また、荷重データについても基準書に記述している常時3ケース、地震時1ケースを初期値データとして設けております。
一方、「擁壁の設計・3D配筋」は、色々なモデルの設計に対応できるような製品となっており、本製品と比較すると、洪水吐のモデル作成にやや手間がかかります。
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