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  プログラム概要

本プログラムは、クライミングクレーンの設計計算を行うプログラムです。
応力照査を行う部位は、タワー、タワー支え、ベース、ベースステーです。ジブ(ブーム)、旋回体などは、荷重としてタワー天端に作用させます。
クライミングクレーンPlanning百科 平成18年12月発行改訂版 (社)日本建設機械化協会を参考文献として製品化しています。

  関連情報
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  プログラムの機能と特長

■各クレーンの状態
本プログラムは、以下に示す各クレーンの状態で応力照査を行います。

作動時

停止時

■荷重

基本荷重ケース
各クレーンの状態において、風・地震の有無により、以下に示す基本荷重12ケースを想定しています。
No 荷重の種類 備考
B1 垂直動荷重(1) 「定格荷重×最大作動半径」時の吊荷重1、巻上ワイヤ
B2 垂直動荷重(2) 「最大定格荷重×入力作動半径」時の吊荷重2、巻上ワイヤ
B3 垂直静荷重(1) 「定格荷重×最大作動半径」時のクレーン、タワー、ベース、ステー
B4 垂直静荷重(2) 「最大定格荷重×入力作動半径」時のクレーン、タワー、ベース、
ステー
B5 水平動荷重(1)(旋回) 「定格荷重×最大作動半径」時の吊荷重1、ジブ、旋回体の旋回の
旋回慣性力
B6 水平動荷重(2)(旋回) 「最大定格荷重×入力作動半径」時の吊荷重2、ジブ、旋回体の
旋回の旋回慣性力
B7 作動時風荷重(1)(水平) 「定格荷重×最大作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、
ベースの風荷重
B8 作動時風荷重(2)(水平) 「最大定格荷重×入力作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、
ベースの風荷重
B9 地震荷重(1)(水平) 「定格荷重×最大作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、
ベースの地震荷重
B10 地震荷重(2)(水平) 「最大定格荷重×入力作動半径」のジブ、旋回体、タワー、ステー、
ベースの地震荷重
B11 垂直静荷重(0)(垂直) 「最大作動半径」時の吊り荷なし
(ジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの自重)
B12 停止時風荷重(水平) 「最大作動半径」時の停止時
(ジブ、旋回体、タワー、ステー、ベースの風荷重)

組合せ荷重ケース
各クレーンの状態において、風・地震の有無と風荷重・地震荷重の作用方向(水平)により、以下に示す組合せ荷重の12ケースを想定し、各組合せ荷重ケースにおける、各部位の断面力を2次元フレーム解析で得られ、応力照査を行います。
作動状態 組合せ
ケース
基本荷重ケースの
組合せ
風・地震荷重の
作用方向
作動時
風無
地震無
定格荷重×最大作動半径 CB1 φ{ψB1+B3+B5} ――
最大定格荷重×作動半径 CB2 φ{ψB2+B4+B6} ――
作動時
風有
定格荷重×最大作動半径 CB3 φ{ψB1+B3+B5}+B7 ―>
CB4 φ{ψB1+B3+B5}-B7 <―
最大定格荷重×作動半径 CB5 φ{ψB2+B4+B6}+B8 ―>
CB6 φ{ψB2+B4+B6}-B8 <―
作動時
地震有
定格荷重×最大作動半径 CB7 B1+B3+B5+B9 ―>
CB8 B1+B3+B5-B9 <―
最大定格荷重×作動半径 CB9 B2+B4+B6+B10 ―>
CB10 B2+B4+B6-B10 <―
停止時 吊荷無×最大作動半径時
停止時風荷重
CB11 B11+B12 ―>
CB12 B11-B12 <―

ここに、
ψ  : 衝撃係数
φ  : 作業係数
―> : 風荷重または、地震荷重によるタワー天端のモーメントが時計回りのとき
<― : 風荷重または、地震荷重によるタワー天端のモーメントが反時計回りのとき

■各部位のモデル
タワーモデル
  • 1本の骨組み構造としてモデル化します(2次元)。
  • ジブ、旋回体、吊荷重は荷重として、タワー天端に直接作用させます。
  • タワー部材は、自重、風荷重、地震荷重を受けています。

タワー支えモデル
  • 2次元骨組み構造としてモデル化します。
  • タワー支えの設置した位置でのタワーの反力は荷重とします。

ベースモデル(ベースステーを含む)
  • 2次元骨組み構造としてモデル化します。
  • タワーモデルの最下点での反力は、ベースモデルの上部に作用します。
  • 各部材は、自重、風荷重、地震荷重を受けています。

■特長
  1. タワー天端以上の構造は、基本的にジブ(ブーム)と旋回体の二つにまとめ、これらの重量と重心位置を入力します。
  2. 旋回慣性力の考慮する/しないの選択が可能です。
  3. タワー支え、ベースステーの有無の選択が可能です。
  4. クライミングクレーンの構成部材はデータベースで管理します。
  5. タワー支えは、複数段、複数タイプの設定が可能です。
  6. 各モデル(タワーモデル、タワー支えモデル、ベースモデル)のフレーム解析結果(変位、反力、断面力)のビジュアル表示、数値出力・印刷が可能です。
  7. 部材の詳細応力照査結果の印刷、ファイル出力が可能です。

▲計算処理の流れ
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  適用基準

  • クレーン構造規格 (平成15年厚生労働省告示第399号)
  • クレーン等安全規則 (平成13年厚生労働省告示第171号)
  • クライミングクレーンPlanning百科 平成18年12月発行改訂版 (社)日本建設機械化協会
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