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Q&A BOXカルバートの設計 Q&A


目  次
T 断面方向

1.適用範囲、制限事項

Q1−1.鉄筋の許容応力度は、σsa=160.0N/mm2ではないのか?

Q1−2.初期入力において、BOX内空幅・BOX内空高は1m未満の数値を入力できないが、計算できないのか?

Q1−3.地震時の検討は可能か。

Q1−4.本体に斜角がある場合の計算はできるか。

2.死荷重

3.温度変化

4.土 圧

5.任意死荷重

Q5−1.頂版天端を境に、2層盛土となる場合の土砂の設定はどうすればよいか?

6.活 荷 重

Q6−1.定型活荷重のうち定型2だけを載荷することは可能か。

7.様々な荷重の設定方法。

Q7−1.衝突荷重はどのように設定したらよいか。

8.荷重の組み合わせ及び抽出方法。

9.剛 域

10.地盤反力度

Q10−1.水圧を考慮しているにも関わらず、外力集計では水圧を無視した水平力が表示されているのはなぜか。

Q10−2.地盤反力度の算出式について、本プログラムは道路橋示方書の式(=ΣV/B+6Me/B2)を使用していて土工指針の式とは異なっている。その理由は何か。

11.杭 基 礎

Q11−1.杭基礎の場合、杭体の設計はどうすればよいか?

12.バネ基礎

13.安定計算

14.断 面 力

Q14−1.旧製品(BOX・カルバートの設計計算)にあったような断面力の抽出ケースの照査はできないのか。

15.配 筋

16.必要鉄筋量

17.曲げ応力度

18.せん断応力度

Q18−1.斜引張鉄筋と共同して負担する場合の許容せん断応力度τa2は何を計算するときに使われるのか。

Q18−2.土工指針に記載されている斜引張鉄筋の計算方法に対応しているか。

19.付着応力度

Q19−1.[考え方]−[応力度照査]に「付着応力度の照査」という項目があるが、これについての規定は何か。

20.段落とし

21.骨組データの変更他

Q21−1.フレーム解析結果のAll とAim Pitのチェック欄の意味は?

Uウイング

22.形 状

23.土 圧

24.風荷重

Q24−1.建設省タイプを選び、ウィング天端に壁高欄及び遮音壁等を設置する時の風荷重、衝突荷重といった防護柵にかかる荷重はどこで考慮すればよいか。

25.活荷重

26.断面力

27.配 筋

28.必要鉄筋量、応力度

29.補強鉄筋

Q29−1.「ウイングの補強鉄筋」はどのような用途で使用するものか?

30.段落とし

V縦方向の計算

31.縦方向の計算

Q31−1.形状→土被り 入力では舗装厚も含めて入力するのか?

W図面作成

32.図面作成モード

Q32−1.配筋図作成の際、「タイトル版」に自分で作成したタイトルを追加する事はできるのか?

Q32−2.杭基礎の埋込長を入力(例えば0.100m)しているのに、図面ではそれ以上で作図されるが?

Q32−3.基準値→設計条件→スターラップの間隔で得られる結果は、図面連動時には反映されるのか?

Q32−4.ウィング鉄筋をピッチ250で入力した際、配筋図ではピッチが500になっているが、基準ピッチを250にする方法は?

Q32−5.組立筋の間隔はどのように設定するのか?

Q32−6.ハンチ筋の折り曲げ長さはどの様にして決めているのか?

Q32−7.生成図面中の図形の削除は可能か?

Q32−8.編集機能により生成図面の図面間の移動方法。

Q32−9.縦方向に複数ブロックを設定した場合、翼壁配筋図がうまく作成されないが?

Q32−10.斜角付きBOX時の配筋組立図に、片側の側壁鉄筋がない理由。

Q32−11.頂版・底版の外面主鉄筋の鉄筋長を500mm止めにした配筋図作成方法。

Q32−12.鉄筋を圧接継ぎ手で配筋作画する方法。

Q32−13.図面の縮尺の変更方法。

Q32−14.作図条件で作成したデータを他の配筋図製品で利用する方法。

Q32−15.カルバート本体配力筋と翼壁主鉄筋は整合性をとって配筋出来るか?

Q32−16.翼壁の被せ筋(巾止め筋)の使用の有無の設定方法。

Q32−17.入力制限となる内空高、幅1m以下の形状の設計は出来ないか?

Q32−18.スターラップの加工図を45度フックとしたい。

Q32−19.「図面作成」→「鉄筋情報」(各鉄筋の鉄筋情報)は、どのタイミングで初期化されるか。

Q32−20.「主鉄筋の低減」と「配筋ピッチ」の関係について。

Q32−21.主鉄筋ピッチを500mmから変えられない。250mmとしたいが、どうすればよいか。

Q32−22.条件入力が済んでいるにもかかわらず[図面作成]ボタンが反転していて実行できない。

Q32−23.相互配筋の設定が図面に反映されていない。

Q32−24.ウイングのハンチ筋の鉄筋径は右口左口の左右(計4箇所)で変えることはできるか。

Q32−25.ウイングおよび本体の図面が作成されない。

Q32−26.定尺鉄筋を使用した配筋図を作成するにはどうしたらよいか。

Q32−27.各入力画面で変更した内容が図面に反映されない。

Q32−28.DXF出力で、鉄筋点を円に変換して出力する際に半径の指定はできないのか。

Q32−29.[図面作成]モード−[基本条件]において「止水壁一体型」が選択できないが、なぜか。

Q32−30.スターラップの配筋情報を変えるにはどうしたらよいか。

Q32−31.鉄筋番号の円が楕円になっているのはなぜか。

Q32−32.「スターラップの配筋情報」はどこで確認することができるか。

Xその他

33.その他

Q33−1.「断面方向の出力に失敗しました。」というエラーメッセージはどういう意味か。


   
1.適用範囲、制限事項 
Q1−1. 鉄筋の許容応力度は、σsa=160.0N/mm2ではないのか?
A1−1. 『道路土工カルバート工指針(平成11年3月)社団法人日本道路協会』(P.42)、『土木構造物設計マニュアル(案)−土工構造物・橋梁編−(平成11年11月)建設省』(P.25)では、
鉄筋の許容応力度は、

 ・一般の部材...........180(N/mm2)
 ・厳しい環境下の部材...160(N/mm2)

と記載されています。

また、『建設省制定土木構造物標準設計第1巻解説書(側こう類・暗きょ類)(平成12年9月)社団法人全日本建設技術協会』(P.6)では、

 ・鉄筋の許容応力度.....160(N/mm2)

としていますが、「標準設計では不特定の施工場所を対象とせざるを得ないため,鉄筋の引張応力度は厳しい環境下の部材とした。」と注釈があります。

以上により、本プログラムでは一般の部材として初期設定し、設計者のご判断により設計条件に応じて「許容値」画面で変更していただくようにしております。
おそれいりますが、厳しい環境下をご検討される場合は、[許容値]画面にて『σsa』を変更してくださいますようお願いいたします。
 
Q1−2. 初期入力において、BOX内空幅・BOX内空高は1m未満の数値を入力できないが、計算できないのか?
A1−2. 初期入力時の自動設定は、適用基準に応じた標準図集データから寸法を自動設定するため、内空高、内空幅の入力下限値を1.0mとしております。
1.0m未満の内空幅、内空高の設計をする場合は、お手数ですが以下の手順で入力ください。

 (1) 初期画面上で必要な適用基準などを設定
 (2) 形状などについては(範囲内の値としておき)デフォルトなどのままの範囲で「詳細設定」ボタンを押す
 (3) 形状→本体形状にてお考えの形状を入力

以上によりご指摘の内空幅、内空高の範囲を0.2m〜とすることが可能です。
 
Q1−3. 地震時の検討は可能か。
A1−3. 申し訳ございませんが、本プログラムは地震時の検討には対応しておりません。
なお、死荷重時との相違が荷重強度と許容応力度だけであれば、以下の方法にて断面力算出,応力度照査が可能です。
・死荷重時のみを検討対象とします。
・死荷重時の荷重との差分を「荷重」−「任意死荷重」で設定します。
・「許容値」で地震時の許容応力度を設定します。
 
Q1−4. 本体に斜角がある場合の計算はできるか。
A1−4. 申し訳ございませんが、お問合せの斜角付きボックスカルバートの設計には対応しておりません。
なお、配筋図図面につきましては、斜角を考慮することが可能です。「図面作成モード」−「形状」−「本体」の入力画面に、斜角を設定する箇所(θ1・θ2)がございますので、この設定を変更して図面生成を行ってください。
2.死荷重
3.温度変化
4.土 圧
5.任意死荷重
Q5−1. 頂版天端を境に、2層盛土となる場合の土砂の設定はどうすればよいか?
A5−1. 本プログラムでは、盛土単位重量を2種類指定することはできません。
下記の方法でご対処して頂きますようお願いいたします。

上層をγt1,下層をγt2とします。

1.盛土単位重量に上層の値γt1(kN/m3)を設定します。

2.”1”により頂版天端以深の水平土圧強度に差が生じますので、その差分を「任意死荷重」で補正します。
  ・頂版天端の差分強度p1=0.0
  ・底版下面の差分強度p2=(γt2-γt1)×h×Ko
   (h:BOX全高,Ko:水平土圧係数)

「任意死荷重」で次のように入力してください。
 ・データ1:部位=左側壁,方向=水平,Lo=0.0,Lq=h,W1=p1,W2=p2
 ・データ2:部位=右側壁,方向=水平,Lo=0.0,Lq=h,W1=−p1,W2=−p2
なお、入力画面下側の死荷重ケースを、必ずチェックしてご利用下さい。
6.活 荷 重
Q6−1. 定型活荷重のうち定型2だけを載荷することは可能か。
A6−1. 定型2のみを考慮するには、以下の方法があります。

(1)「荷重」−「死荷重」にて、同じ水位の死荷重を2ケース作成し、「荷重」−「検討ケースの設定」にて、定型1を含む検討ケースのチェックをはずします。これにより、定型1を無視した断面力が算出されます。
(2)「初期入力」画面にて、「定型活荷重=考慮しない」と設定してください。ただし、この場合、定型2も考慮しませんので、定型2を「荷重」−「任意死荷重」にて設定する必要があります。
側圧強度はko・q(ko:水平土圧係数)となりますので、任意死荷重として左側壁全高に右向きに,右側壁全高に左向きにko・qを載荷してください。
7.様々な荷重の設定方法。
Q7−1. 衝突荷重はどのように設定したらよいか。
A7−1. Ver.1.03.00より衝突荷重の計算に対応しました。入力方法は下記の手順で行うことが出来ます。
 (1) 「初期入力」において、ウイングの風荷重(方法2)をチェックします。
 (2) 同じ画面の「ウイングに任意荷重」の考慮するをチェックし、詳細設定ボタンを押します。
 (3) 「荷重」のボタンを押すと****翼壁任意荷重(****は左右)のが画面に表示されますのでこれ押してください。
 (4) 任意荷重が面内の「任意荷重」の考慮するにチェックを付けて、荷重のを入力します。
以上で衝突荷重の入力が行えます。入力については画面内のヘルプボタンによって表示されるヘルプをご覧下さい。
8.荷重の組み合わせ及び抽出方法。
9.剛 域
10.地盤反力度
Q10−1. 水圧を考慮しているにも関わらず、外力集計では水圧を無視した水平力が表示されているのはなぜか。
A10−1. 外力集計は地盤反力度を算出するために行っています。
本プログラムでは、外水位は水平としておりますので、左右側壁には同じ大きさの水平力が作用し、結果、外力集計値には影響しません。つまり、外水位による水平力を考慮しても無視しても外力集計値は同値になります。
以上により、外力集計では外水位による水平力を無視しています。
 
Q10−2. 地盤反力度の算出式について、本プログラムは道路橋示方書の式(=ΣV/B+6Me/B2)を使用していて土工指針の式とは異なっている。その理由は何か。
A10−2. 計算書およびヘルプの地盤反力度の式「Q=狽m/L±6・MB/L2」と「道路土工カルバート指針 平成11年3月 社団法人日本道路協会」(P49)の(3-7)式についてご説明いたします。なお、ヘルプと計算書では一部記号が異なりますが、ここではヘルプの式で説明いたします。

ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「BOX本体断面方向の計算」−「安定計算」の(3)地盤反力度に記載してある計算式は(3-7)式を

pv1=pvd+(Q+D+E))/Bo
  =(pvd・Bo+Q+D+E))/Bo
  =狽m/L
   ここで、狽m=(pvd・Bo+Q+D+E)
       L =Bo

としたものです。
「道路土工カルバート指針 平成11年3月 社団法人日本道路協会」(P50)にQとEについて、「カルバートに対して荷重が偏心している場合は、その影響を考慮する」と記述があります。第2項「±6・MB/L2」は荷重が偏心している場合の影響を考慮する部分です。偏心量を設定されていない場合は、第2項は0となります。従いまして、本プログラムでの適用基準:土工指針の場合の地盤反力度の算出方法は土工指針の地盤反力度の算出方法と同様です。
11.杭 基 礎
Q11−1. 杭基礎の場合、杭体の設計はどうすればよいか?
A11−1. 本製品の杭基礎設計機能では、断面計算機能はサポートしておりません。
その為、別途断面計算の必要があります。
弊社別売の杭基礎プログラムをご使用いただき設計いただけると良いと存じます。
その方法はまず、BOX本体の作用力を得る必要があります。

1.「初期入力」画面で基礎形式を地盤反力度に変更
2.計算を実行すると、[計算書作成]の安定計算から出力が可能です。

上記方法で出力される作用力値をご参照頂き、杭基礎設計時の作用力として入力頂きご設
計ください。
12.バネ基礎
13.安定計算
14.断 面 力
Q14−1. 旧製品(BOX・カルバートの設計計算)にあったような断面力の抽出ケースの照査はできないのか。
A14−1. BOXカルバートの設計は旧製品で用意していた抽出ケース照査をなくし、全ケース照査のみを行うように変更しております。
お問い合わせにありますような旧製品にあった抽出ケース照査を行うことは出来ません。

多くの場合、最大応力度となる断面力は抽出ケースに含まれますが、次のようなケースのとき、抽出ケース照査時と全ケース照査時とで結果が異なります。
例えば、検討ケースが3ケースあり、その断面力が
  M1>M2>M3でN1>N2>N3
の関係にあって、ケース2(M2,N2)が最大応力度となる場合、ケース1(M1,N1),ケース3(M3,N3)は抽出ケースとなりますが、ケース2は抽出ケースとなりませんので、抽出ケース照査時には応力度照査の対象となりません。これに対して全ケース照査時は、ケース1,2,3ともに応力度照査を行います。

上記のことから本製品では全ケース照査で計算を行うように変更しました。
そのため、断面力図の出力は全ケース出力するようになっています。ただし、「計算書作成」の「出力オプション」ボタンを押したときに表示される画面において、検討ケースごとの出力を指定していただくことで調整が可能です。

なお、「計算確認」−「FRAME」−「断面方向」で、旧製品の「結果確認」−「断面方向FRAME」画面と同様、抽出ケースの断面力を出力することが可能です。
15.配 筋
16.必要鉄筋量
17.曲げ応力度
18.せん断応力度
Q18−1. 斜引張鉄筋と共同して負担する場合の許容せん断応力度τa2は何を計算するときに使われるのか。
A18−1. 本プログラムでは次のように計算しておりますので、ご検討されている設計条件,基準類の考え方と照合してください。
平均せん断応力度τmがコンクリートのみでせん断力を負担する場合の許容せん断応力度τa1を超える場合、「基準値」−「応力度照査位置」画面のせん断照査方法の指定に応じて必要スターラップ量を算出しています。ただし、τmは斜引張鉄筋と協同してせん断力を負担する場合の許容せん断応力度τa2以下という条件がありますが、τm>τa2の場合でも必要スターラップ量を算出しています。計算方法につきましては、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「BOX本体断面方向の計算」−「設計断面の照査」−「応力度計算」−「(2)せん断応力度」をご参照ください。また、関連説明をヘルプの「Q&A」−「T.断面方向」−「Q1 8−3」,「Q18−6」に記載しておりますので、あわせてご覧ください。

結果確認画面では、次の表示としています。

 ・τ≦τa1のとき、黒文字表示(通常表示)
 ・τa1<τ≦τa2のとき、青文字表示
 ・τa2<τのとき、赤文字表示

τa2はこの判定に使用しております。
 
Q18−2. 土工指針に記載されている斜引張鉄筋の計算方法に対応しているか。
A18−2. 本プログラムでは、道路土工記載の斜引張鉄筋量算出については、コンクリートが負担するせん断力(τa1・b・d/2)算出に用いるτa1に下記の不明な点があり、保留としております。
・道路土工カルバート工指針表3-13(P.41)と道示W表5.2.1(P.164)とに記載されているτa1値が異なり、基本値としてどちらの値を用いるべきか。
・軸方向圧縮力の影響CNについては考慮するように道路土工に記載されているが、有効高の影響Ce,引張主鉄筋比の影響Cptも合わせて考慮するのか記載がない。
この取扱いが明確になり次第対応する予定です。

申し訳ございませんが、以上のように、本プログラムでは土工指針時の斜引張鉄筋(スターラップ)の計算に対して完全な対応がとれておりません。上記不明点を仮定して照査される場合は、便宜上、次の方法で照査してくださいますようお願いいたします。

道路土工に道路橋示方書・同解説Wによる旨の記述がありますので、せん断照査方法=道示Wとして斜引張鉄筋(スターラップ)の計算を行ってください。ただし、このせん断照査方法=道示Wは、現行のJH基準を想定したもので、道路土工記載の「コンクリートの負担するせん断力は、τa1・b・dに1/2を乗じた値とする。」に対応していません。以下にせん断照査方法=道示W時の必要スターラップ量の計算方法を記述します。おそれいりますが、これを考慮のうえで予め基準値の許容せん断応力度τa1を補正してご検討下さいますようお願いいたします。

Aw=(1.15・Sh’・s)/(σsa・d)
Sh’=S−Sca
Sca=τa・b・d
τa=Ce・Cpt・CN・τa1

ここに、

Aw:必要スターラップ断面積(cm2)
Sh’:スターラップが負担するせん断力(N)
s:スターラップ間隔(cm)で基準値のスターラップ間隔の設定値を用いています。
σsa:スターラップの許容引張応力度(N/cm2)
d:有効高(cm)
S:せん断照査位置におけるせん断力(N)
Sca:コンクリートが負担するせん断力(N)
τa:補正を考慮した許容せん断応力度(N/cm2)
b:部材幅(=100cm)
Ce:有効高に関する補正係数(道示W4.3より算出しています。)
Cpt:引張主鉄筋比に関する補正係数(道示W4.3より算出しています。)
CN:軸方向圧縮力による補正係数(道示W5.2より算出しています。)
τa1:コンクリートのみでせん断力を負担する場合の許容せん断応力度(N/cm2)で、基準値の材料で設定された値を用いています。
19.付着応力度
Q19−1. [考え方]−[応力度照査]に「付着応力度の照査」という項目があるが、これについての規定は何か。
A19−1. 適用基準類(道路土工,標準設計,設計要領)には付着応力度の照査の必要性についての記載がありません。そこで、本プログラムではせん断応力度照査位置での付着応力度の照査を可能とし、適用については設計者の方のご判断にお任せしております。
20.段落とし
21.骨組データの変更他
Q21−1. フレーム解析結果のAll とAim Pit のチェック欄の意味は?
A21−1.
断面力値の表示方法を選択いただく設定です。
Allがチェックされたとき、全部材の断面力値を表示します。チェックされていないときは、画面左の骨組図上で赤表示している部材のみの断面力値を表示します。
AimPtがチェックされたときは、着目点の断面力値も表示します。チェックされていないときは、部材始終点のみの断面力値を表示します。
22.形 状
23.土 圧
24.風荷重
Q24−1. 建設省タイプを選び、ウィング天端に壁高欄及び遮音壁等を設置する時の風荷重、衝突荷重といった防護柵にかかる荷重はどこで考慮すればよいか。
A24−1. 風荷重、衝突荷重の計算につきまして、建設省基準ではその計算方法が明確にされておりません。よって本製品では、適用基準に建設省を選択した際、風荷重の計算には対応しておりません。
25.活荷重
26.断面力
27.配 筋
28.必要鉄筋量、応力度
29.補強鉄筋
Q29−1. 「ウイングの補強鉄筋」はどのような用途で使用するものか?
A29−1. 「初期入力」画面で指定するウイングの補強鉄筋は、「設計要領第二集擁壁・カルバート編[U]カルバート(平成4年10月)日本道路公団」3-9-2(3)(P.U-30)に、「カルバート本体の側壁には、ウイングからの伝達応力に対し補強鉄筋を配置する。」とあります。製品の『補強鉄筋』はこの鉄筋を指しております。また、「道路土工カルバート工指針(平成11年3月)社団法人日本道路協会」では、図3-37(P.70)に記載されています。
配筋データは、「配筋」−「左(右)口補強鉄筋」画面で入力ください。
30.段落とし
31.縦方向の計算
Q31−1. 形状→土被り 入力では舗装厚も含めて入力するのか?
A31−1. [土被り形状]は縦方向の地表面形状を入力していただく仕様となっており、上載土砂として扱うため、舗装部も含めた厚みを入力下さい。
ただし、その際の荷重は材料で入力されている盛土の単位重量(湿潤)とBOX全幅を乗じて求めた荷重(kN/m)から計算しており、舗装部の単位重量との差が問題とお感じの際には高さとして換算入力されるか、任意荷重(死荷重縦)で追加入力して下さい。
32.図面作成モード
Q32−1. 配筋図作成の際、「タイトル版」に自分で作成したタイトルを追加する事はできるのか?
A32−1. 作図条件の図面属性のタイトル版指定で図形データファイル(*.DHDF、*.DSDF)の読み込みをサポートしていますので、それらのファイルに独自のタイトル版データを追加して頂ければ図面に反映できます。
・*.DHDF・・・表シンボル用図形データファイル(表シンボル生成機能で作成)
・*.DSDF・・・部品用図形データファイル(UC−Drawの部品登録にて作成)
但し、CAD統合製品ではタイトル版を作画し、タイトル版用データファイルに追加する機能はサポートしておりませんので、別途、UC−Drawにて準備して頂く必要があります。
 
Q32−2. 杭基礎の埋込長を入力(例えば0.100m)しているのに、図面ではそれ以上で作図されるが?
A32−2. 図面作成時において、杭基礎の埋込長は、「入力モード」−「基礎」−「基本」で設定された値は使用せずに、「基準値」−「図面作図条件」−「線属性」−「省略線」の円柱省略タイプの上高の設定を使用して作図しています。
その為、杭基礎埋め込み長は、図面上でのmm単位での入力となりますので、0.100mの場合は、縮尺が1/50の場合で、円柱省略タイプの上高に2.0を指定していただくことで、入力モードで指定していただいた「杭基礎の埋込長」と同じ設定になります。
 
Q32−3. 基準値→設計条件→スターラップの間隔で得られる結果は、図面連動時には反映されるのか?
A32−3. 「基準値」-「設計条件」のスターラップの間隔は、配筋図には反映されせん。

配筋図の本体組立筋(スターラップ)は、「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体組立筋」の入力画面で設定して頂く必要があります。
これは計算時に4種類のピッチに対する必要スターラップ量を算出しているだけで、鉄筋径およびピッチを確定していないためです。そのため、結果を基にしてお客様で設定頂く仕様としております。
なお、主鉄筋及び配力筋を配筋する際に使用しているピッチ情報については、「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体主鉄筋」と「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体配力筋」を参照してください。
 
Q32−4. ウィング鉄筋をピッチ250で入力した際、配筋図ではピッチが500になっているが、基準ピッチを250にする方法は?
A32−4. 本製品では「初期入力」−「主鉄筋の低減」の設定により以下の留意点があります。

@主鉄筋の低減を行う場合(翼壁背面側に途中止め鉄筋を配置する場合)

「初期入力」で、「主鉄筋の低減=する」と指定し、基準ピッチを125mmに設定することで、翼壁の背面側ピッチは全長鉄筋と途中止め主鉄筋の交互配置となり、125mmピッチで配筋されます。
また、前面側は背面の全長鉄筋の同じ位置にのみ配置されますので、250mmピッチで配筋されます。(結果として全長鉄筋のピッチは前面・背面とも250mmとなります。)

A主鉄筋の低減を行わない場合(翼壁背面側に途中止め鉄筋を配置しない場合)

「初期入力」で、「主鉄筋の低減=しない 」と指定し、基準ピッチを250mmに設定することで、翼壁の前・背面側とも全長鉄筋のみの配置となり、250mmピッチで配筋されます。
 
Q32−5. 組立筋の間隔はどのように設定するのか?
A32−5. 適用基準が土工指針、建設省の場合は、「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体組立筋」の入力で、主鉄筋・配力筋の配置間隔と主鉄筋の囲み間隔数を設定し、その値を元に配置します。
また、道路公団の場合は、日本道路公団のボックスカルバート標準設計図集を参考にして自動配置を行っています。
 
Q32−6. ハンチ筋の折り曲げ長さはどの様にして決めているのか?
A32−6. ハンチ筋の曲げ長は、「基準値」−「図面作図条件」−「計算基準」の入力画面の「基準値2」の主鉄筋曲げ長の値を使用しています。
 
Q32−7. 生成図面中の図形の削除は可能か?
A32−7. 本製品の配筋図生成機能は、既定配置として簡易な方法で作画することを目的としております。
その為、修正機能として保持している機能は、簡易な用紙内配置の移動程度としており、削除はサポートしておりません。生成後、DXF保存していただき、汎用CADで修正いただくか、UC−Drawにて加筆修正いただきますよう御願いいたします。
別の手段としては、本製品では作画図形を削除する機能はサポートしておりませんが 図面間移動機能を利用することで、不要な図形を出力対象とはしない別図面に移動させることは可能です。
移動方法については、Q11.を参照下さい。
 
Q32−8. 編集機能により生成図面の図面間の移動方法。
A32−8. メニューの基準値(K)→図面生成条件(G)で表示される「図面生成条件ウィンドウ」中の”図面生成毎に、レイアウト確認・修正を行う。”にチェックしていただくと、生成中に図形のレイアウトを確認・修正するための「レイアウト確認・修正」ウィンドウが表示されますので、そのウィンドウで生成時の図形位置の指定(図面内や図面間の図形移動)が行えます。
また、そのレイアウト情報を作成し、保存していただくことで、次回図面生成時には自動で最適なレイアウト情報を摘出しレイアウト調整を行います。本機能の詳細につきましては、ヘルプの「レイアウト確認・修正」をご参照下さい。
 
Q32−9. 縦方向に複数ブロックを設定した場合、翼壁配筋図がうまく作成されないが?
A32−9. 本体が複数ブロック(3以上)の構成で、翼壁の配筋図図面を作成する場合、「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図作図対象ブロック」の設定により翼壁を作図するか否かの条件が決定されます。
左口の翼壁を作図する条件は、「配筋図作図対象ブロック」が1ブロック目を作図する場合で、右口翼壁を作図する場合は、最終ブロックの場合に作図する条件となっています。
その為、本体のブロック数が複数ブロックの際に、始終端ブロック以外を「配筋図作図対象ブロック」としている場合には、ウイングのないブロックのため翼壁配筋図は作画されません。
上記条件がありますので、翼壁の図面を作成する場合には、「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図作図対象ブロック」を1ブロック目と最終ブロック目のデータファイルを作成し、図面生成を行っていただく必要があります。
 
Q32−10. 斜角付きBOX時の配筋組立図に、片側の側壁鉄筋がない理由。
A32−10. 本体に斜角があるとした場合、左端部または右端部に主鉄筋を配置しますが、その斜角部分の鈍角位置には標準部鉄筋と左右端部の側壁鉄筋が重なる為、左右端部の主鉄筋の側壁鉄筋は設けないように鉄筋情報を作成しています。

上記の方法で作成された斜角部分の主鉄筋に、鈍角部分の側面鉄筋を追加したい場合は、お手数ではありますが、以下の手順で鉄筋情報の修正・変更を行ってください。
  1. 1.「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
  2. 2.「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
  3. 3.「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。 
  4. 4.「鉄筋情報」->「カルバート本体」->「鉄筋情報」で本体に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
  5. 5.「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称(例えば、左端部主鉄筋)を選択する。
  6. 6.「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称(例えば、左端部主鉄筋 A)を選択し、「編集」ボタンを押す。
  7. 7.表示される入力画面で鉄筋情報(鉄筋径・寸法)の修正(側面鉄筋の追加)を行う。
 
Q32−11. 頂版・底版の外面主鉄筋の鉄筋長を500mm止めにした配筋図作成方法。
A32−11. 建設省標準設計においては、頂版上面、底版下面の鉄筋長は50cmラウンドとなっています。
これに従って、配筋図生成を行うには「基準値」−「図面生成条件」−「カルバート本体」の入力画面の「図面生成条件2・縮尺」−「定尺鉄筋」の項目を「使用する」を設定して頂き、図面生成を行うことになります。

なお、「鉄筋生成ボタン」の表示有無により図面生成手順が以下のように異なります。

1.「鉄筋生成ボタン」が表示されていない場合
 「図面生成」ボタンを押す。(鉄筋情報を行った後、図面生成を行います。)

2.「鉄筋生成ボタン」が表示されているいる場合
 「鉄筋生成」ボタンを押す。(鉄筋情報を生成し直します。)
 「図面生成」ボタンを押す。(図面生成を行います。)

※どちらの手順で鉄筋生成を行った場合でも、鉄筋情報を破棄して、鉄筋情報を作成しますので、鉄筋の詳細情報を変更している場合には、鉄筋生成後に再度鉄筋の詳細情報修正する必要が生じます。
 
Q32−12. 鉄筋を圧接継ぎ手で配筋作画する方法。
A32−12. 鉄筋を圧接にして図面生成を行う場合には、主鉄筋と配力筋でその方法が異なります。

1.主鉄筋の場合
  鉄筋の詳細情報を修正して頂くことで、圧接鉄筋に変更することができます。

  1)「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
  2)「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
  3)「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。
  4)「鉄筋情報」->「カルバート本体」->「鉄筋情報」のボタンを押下し、カルバート本体に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
  5)「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称を選択する。
  6)「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称を選択し、「編集」ボタンを押す。
  7)表示される入力画面で鉄筋情報の修正を行う。
  ※各入力画面の「ガイド図」とヘルプボタンの押下により表示される「ヘルプ」を参考にして圧接となるような寸法を入力してください。

2.配力筋の場合
  「基準値」->「図面作図条件」->「計算基準」->「基準値1」の各鉄筋径における「継ぎ手長」を「0.0」にした後、図面生成を行ってください。
 
Q32−13. 図面の縮尺の変更方法。
A32−13. 図面生成時の各図形の縮尺は、「基準値」→「図面生成条件」の「本体」・「翼壁」・「踏掛版」の各構造物別用に設けた生成条件入力画面で設定することができます。
縮尺を変更して配筋図図面を作成する場合には、この設定を変更して再度図面生成を行ってください。
また、図面サイズの変更は、「基準値」→「図面作図条件」→「図面属性」にて行うことが可能です。
 
Q32−14. 作図条件で作成したデータを他の配筋図製品で利用する方法。
A32−14. 1.「BOXカルバートの設計」をインストールしたフォルダにあるファイル(UC_SAKUZU.SZJ)を他の配筋図インストールしたフォルダにコピーする。
2.他の配筋図の「オプション」−「作図条件」の入力画面の「作図条件データ選択」で、BOXカルバートの設計で使用したデータを選択する。

但し上記の方法では、コピー先及び、コピー元の製品バージョンによっては、利用できない場合があります。
また、コピー先の作図条件データは消去されますのでご注意ください。
 
Q32−15. カルバート本体配力筋と翼壁主鉄筋は整合性をとって配筋出来るか?
A32−15. カルバート本体と翼壁は、それぞれ独立したものとして鉄筋情報を作成します。
その為、本体の配力筋と翼壁の主鉄筋を同じ位置にする処理は行っていません。
鉄筋情報を作成後、作成された鉄筋の詳細情報を修正することで配置位置の調整を行うことが出来ますので、以下の手順で翼壁の主鉄筋配筋情報を修正して目的とする図面を作成してください。    
  1. 1.「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
  2. 2.「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
  3. 3.「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。
  4. 4.「鉄筋情報」->「左(右)口翼壁」->「鉄筋情報」のボタンを押下し、翼壁に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
  5. 5.「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称を選択する。
  6. 6.「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称を選択し、「編集」ボタンを押す。
  7. 7.表示される入力画面で鉄筋情報(配筋情報等)の修正を行う。
 
Q32−16. 翼壁の被せ筋(巾止め筋)の使用の有無の設定方法。
A32−16. 翼壁の天端及び先端に巾止め筋を使用するか否かの設定は、「図面作成モード」−「鉄筋」−「左(右)口翼壁配筋方法」の入力画面の「巾止め筋を使用する」という項目で行います。
この設定でチェックボックスにチェックをつけると巾止め筋を配置し、チェックを付けない場合には、配置しないように設定ができますので、この設定を使用して巾止め筋の使用有無を決定してください。
なお、巾止め筋を使用しない場合は主鉄筋および配力筋の先端を折り曲げて配置します。
 
Q32−17. 入力制限となる内空高、幅1m以下の形状の設計は出来ないか?
A32−17. 初期形状入力時のメイン画面の入力値の範囲は、自動設定ボタンで自動生成する際の設計時入力範囲としております。
その為、内部データを基に自動で形状を設計する際には、形状データの問題から入力範囲を制限しております。
お手数ですが、入力制限外の場合には以下の手順で御入力ください。
  1. 1.初期画面上で必要な適用基準などを設定
  2. 2.形状などについては(範囲内の値としておき)デフォルトなどのままの範囲で「詳細設定」ボタンを押す
  3. 3.形状→本体形状にてお考えの形状を入力
以上によりご指摘の内空高の範囲を0.2m〜とすることが可能です。
 
Q32−18. スターラップの加工図を45度フックとしたい。
A32−18. スターラップの形状は、直角フックで90度が初期値となっており、選択しての変更は現時点ではサポートしておりません。
そこで、以下の手順でスターラップの形状を変更後に図面生成を行ってください。
  1. 1.「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
  2. 2.「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
  3. 3.「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。
  4. 4.「鉄筋情報」->「カルバート本体」->「鉄筋情報」のボタンを押下し、カルバート本体に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
  5. 5.「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称を選択する(標準部組立筋)。
  6. 6.「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称を選択し、「編集」ボタンを押す。
  7. 7.表示される入力画面で鉄筋形状の変更を行う。
 
Q32−19. 「図面作成」→「鉄筋情報」(各鉄筋の鉄筋情報)は、どのタイミングで初期化されるか。
A32−19. 計算結果と図面データに矛盾が生じないように、「入力」情報を変更し「計算確認」をした段階で初期化しています。
また、以下の場合には各鉄筋の鉄筋情報を破棄し再度生成し直します。     
  1. 1.「図面作成」→「鉄筋生成」ボタンを押した場合。
  2. 2.「鉄筋生成」ボタンが見えていない状態で「図面生成」ボタンを押した場合。
従いまして、「図面作成」は、計算側の「計算確認」がある程度収束した段階で操作し、上記の「各鉄筋の鉄筋情報の初期化」のタイミングに注意して目的の図面を作成して頂くことをお奨めいたします。
 
Q32−20. 「主鉄筋の低減」と「配筋ピッチ」の関係について。
A32−20. 本製品では設計計算部で主鉄筋の低減の有無を設定することが可能です。
「入力モード」−「初期入力」の入力画面の、「主鉄筋の低減」の設定と「自動配筋基本条件」−「基準ピッチ」の設定で以下のように配筋ピッチが異なります。

1.「主鉄筋の低減」を「する」に設定した場合

 <カルバート本体>
 低減された鉄筋が配置され、指定された基準ピッチで主鉄筋が配置されます。

 <翼壁>
 翼壁の背面側には、指定された基準ピッチで、全長鉄筋と途中止め鉄筋を交互に配置し、前面側には指定された
 基準ピッチの倍ピッチで配筋します。

2.「主鉄筋の低減」を「しない」に設定した場合

 <カルバート本体>
 低減された鉄筋は配置せずに、指定された基準ピッチで主鉄筋が配置されます。

 <翼壁>
 前面側・背面側とも指定された基準ピッチで配筋します。
 
Q32−21. 主鉄筋ピッチを500mmから変えられない。250mmとしたいが、どうすればよいか。
A32−21. 図面作成における翼壁主鉄筋の配筋ピッチは、「入力モード」−「配筋」−「左(右)口翼壁の入力画面の「配筋」−「ピッチ」で設定されたもの使用します。従いまして「図面作成モードでは確認しか行えませんので、「入力モード」のピッチを変更して、図面生成を行ってください。なお、この配筋ピッチの初期値は、「初期入力」−「自動配筋基本条件」の「基準ピッチ」で指定した値となります。
 
Q32−22. 条件入力が済んでいるにもかかわらず[図面作成]ボタンが反転していて実行できない。
A32−22. 「図面作成モード」に移行するには、「入力モード」の各入力値を確定し、「計算確認モード」で計算処理を終了する必要があります。
これは、「入力モード」の入力値と計算結果で得られた結果を配筋図図面に反映しているからです。
計算処理が終了し、「図面作成モード」に移行しましたら、基本条件・形状・かぶり・鉄筋の各入力を決定すると「図面生成」ボタンが押下できるようになります。
なお、「入力モード」の各入力値によっては、「図面作成モード」に移行できない場合がございます。これは、「入力モード」−「配筋」−「配筋情報の整合」の画面で確認することができます。この入力画面の「エラーの内容」に「図面作成モード」に移行できない理由が表示されますので、「ヘルプ」を参考にして原因を調べてくださいますようお願い申し上げます。
また、Ver.1.02.01から「初期入力」に縦方向の計算(する/しない)の指定を追加しました。縦方向の計算をしないと指定されたとき、縦方向ブロック長など縦方向データの入力が不要となり、図面作成に必要なデータが不足することになりますので図面作成には移行できません。
 
Q32−23. 相互配筋の設定が図面に反映されていない。
A32−23. 「相互配筋」を図面に反映させるは、「入力モード」−「初期入力」−「主鉄筋の低減」を「する」に設定する必要がございます。
この設定の後に、「入力モード」−「配筋」の各入力画面で、低減された鉄筋(B鉄筋)の鉄筋径を入力し、計算を行い「図面生成」を行うことで、「相互配筋」が図面に反映されることになります。
なお、「入力」−「配筋」で「自動配筋」を行った場合には、低減された鉄筋(B鉄筋)の鉄筋径が低減されない鉄筋(A・C鉄筋)の鉄筋径と同じになり、「相互配筋」とならない場合もございます。
 
Q32−24. ウイングのハンチ筋の鉄筋径は右口左口の左右(計4箇所)で変えることはできるか。
A32−24. 翼壁ハンチ筋の鉄筋径は「図面作成モード」−「鉄筋」−「左(右)口翼壁鉄筋径・記号」の入力画面のハンチ筋径で設定しますが、その画面では左口と右口で別々の鉄筋径を設定することはできても、左口の左翼壁と右翼壁および右口の左翼壁と右翼壁で別々の鉄筋径を設定することはできません。
左翼壁と右翼壁のハンチ筋径に異なる値を設定する場合は、お手数ではありますが、以下の手順で鉄筋情報を変更してくださいますようお願い申し上げます。

1) 「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
2) 「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
3) 「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。
4) 「鉄筋情報」->「左(右)口翼壁」で翼壁に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
5) 「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称(例えば、ハンチ筋)を選択する。
6) 「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称(例えば、左翼壁ハンチ筋)を選択し、「編集」ボタンを押す。
7) 表示される入力画面で鉄筋情報(鉄筋径)の修正を行う。
 
Q32−25. ウイングおよび本体の図面が作成されない。
A32−25. カルバート本体が複数ブロックの場合、「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図の作図対象ブロック」の設定により、作図される本体及び翼壁の状態が変わってきます。

<本体>
  「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図の作図対象ブロック」で指定したブロックのみ作図されます。

<翼壁>
 左口翼壁 : 「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図の作図対象ブロック」が「1ブロック目」の場合に作図されます。
 右口翼壁 : 「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図の作図対象ブロック」が「最終ブロック」の場合に作図されます。

カルバート本体が複数ブロックの場合、「図面作成モード」−「基本条件」の入力画面の「配筋図の作図対象ブロック」の設定を変更し、それぞれのブロックで図面生成を行ってください。なお、同じデータファイルで設定を変更して図面生成を行うと、最後のブロックの図面しか残りませんので、ブロック毎に生成した図面を別ファイル名で保存して対応してくださいますようお願い申し上げます。
 
Q32−26. 定尺鉄筋を使用した配筋図を作成するにはどうしたらよいか。
A32−26. 定尺鉄筋を使用した配筋図を作図するには、「基準値」−「図面生成条件」−「カルバート本体」の入力画面の「定尺鉄筋」を「使用する」と設定し、図面生成を行ってくださいますようお願い申し上げます。
※「定尺鉄筋」を使用する場合には、「変化筋なし」と「変化筋あり」が選択できます。2つの違いにつきましては、「基準値」−「図面生成条件」−「カルバート本体」の入力画面の「ヘルプ」ボタンを押下すると表示される「ヘルプ」を参照して頂きますようお願い申し上げます。
 
Q32−27. 各入力画面で変更した内容が図面に反映されない。
A32−27. 各入力画面の情報を変更した場合、「図面生成」ボタンを押下することにより変更内容に応じた鉄筋情報を生成し図面生成を行いますが、左側のツールバーに「鉄筋生成」ボタンが表示されている場合は、鉄筋情報の生成を実行せずに、すでに生成されている鉄筋情報で図面生成を行いますので、変更内容が図面に反映されません。その為、「鉄筋生成」ボタンが表示されている状態で各入力画面の情報を変更された場合は、「鉄筋生成」ボタンを押して変更内容に応じた鉄筋情報を生成し直した後に「図面生成」を行って頂きますようお願い申し上げます。
 
Q32−28. DXF出力で、鉄筋点を円に変換して出力する際に半径の指定はできないのか。
A32−28. DXF出力において、点の出力を「円に変換して出力」する場合には、DXF出力の設定画面では半径の指定は行えませんが、図面生成前に「基準値」−「図面作図条件」−「線属性」−「外形線・鉄筋線」の「鉄筋点」で点の半径を設定し、図面生成後、「円に変換して出力」でDXF出力を行うことで、指定した半径の円で出力することが可能です。
 
Q32−29. [図面作成]モード−[基本条件]において「止水壁一体型」が選択できないが、なぜか。
A32−29. 「止水壁一体型」は、入力モードで設定した翼壁形状により選択できない場合があります。
選択できる形状としては以下のようになります。

 条件1:左右の翼壁が存在する。
 条件2:左右の翼壁の部材厚が等しい。
 条件3:翼壁に胸壁が存在する。
 条件4:左右の翼壁と胸壁部が一直線である。

上記の4つの条件を満たしているかご確認ください。
 
Q32−30. スターラップの配筋情報を変えるにはどうしたらよいか。
A32−30. 本体スターラップの配置は、「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体スターラップ」の入力画面で設定した情報を元に鉄筋情報を生成していますが、生成されたスターラップの配筋情報がお客様のお考えとは異なる場合は、以下の手順で鉄筋の詳細情報を変更し図面を作成して頂きますようお願い申し上げます。

 1)「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
 2)「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
 3)「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。 
 4)「鉄筋情報」->「カルバート本体」->「鉄筋情報」のボタンを押下し、カルバート本体に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
 5)「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称を選択する(標準部組立筋)。
 6)「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称(標準部組立筋[頂版])を選択し、「編集」ボタンを押す。
 7)表示される入力画面で鉄筋情報・配筋情報の変更を行う。
 8)「図面生成」を行う。
※各画面の入力操作につきましては、ガイド図及びヘルプボタンを押下すると表示されるヘルプの内容を参考にして入力を行ってください。
 
Q32−31. 鉄筋番号の円が楕円になっているのはなぜか。
A32−31. 丸文字のサイズは、文字の高さと幅の指定が2:1の場合に○となりますが、他の比率の場合は、小判型などになります。
従いまして、「基準値」−「図面作図条件」−「線属性」−「引出線」−「X文字属性」の「文字高さ」と「文字幅」を2:1の比率で設定してください。
 
Q32−32. 「スターラップの配筋情報」はどこで確認することができるか。
A32−32. 本体スターラップ鉄筋の詳細情報入力画面にございます。
「図面作成モード」−「鉄筋」−「本体スターラップ」の入力画面で指定された各設定値と主鉄筋・配力筋の本数から算出された配筋情報は、この本体スターラップ鉄筋の詳細情報入力画面で確認することができます。

以下にその画面の開き方を記述します。
 (1)「基準値」->「図面生成条件」で図面生成条件画面を開く。
 (2)「図面生成時に、鉄筋情報の確認・修正を行う」のチェックボックスにチェックをつける。
 (3)「図面作成」ボタンを押して図面作成モードにする。 
 (4)「鉄筋情報」->「カルバート本体」->「鉄筋情報」のボタンを押下し、カルバート本体に配筋された鉄筋情報画面を表示する。
 (5)「鉄筋グループ名称一覧」から目的の鉄筋グループ名称を選択する(標準部組立筋)。
 (6)「鉄筋一覧」から目的の鉄筋名称(標準部組立筋[頂版])を選択し、「編集」ボタンを押す。
※各画面の入力操作につきましては、ガイド図及びヘルプボタンを押下すると表示されるヘルプの内容を参考にして入力を行ってください。
33.その他
Q33−1. 「断面方向の出力に失敗しました。」というエラーメッセージはどういう意味か。
A33−1. 本プログラムでは、出力またはプレビュー表示時に、作業領域に指定された領域に出力用のファイルを作成しています。
このファイルが作成できないときに、お問合せのメッセージを表示しています。
作業領域が読み取り専用になっていないかご確認ください。
Windowsが持っている機能でフォルダまたはディスクの圧縮などの通常と異なる領域を作業領域としている場合もファイル作成に失敗することがあります。
このような場合、ファイルの作成が通常に行える領域に作業領域を変更して下さい。
また、プログラムを終了しても作業領域内にファイルが残っている場合は、作業領域内に残っているファイルを削除してください。

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