New Products & Service 構造解析/断面

鋼断面の計算
(部分係数法・H29道示対応)Ver.2

鋼断面の断面諸量算出、設計断面力に対する応力度と安全性の照査を行う断面設計ツール

電子納品

●新規価格

220,000円(税抜 200,000円)

 


●リリース2024年9月30日

はじめに

本製品は平成29年道路橋示方書(以下、道示)に準拠しており、鋼断面の断面諸量算出、設計断面力に対する応力度と安全性の照査、最小板厚の照査および疲労照査を容易に行うことができます。せん断応力度については、平均せん断応力度およびせん断流理論による応力度算定に対応しています。

Ver.2 改定内容

「鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2」では、主に以下の機能追加を行いました。


• 非合成桁、鋼床版桁の軸力を考慮した照査に対応
• 偶発作用の照査に対応
• 照査結果の詳細出力に対応
• 断面ケースのツリー表示に対応


ここでは、これらの対応内容の概要をご紹介します。

非合成桁、鋼床版桁の軸力を考慮した照査に対応

非合成I桁、鋼床版I桁、非合成箱桁、鋼床版箱桁の断面形状において、軸力を考慮した照査に対応しました。これまではトラス部材等の二軸断面のみ軸力の考慮に対応していましたが、今回の改定により非合成桁、鋼床版桁においても、道示Ⅱの以下の照査が可能となりました。


• 軸方向圧縮力を受ける部材の照査(道示Ⅱ 5.4.4)
• 軸方向引張力を受ける部材の照査(道示Ⅱ 5.3.5、5.4.5)
• 軸方向力及び曲げモーメントを受ける部材(道示Ⅱ 5.4.8)

図1 断面力の入力

図2 軸力による応力度の照査


偶発作用の照査に対応

道示Ⅰに規定された偶発作用支配状況の作用の組合せ⑪、⑫に対応しました。断面力ケースの作用の組合せに「(偶発):D+EQ」「(偶発):D+CO」を指定することで、それぞれに対応した係数を用いて計算を行います。なお、本製品は道示Ⅱに準拠した計算を行うため、変動作用⑩および偶発作用⑪において塑性化を期待する場合の道示Ⅴに準拠した照査には対応しておりません。

図3 偶発作用の照査



 

照査結果の詳細出力に対応

照査結果の計算書出力にて、応力度や制限値等の算出過程の出力に対応しました。これまでは合成I桁、合成箱桁のみ対応していましたが、今回の改定により全断面形状の算出過程を確認することが可能になりました。

図4 詳細出力


断面ケースのツリー表示に対応

メイン画面に断面ケースのツリー表示を追加しました。これにより、断面ケースの並び替え、コピー、欠番削除をツリー上で容易に行うことが可能になり、データ整理の操作性が改善しました。


図5 メイン画面


その他の機能拡張

上記の他にも、ご要望への対応や利便性向上のための機能拡張を行いました。


• 総括表の出力項目の拡張
• 応力度の出力桁数の拡張


今後も更なる機能拡張・改善に努めて参ります。

(Up&Coming '24 秋の号掲載)

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