OSSのデメリット
様々なメリットがあるOSSですが、デメリットもあります。ソースコードが公開されているたため、致命的なセキュリティリスクが在る場合、それも広く知れ渡ってしまうということです。 OSSの脆弱性は比較的早く修正されますが、OSSを使用しているソフトウェアがすぐに更新されるわけではありません。悪意を持った攻撃者は、日々脆弱性をチェックし、それを使用していると思われるソフトウェアへの攻撃を試みます。昨今、ニュースになるランサムウェア、情報漏洩事件の多くで、人的な原因ではないものは既知の脆弱性が関係しているのがほとんどと言って良いでしょう。 OSSに起因する事件で話題になったものとして、OpenSSLの脆弱性Heartbleed、Apache Struts2の脆弱性、Javaの脆弱性Log4jがあげられます。いずれもかなりの被害が発生しました。 特にアメリカ政府を動かした事件として、2020年に起きたSolarWinds社のサプライチェーン攻撃があります。政府機関の使用しているソフトウェアも影響を受けており、ソフトウェアに使用されているOSSはなにか、またそれに脆弱性がないかを確認する方法が求められるようになりました。 また、OSSは一定のライセンスの下で管理されており、それに沿った利用が必要です。しかしながら、当初は無償であったものが有償や、商用利用が禁止に変わる場合もあります。ライセンス形態の変更にも注意が必要になります。
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