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  プログラム概要

計画・設計・施工・維持管理という土木のライフサイクルで必要なデータを、一貫した1つのモデルとして扱うことを目指したCIM (Construction Information Modeling)を推進するため、弊社製品の3次元でのデータ表現を強化してまいりました。
さらに汎用的なモデリングを可能とするために、弊社では新たなCAD製品となります3DCAD Studio®を開発しました。本製品では3次元のモデリングと様々な製品とのデータ連携が行えるよう目指しています。

  関連情報
新製品紹介

プレスリリース
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  Ver.1.3.0 改訂内容<2017年 1月 30日リリース>

  1. UC-win/Road連携機能でのモデルリンク機能追加

  プログラムの機能と特長

3次元CADエンジン

3次元CADの開発には複雑な幾何学計算が必要となりますが、本製品では、この計算処理をライブラリ化した3次元CADエンジンを利用しております。これは関西大学を中心としたプロジェクトが開発した国産の3次元CADエンジンで、土木向けに必要な機能を調査・選定しております。またデータ交換を考慮してISO10303に従ったデータ構造となっております。

主な機能

  • 線分、円、円弧、楕円、楕円弧、放物線、クロソイド、ポリラインの作図
  • 2次元平面上に作図した曲線を、押し出し、回転、スイープした3次元形状の作成
  • 作成した3次元形状に対して、レイヤー、マテリアル等の設定
  • DWGファイルからの、線分、曲線要素のインポート機能
  • 3DS、DWGファイルへの、線要素、3次元形状のエクスポート機能

3次元モデルの作成

  • モデリングの流れは、2次元カーブ(線分や円等)をスイープ操作(押し出し、スイープ、回転)することにより、3次元形状を作成。
  • 作図可能な曲線として「線分(×4)・円・円弧・楕円・放物線・クロソイド」を用意。マウスによる作図だけでなく、コマンドラインからの数値入力にも対応。
  • 作成した形状に対し、編集操作(面取り、フィレット、オフセット)の処理を行うことも可能。これらの各操作を使用し、土木構造物の表現が可能。
  • スイープのもととなった2次元形状や、作成・編集操作の履歴が残っているため、2次元形状や操作パラメータを変更することにより、形状の編集が可能。

モデル作成機能

モデリングの流れは、2次元カーブ(線分や円等)をスイープ操作(押し出し、スイープ、回転)することにより、3次元形状を作成します。

  1. 押し出し
    対象となるスケッチを選択し、ベクトル(押し出し量と方向)を指定。
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    スケッチの選択
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    押し出しベクトルの指定
  2. スイープ操作
    スケッチを任意の曲線に沿って押し出。対象となるスケッチと、スイープ曲線を事前に作成し、選択することでスケッチ図形を立体化。

  3. 回転体
    スケッチを任意の軸まわりに回転。対象となるスケッチと回転軸を選択し、回転量を指定することでスケッチ図形を立体化。

スケッチ作図

平面上に作図可能な曲線として「線分(×4)、円、円弧、楕円、放物線、クロソイド」を用紙しています。
これらの曲線はマウスによる作図だけでなく、コマンドラインからの数値入力にも対応しております。

線分(×4) 円弧
楕円 放物線 クロソイド
楕円のプロパティ 放物線のプロパティ クロソイドのプロパティ


編集操作

カーブ種類におけるドラッグハンドルでカーブの基本プロパティの編集が可能。各編集では、ユーザに簡単な操作になるように、3D空間上に情報を表示します。

  1. 面取り
    3Dモデルの辺を選択し、面取り量を指定することで角を切り落とします。
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    辺の選択
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    面取り量の指定

  2. フィレット
    3Dモデルの辺を選択し、フィレット半径を指定することで角丸めが行えます。

  3. オフセット
    3Dモデルの面を選択し、オフセット量を指定することで、面に接続されている辺に沿って押し出す(凹ませる)ことが可能です。

操作履歴

スケッチ図形を作成した後の、モデリング操作(立体化操作と編集操作)については、モデル毎に操作履歴として保存されており、モデル作成に使用した操作とそのパラメータが記録されております。モデル作成後にこれらのパラメータ変更すると、変更後のモデリング操作とパラメータでモデルを再生成します。

操作一覧(押し出し+面取り) 押し出しパラメータ

インポート/エクスポート

  • DXF、DWGの入出力機能を搭載しており、既存の2D図面ファイルの読み込みや、3D形状をポリフェースメッシュとして出力することが可能。
  • 3DSファイルの出力機能を有しており、UC-win/Road等へのファイルをインポートすることも可能。
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▲3DCAD Studio® CIM連携図 ▲BIM/CIM&VRによる統合ソリューションの連携イメージ
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  橋脚の作成例

ここでは3DCAD Studio®のサンプルとして付属している橋脚モデルの作成方法について、説明いたします。

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▲橋のモデルの作成例

杭の作成

  1. XY平面上にX軸方向に円コマンドで円を5つ作成します。

  2. 矩形選択をします。

  3. コピーを選択します。

  4. 貼り付けをクリックします。全体座標系になっていることを確認し、エンターキーを押します。オフセットを指定するために、基準点と目標点をマウスで2回クリックします。 同様にして、もう一度貼り付けを行います。
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  5. 押出しコマンドを実行し、作成したカーブを選択して、エンターキーを押します。

  6. 押出し長を-10と入力し、エンターキーを押します。
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フーチングの作成

  1. XY平面にフーチングの外形をポリラインコマンドで作図します。
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  2. 押出しコマンドを実行し、作成したカーブを選択して、エンターキーを押します。

  3. 押出し長を2と入力し、エンターキーを押します。

  4. フーチング上面をZ=0とするために、基礎とフーチングの高さを移動します。
    基礎とフーチングのモデルをShiftを押しながらクリックして選択します。

  5. 移動コマンドを実行し、Z軸方向に-2だけ移動させます。
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柱の作成

XY平面上に作成したカーブをもとに押出し体を作成する方法を説明します。

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  1. フィルターグループ> 描画から、モデルの表示をいったん非表示にします。
  2. XY平面に 線分と 円弧のコマンドで柱の外形を作成します。
  3. 押出しコマンドを実行し、Shiftを押しながら1で作成したカーブを複数選択して、エンターキーを押します。
  4. フィルターグループ> 描画から、モデルの表示をオンに戻します。
  5. 押出し長に17を設定して、エンターキーを押します。

梁の作成

  1. 入力平面を、先ほど作成した柱の垂直部とします。
    フィルタ>スナップで面にスナップが働くようになっているのを確認し、グリッド>点入力をクリックして、柱前面の垂直部をクリックします。

  2. XZ平面で、梁の外形をポリラインで作図します。
    面、線へのスナップされてしまうのを防ぐために、スナップフィルターで面、線へのスナップを防ぐことをお勧めします。
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  3. 押出しコマンドを実行し、作成した外形のポリラインを選択し、押し出し長を-4と入力して、エンターキーを押します。

  4. グリッド> リセットを押し、グリッドを初期状態に戻します。

モデル色の設定

モデルに対して、色を設定することができます。

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