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基礎の設計・3D配筋
(部分係数法・H29道示対応) Ver.4

H29道路橋示方書に準拠した逆T式橋台、重力式橋台の設計計算、図面作成プログラム

●新規価格 Advanced:530,000円 Standard:421,000円 Lite:284,000円

●リリース2020年9月

3DA対応
計算・CAD統合
 3D配筋対応
 基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)セミナー
日時 : 2020年11月5日(木) 9:30~16:30
会場 : 東京本社・各会場(TV会議)/オンライン
参加費 : \18,000

改訂内容

「基礎の設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応)Ver.4」では、主に以下の改訂を行いました。

(1)杭基礎:斜面の傾斜を考慮した地盤ばね低減の安定計算対応

(2)杭基礎:偶発作用時のせん断耐力算定拡張

(3)杭基礎、直接基礎:鉄筋材質SD295対応

(4)3Dアトリビュート対応

(5)図面:場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法対応

杭基礎:斜面の傾斜を考慮した地盤ばね低減の安定計算対応

斜面上に杭基礎を設ける場合には、斜面の影響,表土の土性を考慮し、設計地盤面より浅い部分の荷重効果及び設計地盤面より下方の杭の前面地盤反力係数を適切に考慮する必要があります。斜面傾斜は、橋台基礎で想定される下記4ケースに対応しました(例3×4杭配置の場合)。


図1-1 図1-2
橋軸方向(X方向)荷重向き(→)に傾斜あり 直角方向(Y方向)荷重向き(↑)に傾斜あり
図1-3 図1-4
橋軸方向(X方向)荷重向き(←)に傾斜あり 直角方向(Y方向)荷重向き(↓)に傾斜あり

斜面の段差は下記3ケースに対応しました。


 
図2-1 斜面段差=無し 図2-2 斜面段差=1  図2-3 斜面段差=2

h1~h3 の斜面の影響による水平方向地盤反力係数の補正係数(H29道示式14.6.2)から基礎前面の水平方向地盤反力係数を求め、安定計算(永続変動作用時)を行います。また、斜面の影響は、偶発作用や基礎ばねの計算時にも反映しています。

杭基礎:偶発作用時のせん断耐力算定拡張

Ver.3までの偶発作用時のせん断耐力算定は、『杭基礎のせん断力≦杭基礎のせん断耐力(杭基礎全体)』のみの対応として、杭頭のせん断力,せん断耐力を用いて照査していました。青本(H29道示設計計算例P.515~)は杭基礎全体の照査であったためこのようにしていましたが、本件に関して多くの要望を頂いたため、『杭体のせん断力≦杭体のせん断耐力』の選択肢を追加し、各杭の杭体せん断力分布に着目し杭頭から杭先端までの全範囲でせん断力がせん断耐力以下であることを照査する機能を追加しました。

配置区間は、「偶発作用」-「計算条件①」画面で選択した『せん断照査方法=杭体のせん断力≦杭体のせん断耐力』のとき、スパイラル鉄筋を第1区間(杭頭)からどの区間まで配置するかの設定を設けました。


画像をクリックすると大きな画像が表示されます。 画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
図3 せん断耐力算定の設定 図4 抗体せん断耐力の設定

杭基礎、直接基礎:鉄筋材質SD295対応

鉄筋材質SD295は、H29年道示に明確な数値規定がない事を理由に制限しておりましたが、杭基礎(杭体/フーチング/杭頭接合)、直接基礎(フーチング)の鉄筋材質SD295を追加し、該当基準値の直接入力、計算に対応しました。

3Dアトリビュート対応

全ての基礎形式に対して3D描画属性表示に対応しました。例えば、杭基礎の場合だとファイル名,設計基準強度,主鉄筋材質の情報等を表示しています。

図5 杭基礎 3Dアトリビュート

図面:場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法対応

「場所打ちコンクリート杭の鉄筋かご無溶接工法 設計・施工に関するガイドライン」無溶接金物参考図に添った図面作成に対応しました。

<従来工法からの主な変更点>

・補強リング

 補強筋と主鉄筋の間に平鋼(FB)の補強リングを配置

・スペーサ

 上端部にフックを設け帯筋に掛け、下端部は補強リングに溶接

・無溶接金物(Uボルト)

 主鉄筋をU型ボルトと補強リングで挟みナットで固定

図6 スペーサ形状変更と平鋼(FB)補強リング材

図7 Uボルト取付

(Up&Coming '20 秋の号掲載)

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