New Products & Service 橋梁上部工

PC単純桁の設計・3DCAD(部分係数法・H29道示対応)

PC・RC・PRCの単純桁橋の設計計算、図面作成プログラム

3DA対応
電子納品
計算・CAD機能
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格

330,000円(税抜300,000円)

●リリース2023年6月

はじめに

「PC単純桁の設計・CAD(部分係数法・H29道示対応)」は、プレテン・ポステン単純桁の設計計算から図面作成までを一貫して行うプログラムです。今回、PC単純桁の設計に3Dモデル生成機能を追加した新製品として、「PC単純桁の設計・3DCAD(部分係数法・H29道示対応)」をリリースしました。その他にもいくつか機能追加を行っており、その概要を以下でご紹介します。

基本性能

対象橋種 PC単純橋、PRC単純橋、RC単純橋、コンポ橋
構造形式 T桁(JIS)、床版桁(JIS)、I桁(JIS)、多主版桁、円孔ホロー桁
形状 斜角、バチ形状、橋面変化(拡幅、曲線)、断面変化、枝桁
荷重条件 自重、橋面荷重、プレストレス荷重、支点沈下、群集荷重、AB活荷重(T荷重、L荷重)、線荷重(TL-20、TL-14、TT-43)
主な計算項目 中間横桁の設計、たわみ、反力、断面力、下部工反力
付属設計 横方向の設計、横桁の設計、PC床版の設計

表1 基本性能


本製品は次の基準に準拠しています。

  • (社)日本道路協会、道路橋示方書・同解説Ⅰ共通編 平成29年11月
  • (社)日本道路協会、道路橋示方書・同解説Ⅲコンクリート橋・コンクリート部材編 平成29年11月
  • 日本高速道路株式会社、設計要領 第二集 橋梁建設編 平成18年4月

3Dモデル生成機能

従来のPC単純桁の設計では2D表示により設計モデルを確認しておりましたが、本製品では3Dモデルの生成に対応しました。また、3Dアノテーション(寸法表示)や3Dアトリビュート(属性表示)、および3DモデルのDXF・DWGファイル生成やAllplan・IFCファイル形式へのエクスポートにも対応しております。これらの機能により、BIM/CIMおよびi-Constructionへの対応推進を図ります。

図1 3Dモデル表示イメージ

前提条件の検討

コンクリート部材で想定する耐荷機構を成立させるため、「道路橋示方書・同解説 Ⅲコンクリート橋・コンクリート部材編」(以下、道示Ⅲ)の「5.1.5 設計計算におけるその他の前提条件の検討」の規定に従い、その適用性を確保できているか検討します。本製品では、照査項目として“前提条件の検討”を追加し、以下の検討項目についてチェックしております。


  • 導入直後のPC鋼材引張応力度照査
    PC鋼材のリラクセーションの影響を評価するため、プレストレッシング直後のPC鋼材の引張応力度が制限値を超えないことを照査します。
  • コンクリートの応力度照査
    各照査断面にて永続作用時におけるコンクリートの応力度が制限値を超えないことを照査します。
  • コンクリートの斜引張応力度照査
    各照査断面にて永続作用時におけるコンクリートの斜引張応力度が制限値を超えないことを照査します。但し、本項目はPC部材に対してのみ適用されます。

図2 結果確認ツリー

相反応力部材の判定

死荷重による応力度と活荷重(衝撃の影響含む)による応力のそれぞれの符号が異なる場合の応力を相反応力と呼び、相反応力が生じる部材については荷重の増大に対して安全となるように配慮する必要があります。具体的な照査内容としては、道示Ⅲ「5.1.3 相反応力部材」の記載に基づき、以下の2点についてチェックしております。

  • 相反応力が生じる部材では、下記の組合せにより断面力や応力度を求め、各照査を行います。

    1.0(D+PS+CR+SH)+1.3L

  • 相反応力が生じる部材で、かつ死荷重による応力が活荷重による応力の30%より小さい場合は、下記の組合せにより断面力や応力度を求め、各照査を行います。

    1.0(L+PS+CR+SH)

※各記号は、D:死荷重、PS:プレストレス力、CR:クリープ、SH:乾燥収縮、L:活荷重、を指します。

(Up&Coming '23 盛夏号掲載)

LOADING