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主な適用範囲は次のとおりです。
適用基準 |
道路橋梁通用基準(JTG D60-2004) |
躯体形状 |
逆T式、重力式(一形、埋め式を含む)、任意形状 |
基礎形式 |
直接基礎、杭基礎(場所打ち杭、PHC杭) |
断面照査 |
杭本体、竪壁、底版前趾、底版後趾 |
荷重ケース |
組合 I 〜IVの合計20ケース |
橋台の設計(中国基準)は、中国基準である道路橋梁通用基準(JTG D60-2004)に準拠しています。
橋台形式は、中国で一般的な逆T式橋台、一形(重力式橋台)、U形(重力式橋台)および埋め式(重力式橋台)に対応し中国での需要に応えています。
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▲逆T式橋台 |
▲一形橋台 |
機能及び特長
中国基準では、限界状態照査と使用状態照査の2種類の照査を行います。限界状態照査では組合TとUに対して終局耐力(曲げモーメント、軸力、せん断力)を照査します。使用状態照査では組合Vについてひび割れ照査を行います。
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▲メインウィンドウ |
▲初期設定画面 |
また、荷重の取り扱いも日本基準とは大きく異なり、自重、土圧力、自動車荷重などの荷重種類ごとに異なる補正係数(割増係数)を乗じます。本製品では荷重補正係数を一括して設定することができるようにしています。任意荷重(ユーザー定義荷重)も同一画面で設定できるため、煩雑な荷重補正係数を一元管理できます。
▲荷重補正係数一覧画面
中国基準の計算に用いる荷重には大きく分けて、永久荷重、変動荷重および偶発荷重の2つになります。
永久荷重としては、自重、上部工反力、地表面荷重、土圧力、踏掛版荷重、任意荷重など、変動荷重としては、自動車荷重、衝撃荷重、自動車荷重からの土圧力、制動荷重、群集荷重、温度変化影響、支承摩擦力などがあります。偶発荷重としては地震力があります。
中国ではこれらの荷重に、荷重タイプごとの係数を乗じたものを組み合わせたものを、設計作用力として用います。荷重組合せの算定式は次のようなものとなります。
- 限界状態
- 永久作用設計値と可変作用設計値の組合わせ
- 使用状態(短期組合せ)
- 永久作用標準値と可変作用標準値の組合わせ
- 使用状態(長期組合せ)
- 永久作用標準値と可変作用の標準値組合わせ
基礎形式は直接基礎と杭基礎に対応しています。中国では小規模橋台が多く直接基礎が主流でしたが、近年地盤の悪い場所での施工や橋台の大規模化に伴い杭基礎が増えています。本製品では中国市場で主に用いられる場所打ち杭とPHC杭に対応し、支持力の自動計算も行えます。
中国基準での杭基礎の設計では地盤バネは地表面からの深度に比例して大きくなり、三角形あるいは台形分布となります。日本基準では深さによらず同一層では一定ですので、考え方が大きく異なるところです。
▲杭データの設定画面(PHC杭)
印刷出力に関しては、設計条件や計算過程の詳細を出力する日本語版橋台の結果出力を活かし、中国基準に則した出力書式としました。
▲印刷プレビュー画面
中国での設計現場の現状では、1日で設計と図面作成を行うことが求められています。本製品は、CAD機能を持っておりますので、本製品だけで設計書作成から図面作成までシームレスに行うことができますので、中国市場でのニーズに応えることができると考えています。
安定計算、部材の設計から一般図、配筋図のCAD作図も可能です。
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▲一般図 |
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▲配筋図 |
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