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  プログラム概要

平成29年道路橋示方書に対応し、部分係数法による照査を新たに導入しております。
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  関連情報
新製品紹介

  Ver.2.0.0 改訂内容 <2018年 6月 29日リリース>NEW

  1. 平成29年11月 道路橋示方書・同解説に対応しました。
  2. Ver.1から変更のある項目は、以下のとおりです。
    (1)Block入力断面の対応。
    (2)Undo/Redo機能の対応。
    (3)入力された鉄筋量合計の表示に対応。
    (4)耐久性能照査に対応。
  プログラムの機能と特長

鉄筋コンクリート部材の限界状態1における
特性値算出方法

コンクリートの圧縮応力度が設計基準強度の2/3を超えるとコンクリートに残留ひずみが生じる可能性がございます。そのため、降伏曲げモーメントの特性値の算出にあたり、鉄筋の引張応力度が降伏強度に達した際に、コンクリートの圧縮応力度が設計基準強度の2/3に達する場合には、コンクリートの圧縮応力度が設計基準強度の2/3に達するときの抵抗曲げモーメントを、降伏曲げモーメントの特性値として扱い、制限値と比較致します。なお、圧縮応力度が設計基準強度の2/3以下となる範囲では、以下の応力度−ひずみ曲線を使用します。

耐久性に関する照査
部材が設計耐久期間を100年とした場合において、耐久性を確保するよう、内部鋼材の防食、コンクリート部材の疲労について以下を確認します。

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▲コンクリートの応力度-ひずみ曲線
<内部鋼材の防食>
永続作用が支配的な状況において、鉄筋コンクリート構造部材については、引張応力度が制限値を越えていないか確認致します。プレストレストコンクリート部材については、プレストレストコンクリート適応範囲のコンクリートの圧縮応力度及びコンクリートの斜引張応力度が制限値を越えていないか確認致します。

<コンクリート部材の疲労>
繰り返し作用する活荷重などの変動作用に対して、疲労の影響がないように設計を行う必要がございます。変動作用の組合せについては、次式の組合せのみを対象とします。

  • 1.0(D+L+PS+CR+SH+E+HP+U)  (1)

鉄筋コンクリート部材の場合には、鉄筋の引張応力度及び、コンクリートの圧縮応力度について制限値を越えていないかを確認致します。プレストレストコンクリート部材の場合には、PC鋼材の引張応力度、コンクリートの圧縮応力度、コンクリートの斜引張応力度について制限値を越えていないか確認致します。

制限値と比較する応力度の種類
鉄筋の引張応力度 プレストレストコンクリート部材
鋼材の防食 鉄筋の引張応力度 コンクリートの圧縮応力度
コンクリートの斜引張応力度
コンクリート部材の疲労 鉄筋の引張応力度
コンクリートの圧縮応力度
PC鋼材の引張応力度
コンクリートの圧縮応力度
コンクリートの斜引張応力度
表1 耐久性能照査に用いる応力度

耐荷性能に関する照査
作用の組合せに対して、限界状態1又は2は(1)式を、限界状態3は(2)式を満足することを確認します。

▲「初期入力」画面の適用基準スイッチ

ここに、Si:応答値、γpi:荷重組合せ係数、γqi:荷重係数、Pi:作用
 RS:限界状態1又は2の特性値、RU:限界状態3の特性値
 ξ1:調査・解析係数、ξ2:部材・構造係数、
 φRS:限界状態1又は2の抵抗係数、φRU:限界状態3の抵抗係数

なお、本製品は、平成29年道路橋示方書にのみ対応した製品となります。旧道路橋示方書およびその他の基準による照査は含まれません。
※使用可能な材質は、コンクリート、鉄筋、PC鋼材のみとなります。

照査
項目
限界状態1 限界状態3 適用範囲
曲げ、
軸力
Md≦Myd Md≦Mud
せん
断力
Sd≦Sucd
Sd≦Susd
Sd≦Sucd
Sd≦Susd
ねじり Mtd≦Mtusd
Mtd≦Mtucd
Mtd≦Mtusd
Mtd≦Mtucd
照査
項目
限界状態1 限界状態3 適用範囲
曲げ、
軸力
σc≦σctl
σc≦σccl
Md≦Mud σc≦σc0
σp≦σp0
せん
断力
σI≦σIm Sd≦Sucd
Sd≦Susd
σI≦σI0
σc≦σctl
ねじり σI≦σIm Mtd≦Mtusd
Mtd≦Mtucd
σI≦σI0
表2 鉄筋コンクリート構造 表3 プレストレストコンクリート構造
  照査結果
各限界状態における照査結果をサポートしております。また、図面として、従来製品と同様にM-φ曲線および、N-M図を作成します。

 
▲M-φ曲線   ▲N-M図
  リボンコントロール
アイコンのサイズが大きくなり、下部に機能説明を表示することで、新規ユーザにとっても分かり易い仕様となります。

断面のブロック化入力機能
一軸対称の断面を複数の台形と円形の組合せで表したパターンにてご入力していただけます。ユーザーが任意の対称断面をご入力していただくことが可能となります。

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▲ブロック入力選択画面及び寸法入力画面

アンドゥ・リドゥ機能
一度行った作業を元に戻したい場合、アンドゥボタンもしくはリドゥボタンをクリックするだけで、データを変更前に戻すことが可能です。

入力データ出力機能
ご入力いただいた照査条件などを出力致します。照査がどのような入力条件で行われたかレポートのみで確認していただくことができます。

詳細データ出力機能
算出式や計算過程における値の出力致します。照査結果の検算などにご利用していただくことができます。


保存ファイル
ファイル保存形式をバイナリからXMLへ変更しております。XMLファイルはメモ帳等で中身を確認することが可能で、データ破損に対する修復の可能性が向上しております。
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  適用基準及び参考文献

  • 道路橋示方書 I 共通編 平成29年7月 (社)日本道路協会
  • 道路橋示方書 III コンクリート橋・コンクリート部材編 平成29年7月 (社)日本道路協会
  • 道路橋示方書 IV 下部構造編 平成29年7月 (社)日本道路協会
  • 道路橋示方書 V 耐震設計編 平成29年7月 (社)日本道路協会

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