本製品はUC-win/Road上で2輪車（MT車/AT車）の疑似運転体験をするためのシミュレータです。フォーラムエイトでは自動車シミュレータは数多く販売していますが、この度、2輪車のバイクシミュレータをリリースいたします。自動車教習所での利用や研究開発など様々な場面でご活用いただけます。今回はシミュレータ本体の詳細と、UC-win/Roadバイクモデルについてご紹介いたします。

図1　シミュレータ外観

ハンドル・スイッチ・レバー・計器類

図2はシミュレータのハンドル周りのレバー・スイッチの配置です。バイクのハンドル・スイッチ・ペダル・レバーは実車パーツを使用しており、ハンドル・レバー・ペダル・各スイッチの操作は、UC-win/Road上で実車のバイクと同じように機能します。VR空間上でバイクの疑似運転体験ができます。

図2　ハンドル周り

ハンドルはモータ制御されており、走行時の速度とハンドル操作に応じて反力が発生します。反力のパラメータは調整可能です。

8.9インチのLEDモニターを搭載しており、スピードメータ・タコメータ・ニュートラルランプ等の計器類を表示します。

図3　メータパネル

UC-win/Roadのバイクモデル

UC-win/Roadのバイクモデルは、自動車モデルと同じように車両ダイナミクスの各パラメータを変更可能です。

図4のように重心・ホイールベース・ハンドル最大角を設定することで運転性能を調整することが可能です。

図4　諸元入力画面

バイクの車種や排気量に応じてエンジン回転数ごとのトルク値や、変速装置のギア比を調整することができます。図5はギア比の設定画面です。

図5　ギア比の設定画面

車体傾斜機能

シミュレータには車体を左右に±7°傾斜する機能があります。UC-win/Road上でのカーブ走行時、車体を傾けることでステアリング値が変化して実車と同様にカーブを曲がっていくことができます（セルフステアリング）。また、シミュレータ内部のモータ制御により車体が傾いた状態から加速することで中立位置に戻ろうとする力 （復元力）が働きます。

図6　車体傾斜機能

MT/AT切替

シミュレータをMT車仕様・AT車仕様に簡単に切り替えることができます。シートを取外し・交換、フットレストの脱着、左レバー（MTのときクラッチレバー、ATのときリアブレーキ）の固さ調整が可能です。