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部分係数による計算処理
道路橋示方書・同解説(平成29年版)より、部分係数法の考え方が設計に取り入れられています。
本製品ではこれに対応するため、部分係数による計算処理を以下のように行っています。
部分係数表(プログラム−メニュー−基準値−部分係数)を参照して、各荷重データ(作用の種類)に応じた部分係数を取得し、下記のいずれかの処理を行います。
- 死荷重データ(D)
- 活荷重データ(L)
- 雪荷重(SW)
- 支点沈下データ(SD)
に対して、
計算に用いる荷重値 =
入力された荷重値 × 荷重係数γq × 荷重組合せ係数γp
この計算に用いる荷重値で解析を行い、結果を出力します。
- クリープ(CR)
- 乾燥収縮(SH)
- 温度差の影響(TF)
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▲部分係数 |
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に対して、
出力する計算結果 = 内部計算結果 × 荷重係数γq × 荷重組合せ係数γp
このまま結果を出力します。
作用の種類
本製品で扱う荷重データ(作用の種類)は次に示すとおりとなります。これらの荷重データ(作用の種類)に対して、道路橋示方書・同解説(平成29年版)、T編、3.1作用の種類 に基づき、荷重記号および作用特性の分類をすると以下のとおりとなります。
死荷重データ(D) (永続作用)
活荷重データ(L) (変動作用)
雪荷重(SW) (変動作用)
クリープ(CR) (永続作用)
乾燥収縮(SH) (永続作用)
温度差の影響(TF) (変動作用)
支点沈下データ(SD) (永続作用)
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▲作用の種類 |
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各荷重データに対する荷重記号および作用特性の分類については、本製品においては、例えば、死荷重データあるいは活荷重データという区分の中での荷重データ入力が明確であるため、各荷重データに対する荷重記号および作用特性の分類は上記に示す通りプログラムでは内部固定としています。
作用の組合せ
想定される荷重ケースと作用の組合せについては、次のように考えます。
構造モデル |
荷重ケース |
作用の組合せ(記号) |
非合成桁 |
死荷重+活荷重 |
(D+L)or(D+L+TH) |
合成桁(合成前) |
死荷重 |
(D+L)
雪荷重の作用もあり得ることから、(D)ではなく(D+L)とします。 |
合成桁(合成後) |
死荷重+活荷重 |
(D+L)or(D+L+TH) |
クリープ(CR)、乾燥収縮(SH)、温度差の影響(TF)、支点沈下データ(SD)についても、(D+L)or(D+L+TH)の作用組合せの中で考慮可能としています。 |