New Products & Service 橋梁上部工

落橋防止システムの設計計算
(部分係数法・H29道示対応) Ver.3

桁かかり長、縁端拡幅、落橋防止構造、横変位拘束構造の照査に対応した落橋防止システム

電子納品
電子納品

●新規価格 77,000円(税抜70,000円)

●リリース2021年3月

橋台の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)セミナー
日時 : 2021年5月27日(木) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : ¥19,800(税抜¥18,000)

Ver.3の改定内容

「落橋防止システムの設計計算(部分係数法・H29道示対応)Ver.3」では、下記の機能追加や拡張を行いました。

  1. 「落橋防止壁」、「変位制限壁」の自動配筋機能対応
  2. 鉄筋コンクリート、鋼製ブラケットによる縁端拡幅対応

「落橋防止壁」、「変位制限壁」の自動配筋機能対応

落橋防止システムにおける鉄筋コンクリート部材の自動配筋機能に対応しました。自動配筋の対象は、橋軸方向に対する落橋防止構造の「落橋防止壁」及び橋軸直角方向に対する横変位拘束構造の「変位制限壁」です。本機能では、形状や作用力、配筋のトライアル範囲等を設定していただき自動トライアル計算を行うことで、各照査で判定OKとなる最も鉄筋量が少ない配筋を選定します。

また、自動配筋の大まかな流れは下記の通りとなります。


図1 自動配筋フロー

「図1」をもとに、下記の条件で配筋の自動決定を行います。

  1. 自動配筋対象は、アンカー筋及びせん断補強筋とする。
  2. 配筋段数はアンカー筋の取り扱いが「単鉄筋」の場合上面1段、「複鉄筋」の場合上面1段下面1段とする。
  3. 曲げ照査の段階で判定OKとなる配筋がない場合、トライアル計算を中止する。
  4. 最大トライアル回数は100,000回とする。

鉄筋コンクリート、鋼製ブラケットによる縁端拡幅対応

これまで、H29道示は新設設計を対象としており、縁端拡幅について明確な規定がなかったことから、H29道示版での対応を見送っていました。

今回の改定では、次の文献の縁端拡幅の照査項目や考え方を参考に、「鉄筋コンクリートによる縁端拡幅」および「鋼製ブラケットによる縁端拡幅」に対応しました。

  1. 「既設橋梁の耐震補強設計工法事例集 平成17年4月(財)海洋架橋・橋梁調査会」(P.Ⅱ-245)
  2. 「兵庫県南部地震により被災した道路橋の復旧に係る仕様」の準用に関する参考資料(案)平成7年6月 社団法人 日本道路協会」(P.Ⅲ-24)

また、各部材に対する照査項目は下記の通りです。


(1)鉄筋コンクリート部材による縁端拡幅

  1. 曲げに対する照査
  2. せん断力に対する照査
  3. 押抜きせん断力に対する照査

図2 鉄筋コンクリート部材による縁端拡幅

(2)鋼製ブラケットによる縁端拡幅
<ブラケット本体>

  1. 鋼材の圧縮応力度に対する照査
  2. 鋼材の引張応力度に対する照査
  3. 鋼材のせん断応力度に対する照査

<アンカーボルト>

  1. 軸方向引張力に対する照査
  2. せん断力に対する照査
  3. 付着破壊に対する照査
  4. 引張応力度及びせん断応力度による組合せ応力に対する照査
図3 鋼製ブラケットによる縁端拡幅

各部材の照査に合わせて、照査対象の限界状態、部分係数考慮の有無、コンクリート負担分のせん断力に対する考え方等の設定も用意しており、設計者の考え方に合わせた設計を行うことが可能です。


(Up&Coming '21 春の号掲載)

LOADING