一般財団法人 VR推進協議会は、様々な産業分野での活用と発展のため、メーカー・大学などの研究者・エンジニアに開放するVRを利用したバーチャルなプラットフォームを提供することを目指し、各種活動を展開します。
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公開型各種データプラットフォームの事例について 5

国土交通省では、保有するデータと民間等のデータを連携し、フィジカル(現実)空間をサイバー(仮想)空間に再現する「デジタルツイン」により、業務効率化やスマートシティといった施策の高度化、産学官連携によるイノベーションを目指して、3次元データ視覚化、データハブ、情報発信等の機能を備えた「国土交通データプラットフォーム」を公開しています。

VR 推進協議会は、この「国土交通データプラットフォーム」の会員として、現実をサイバー空間で再現し、設計・分析等に活用する取り組みを進めています。

国土交通データプラットフォーム:
https://www.mlit-data.jp/platform/

■国土交通データプラットフォーム
最新版 ver.1.4の新機能

国土交通データプラットフォームのシステムでは、国土に関するデータ、経済活動に関するデータおよび自然現象に関するデータを検索・表示・ダウンロードすることができ、APIによりデータが最新の状態で提供されるようになっています。2021年5月17日にはver.1.4がリリースされ、直轄工事について新たに平成30年度発注工事の点群データやBIM/CIMモデルが追加され、プラットフォーム上で利用できるようになりました。

追加・更新データおよび機能

直轄工事のデータ
BIM/CIMデータ、3次元点群データ(電子納品保管管理システム)

地図上でダウンロードアイコンをクリックすると元ファイルがダウンロード可能。BIM/CIMモデルの場合はビューワ上で外形を表示できる。

出典:国土交通データプラットフォーム
https://www.mlit-data.jp/platform/

地方公共団体工事のデータ
電子納品データ(My City Construction)

受注者が検査前に電子納品成果をアップロードすることで、点群データやUAV撮影データ等を円滑に表示・検索できる、低コストで包括的なオンライン型電子納品システム。今回200件のデータを追加。

災害関連のデータ
統合災害情報システム(DiMAPS)

地震・風水該当の災害時に、関係部局からの被害報告やたシステムの情報をWeb地図上に集約し統合表示するシステム。額の全体像含め災害対応に必要な情報を迅速に把握できる。

鉛直積算雨水量等(情報通信研究機構・防災科学技術研究所→SIP4D経由)

雨量観測所、水位流量観測所位置データ(水文水質データベース)

情報発信機能の更新
3次元点群データと台帳データとの連携モデル

現場の状況を3Dビューワ上で視覚的に把握でき、かつ幅員や高さ等の計測に対応。ジオタグ連携による地図や画像からの施設台帳検索、電柱等の専用物件情報との連携などが可能となった。

デジタル道路地図データベース(DRM-DB)
通行規制、路上工事、事故、重体、災害等の道路交通関連情報を官民が共通で利用できるよう、位置IDが関連付けられたデジタル道路地図。

■3DVRソフトウェアにおけるオープンデータの活用

ここでは、国土交通データプラットフォームで公開されているデータの一部をVR Design Studio UC-win/Road(開発:フォーラムエイト)で読み込んだイメージをご紹介します。

このように、国土交通データプラットフォームでは、VRプラットフォームのベースデータとして参照し、各種アプリケーションでの再利用に対応した多様なデータが集約されています。VR推進協議会においても、今後、これらを活用したVRプラットフォームの整備を順次進めてまいります。

参考:国土交通省 報道発表資料https://www.mlit.go.jp/report/press/kanbo08_hh_000806.html

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(Up&Coming '21 盛夏号掲載)