New Products & Service 維持管理・地震リスク

橋梁点検支援システム
Ver.4

損傷状況の記録、各種点検調書、部材図・損傷図を作画するシステム

計算・CAD統合
電子納品
SXF3.1
計算・CAD統合
電子納品
SXF3.1

●新規価格 385,000円(税抜350,000円) 
  国総研版:312,400円(税抜284,000円)

●リリース2021年4月

橋梁長寿命化・維持管理体験セミナー
日時 : 2021年4月23日(金) 13:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : 無料

はじめに

本製品は、「橋梁定期点検要領(平成31年3月)国土交通省 道路局 国道・技術課」、「橋梁定期点検要領(平成26年6月)国土交通省 道路局 国道・防災課」に準じ、定期点検業務での近接目視による損傷状況の把握、対策区分の判定および、それらの結果を記録して橋梁単位での損傷情報を効率よく一括管理できるプログラムです。近年、道路橋マネジメントとしての「維持管理」が重要視され、橋梁点検業務のシステム化需要が高まっている中、今回の改定では更なる作業の効率化・作業量の軽減化が実現可能になりました。


インフラデジタルデータベースシステム(以下、インフラデジタルDB)への対応

インフラデジタルDBとは、国土交通省が推進する『インフラ分野のDX』への対応を目的とした、全国に点在する橋梁やトンネルなど、道路に関連する構造物や付属物の位置情報・構造寸法他の各種諸元および図面、現地状況写真や損傷写真を含む各種点検結果を網羅的に一元管理するクラウド上のデータベースシステムです(図1)。

今回の改定では、維持管理システム(図2)の構築としてインフラデジタルDBと連携し、データベース上に存在する各種諸元や図面・点検情報など、インターネットを介した参照および送受に対応しました。これにより、点検記録の一元管理が可能となるほか、各種諸元や点検情報などをデータベースより検索・取込むことにより、入力の手間を大幅に削減でき、作業の効率化が図れます。また、登録されている経年の点検結果を検証することで、対象物の損傷傾向を把握することも可能です。


図1 インフラデジタルDB
図2 維持管理システム(橋梁編)

AI損傷度判定支援システム(以下、AI判定システム)への対応

AI判定システムとは、損傷写真をクラウド上の当該システムへ送信することで、インフラデジタルDB内に存在する膨大な損傷情報より損傷程度(ひび割れ)を自動判定するシステムです。

本製品の損傷旗揚げ情報設定画面または写真管理ツールより登録した損傷写真をAI判定システムへ送信することにより、点検者の経験に左右されない点検結果を得ることが可能になりました(図3)。また、写真管理ツールでは、過年度の損傷写真を登録することでAIによる損傷程度の判定を行い、当時の判定結果に対する検証など、二次的なご利用も可能です。


図3 AIによる損傷判定活用イメージ

タブレットPCへの対応

タブレットPC(Windows)への対応により、タッチパネルディスプレイでの操作が可能になりました。お絵かき感覚で損傷状況をスケッチできるため、点検情報の入力が容易に行えます。また、インターネット接続が可能な環境であれば、その場でインフラデジタルDBへアクセスし、対象物の図面や要素・部材番号図等のダウンロード、点検時に作成・撮影した損傷図や損傷写真等のアップロードが可能です。


おわりに

本改定では上記にご紹介しました内容の他、対策区分判定および健全性診断の支援機構やインターフェイスのスマート化を図るなど利便性の向上を図っています。また、今後の展開としましては、橋梁を構成するコンクリート部材の一部が落下して第三者に与える被害を予防することを目的とした『第三者被害予防措置要領』への対応、AIによる損傷判定の対応損傷種類拡張など、更なる利便性および機能性の向上を予定しています。どうぞご期待ください。


(Up&Coming '21 春の号掲載)

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