UC-win/WCOMD地盤要素の非線形構成則に関する資料
2001/2/1
(株)フォーラムエイト
大崎モデルのShear stress-strain curveの骨格曲線は以下のような数式で表現されています。
また、履歴則は一般的によく知られる以下のMasing則に従います。
ここで
γ :Shear Strain
τ :Shear Stress
γ0 :Shear Strain at turning point
τ0 :Shear Stress at turning point
G0 :initial elastic shear stiffness
b :soil type factor (1.6 for sand,1.5 for sand and clay1.4 for clay)
Su :max. shear strength
a (depends on failure strain)
大崎モデルのShear stress-strain curveはG0Su 、地盤の種類(Bの値)の3つをパラメータにもつ構成則です。
HELPにある算定式より、まずN値からG0 を定め、そしてSu を決定しています。
G0 =11.76N0.8
Su =G0 / 600 for clay、G0 / 850 for sand and Clay、G0 / 1100 for sand
N値と地盤種別を定めると大崎モデルのパラメータが決定し、骨格曲線が定まります。
Su はこの大崎モデルのパラメータを決定するものであります。この値を用いて地盤要素の破壊判定を行うもではありません。また、上式の構成から、τ=Su のときは常に γ = 0.01となります。言い換えれば Su はせん断ひずみが 0.01 のときのせん断応力であるという点に注意してください。従って、Su を室内実験より同定する場合には注意が必要です。また a の値は負の値をとってはならないため、G0Su を別々に定める時、G0 /Su >100 となるようにしなければなりません。
WCOMD適用上の注意
せん断ひずみが0.01をこえると、せん断剛性は極端に低くなり、地盤の塑性化を表現します。地盤反力度の上限値等を表現するためのものです。
最大せん断ひずみ0.01以下 最大せん断ひずみ0.01以上
参考文献
Shawky, A. and Maekawa, K. :Computational Approach to Path-Dependent Nonlinear RC/Soil Interaction, Proc. of JSCE, No.532/V-30, 1996.2
Shawky, A. and Maekawa, K. :Nonlinear Response of Underground RC Structures under Shear, Proc. of JSCE, No.538/V-31, 1996.5
OHSAKI, Y. :Dynamic Characteristics and One-Dimensional Linear Amplification Theories of Soil Deposits Research Report 82-01, Department of Architecture Faculity of Engineering University of Tokyo,1982.3
Ohsaki, Y. :Some notes on Masing's law and nonlinear response and soil deposits, Journal of the Faculity of Eng.(B),The University of Tokyo,Vol.XXXV,No.4,1980
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