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BOXカルバートの設計・3D配筋 Ver.22

BOXカルバート1~3連の断面方向、縦方向ウイングの設計・図面作成プログラム

3DA対応
電子納品
3D配筋対応
計算・CAD機能
SXF3.1
IFC
3D PDF

●新規価格

Advanced:396,000(税抜360,000円)
Standard:319,000円(税抜290,000円)
Lite:217,800円(税抜198,000円)

●リリース2023年4月

BOXカルバートの設計・3D配筋セミナー
日時 : 2023年4月5日(水) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : インタラクティブ ¥19,800(税抜¥18,000)
      ライブ ¥9,900(税抜¥9,000)

Ver.22の改訂内容

「設計要領第二集 カルバート 建設編(令和元年7月)NEXCO」(以下、「設計要領R1」とします)ではボックスカルバートの耐震設計手順の一例として「応答震度法」での例が示されています。本プログラムでは「設計要領R1」の計算手法への対応を段階的に行っていく予定としており、Ver.21で第一弾として「設計要領R1」で追加されたレベル2地震動の照査項目への対応を行いました。今回第二弾として「応答震度法」への対応を行いました。
ここでは、その概要を紹介します。

応答震度法

応答震度法は、構造物と周辺地盤から構成される有限領域を取り出して有限要素にモデル化し、地盤要素や構造物要素に地震時の一時点の荷重または加速度を静的な荷重として作用させる構造物要素の応力や変位を算出する耐震設計法です。
解析の手順は以下のとおりです。
①地震応答解析
カルバートがない地盤のみの状態でモデル化して地震波形を与えて地震応答解析を行い、せん断ひずみが最大となる加速度応答分布を求める。
②静的FEM解析
①の解析で得た加速度分布をカルバートを含む全体系FEMモデルに静的に作用させ、躯体部材の非線形特性も考慮して構造物の変位や発生断面力を算出する。


図1 応答震度法概念図

本プログラムでの対応

BOX形式 1連/2連/3連
基礎形式 直接基礎

表1 基本性能

「①地震応答解析」については、別途算出して頂いた加速度分布を直接入力します。


図2 加速度入力画面


「②静的FEM解析」は弊社「Geo Engineer‘s Studio」の解析部を用いており、本プログラムのみで解析可能です。FEM解析でのFEMメッシュ作成、要素定義、解析条件等の設定は新規に設定すると時間がかかりますが、FEMモデルを自動で設定しますので容易に検討を行うことが可能となります。
1.BOXと周辺地盤を有限要素にモデル化
2.入力された加速度をカルバートを含めた全体系に作用
3.FEM解析により構造物の断面力、変位を算出
BOXは梁要素としてモデル化し、レベル1地震時は線形弾性モデル、レベル2地震時はバイリニアモデルでモデル化します。


図3 FEMモデル

図4 解析結果(変形図)


FEM解析により算出した断面力、変位を用いて表2の照査を行います。

地震動 照査項目と制限値
レベル1地震動  ・ 各部材の力学特性が弾性域を超えない範囲
コンクリートの発生曲げ圧縮応力度≦許容曲げ圧縮応力度
鉄筋の発生曲げ引張応力度≦許容引張応力度
発生せん断応力度≦許容せん断応力度
レベル2地震動  ・ 各部材が許容曲率、せん断耐力以下
発生曲率≦許容曲率
発生せん断力<せん断耐力
・ 中壁の破壊形態を曲げ破壊型とする
・ 層間変形角の照査
層間変形角≦許容層間変形角
・ 隅角部の照査
隅角部が閉じる場合と開く場合の照査

表2 照査項目と制限値

なお、「設計要領R1」には
・部材の材料非線形特性は道示に基づいて設定したトリリニア型のM~φ特性とすることを基本とする。
・部材のM~φ特性の算定において、鉄筋のひずみ硬化を考慮することとする。
と記載されておりますが、Ver.22.0.0の初版では構造物の部材の材料非線形特性はバイリニア型、部材のM~φ特性の算定において鉄筋のひずみ硬化の考慮には未対応となっています。
今後のバージョンアップでトリリニア型の材料非線形特性、鉄筋のひずみ硬化の考慮に対応予定としています。


(Up&Coming '23 春の号掲載)

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